魔王の妻になる!!(2)
2話目です
よろしくお願いします。
バルコニーに出る手前では、私のお父様とお母様、お姉様と妹が待っていた。
「リリアーナ誕生日おめでとう」
優しい顔をした男の人。体付きがとてもよく、この国を治めている王様。
この人は私の父。
エドガス・エルモア・エストワールだ。
「リリー、とても綺麗になったわね。お誕生日おめでとう」
抱擁しながら私のことを愛称で呼んでいる女の人。
スラッと背が高く、美人で笑顔が素敵な 父の妻である人。
レティシア・エルモア・エストワール。
「まぁ少しは綺麗になったんじゃい?私には負けるけど」
フンッと腕を組ながら毒づく女の人は、第一王女である二つ上の姉。
ローズ・エルモア・エストワール。
赤い髪に赤い瞳、ついでにドレスも赤。
性格もトゲのようだ。まさに薔薇と言う言葉が似合う女である。
私としては正直言って苦手だ。
「お姉様!お誕生日おめでとうございます!」
最後に声をかけたのは、私の可愛い可愛い妹である三歳下のフィオレロ・エルモア・エストワールが、飛び付いてきた。
髪は茶色で黄色の瞳。母と同じく笑顔が素敵な子だ。
フィオレロをしっかりと腕で受け止め家族の顔を見る。
皆が幸せだと私まで幸せになる。
そんな感じた。
「お父様、お母様、お姉様、フィオレロ。本当にありがとう。とても嬉しいわ」
「さて、家族が揃ったことだし、外にいる皆にも挨拶をしよう。行くぞ」
父に促され母、お姉様、私、妹と続く。
バルコニーに立つと、城の外にいる人々が声を高らかに
「「「おぉーー!!!」」」
「陛下達だ!!!」
「リリアーナ様!お誕生日おめでとうございます!」
などと声が聞こえる。実にありがたいことだ。
こんなに皆から慕われ愛されているのは、お父様やお母様の頑張りがあってこそなんだと改めて思い知らされる。
ここで父が、「静粛に」と右手を伸ばす。
「今日は我が娘であるリリアーナのためにお集まり頂きありがとう。ここに感謝の意を表明する」
父が深く礼をし私達も続く。
「今日は誕生日であると同時に、大人である私達の仲間入りだ。ここで本日の主役であるリリアーナからの挨拶をしてもらう。」
さぁ、と父が目で促した。
私はキュウっと気持ちを引き締め、三歩前にでる。
いつもは後ろだったから不思議な感じた。
(すごくドキドキする)
こうして改めて前に立つと皆の顔が一人一人のよく見える。皆の歓喜の目と顔が私に向けられ、私の言葉を待っている。
今日から私は18歳。
この国では、大人。
それは即ち自由に生きることを意味する。一人で暮らすのも良し、働くのも良し、お酒を飲むのも良し。大切な誰かと結婚し、子供を生むのも良しとされている。
私にとって前世を含めば、2回目の18歳である。
今日まで何とか生きてこれてホッとしている自分がいるから不思議なものだ。
それも全部、私を、私たちを守ってくれた皆のお陰なんだと今さらながらじみじみ思う。
私は息をすぅと吸い、皆に聞こえるように感謝の気持ちを伝える。
「皆様。今日は私のためにお越し頂き誠にありがとうございます。こうして18回目の誕生日を向かえられたのは、温かく見守って下さった皆様のお陰です。まだまだ、至らぬ点もございますが、これからも宜しくお願いいたします」
礼をすると、拍手が一斉に響き渡る。
私なりの精一杯の感謝の気持ち。皆に伝わっただろうか。
私がいつもいる定位置に戻ると、家族たちはとても満足そうな顔をしていた。
3話目と続きますよ~
お楽しみに




