47話 尊、行商人ドラッグの対抗策を考える④
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ピノワールさんと別れてから俺達は市場で日常品の雑貨を購入していると、2人の傭兵らしき人が俺達に話しかけて来た。
「なんで獣人がこんな所にサボっているんだ、女はイーストダンジョンからの収穫物の仕訳があるはずだろう。」
「カンナビスはん、たぶんやけどこいつら集落にいた獣人とちゃいまっせ。わいの記憶には、こないな別嬪はおらへんかったさかいな。」
2人の傭兵がメイプルとミュートに絡んでくるので、助け舟を出した。
「失礼いたします、うちの者が何か粗相を致しましたでしょうか。」
「うん?、この獣人達はお前の奴隷なのか?。」
「なんや、すでに主人がおったんかいな。フリーやったら、後で楽しいことしようと思っていたんやけどな。」
俺は2人の傭兵に自己紹介をすると、傭兵の方も自己紹介をしてくれた。
「私の名前は、伊吹尊と申します。この村の酒場で2人の獣人と働いております。」
「俺の名前はカンナビスだ。キャラバンの傭兵をやっている。」
「わいの名前はデッドミートって言います。カンナビスはんと同じで、キャラバンの傭兵をやってます。」
俺は傭兵のカンナビスとデッドミートを観察してみる。
カンナビスと名乗る傭兵は右手に大きな斧を軽々と持ちながら、重たそうな鉄の胸当てを装備していた。一方デッドミートと名乗る傭兵は反対に俺達と似た格好で、動きやすい服に革の胸当てと腰に短剣を装備していた。
そして、デッドミートと方が俺に向かって話しかけて来た。
「えーと、尊はんって言うたか。ここの村で働いておるんやったら、綺麗な女の子か可愛い女の子がいるお店知らへんか。
仲間の傭兵も、この村には碌な娯楽なないって嘆いているんや。」
「申し訳ありませんが、この村では難しいと思いますよ。この村のお店と言えば、この市場か私の働いている酒場ぐらいしかありませんから。
それにこの村を見ればわかると思いますが、田舎ですので娯楽がありません。ですから若い人達は村を捨てて、大きな所へ行ってしまうのが問題になっていますから。」
俺の返答にカンアビスは”確かに、尤もだな。”と納得してくれたが、デッドミートの方は諦めきれずに俺にお願いしてくる。
「なあ、尊はんはここの酒場で働いているんやろ。だったら酒場のお偉いさんに頼んで、綺麗な女の人や可愛い女の子を増やすように言うてくれへんか。
そこにいる獣人の女の子2人が、ちょっとエッチな格好で給仕してくるだけでもわいら傭兵は喜んで酒場へいくさかいに。」
デッドミートの強気の物言いに、”わかりました、酒場の管理者に相談してみます”とだけいうと。デッドイートは”ほんまに、よろしく頼むで。”と、調子のいいことを言ってからカンナビスとデッドミートは市場へ消えていった。
カンナビスとデッドミートが、見えなくなるのを確認してメイプルとミュートが話しかけて来た。
「尊様、もしかしたらピノワール様が仰っていた方というのは。」
「たぶんだが、デッドミートと言っていた方だろうな。」
「尊様、その、エッチな格好っていうのは・・。下着だけとかになっちゃうのでしょうか。」
「そんな恰好は、俺とハードウッド様が許さないから大丈夫だ。」
俺の返答にメイプルとミュートは安心したが、同時に浮かない顔をしていた。俺はメイプルとミュートに、”心配なことでもあるのか”と聞くと。
「エッチな格好は勿論嫌ですけど。傭兵さん達との仲良くならないと、集落の人達が酷い目にあい続けるのは嫌だなって思うんです。」
「ミュートさんの言う通りですね。折角の傭兵達との接点ですから、完全に潰してしまうのは勿体ない気も致します。」
俺は2人の意見を聞いて、”じゃあ、出来る限り露出を増やした服でも作ってみるか”と答えた。
「ハードウッド様の許可も勿論必要だが、俺達だけで納得できるよな服を作ってみるか。
勿論働くための服だから丈夫さや動きやすさは大事だが、そこに露出を増やしたりメイプルとミュートが着たいと思う要素を取り込んでもいいと思うぞ。」
「私達が着る服を、自分達で作るということですね。」
「確かにいいかもしれません。私とメイプルさんが着たい思う服なら、多少見られても問題ありません。」
俺達は市場を回り色々な布等の材料を購入した。服の材料ではないが、りぼんといった装飾品も使えそうな物は購入した。俺達は家に帰ると、早速新しい服の製作にかかることにした。
「まずは、酒場で働くための服だから動きやすくて丈夫なほうがいいよな。」
「そうですね。それでいて女性らしさを強調するなら、ティー様が着ている服が適しているかと思います。」
「メイプルさんの言う通りですね。受付嬢の仕事の他にも、ハードウッド様のお客様に給仕とかもされていますから。」
そういうとミュートはスキル”服飾作成”を使って、ティーさんが着ている服を製作した。
「尊様。尊様がいらっしゃった世界では、どのような服があったかわかりませんか。」
ミュートに質問されたので、”世界の理の書+α”でメイド服で検索をかけてみた。ミュートがたった今作った形のメイド服もあれば、スカートが短かったり、長いソックスを履いていたりと様々な形のメイド服が出てきた。
「ミュートが作った服に似た物もあったが、ほとんどがスカートが短かったり、長いソックスを履いたりする物が多かったな。」
「尊様、具体的にどれくらいか教えて頂いてもいいでしょうか。」
俺は”世界の理の書+α”を見ながら、自分の体に手を当てて説明した。
「まずはスカートだが、膝よりも短い感じだったな。反対にソックスは膝よりも長くてこの辺ぐらいか。そしてスカートとソックスの間に太腿の肌色が見えているな。」
俺の説明に、メイプルとミュートが驚いていた。
「尊様のいらっしゃった世界は、なんというか不思議な世界だったんですね。」
「スカートが膝より短いって聞いて肌が露出する部分が増えると思いましたけど、長いソックスを履いて肌の露出を抑えてしまうんですね。」
それからミュートは細々した質問を俺にしながら、材料を使って試作品をスキル”服飾作成”で作成した。
「では一度着て見て比べてみましょう。メイプルさんはティー様が着ていた服を、私は尊様から聞いた試作品を着てみます。」
「わかりました。では尊様、私達は一度着替えに部屋に参ります。」
そう言って、メイプルとミュートは部屋に着替えに向かった。10分ぐらい経つと、メイプルとミュートがメイド服を着て現れた。
「尊様。着てみましたが、ミュートさんと比べてどうでしょうか。」
「尊様が仰っていたソックスですが、白色と黒色とで半々だということなので右は白色左は黒色にしました。」
メイプルとミュートの服装を比べてみて、簡単に感想を言う。
「大人っぽさならメイプルの服だが、可愛いさならミュートの着ている服があっているかもしれないな。」
「尊様、私の履いているソックスだとどう思われますか。」
「白色なら清潔感がありそうだし、黒色だと足が細く見えるな。メイプルはどう思う。」
「そうですね。確かに白色のソックスより、黒いのソックスの方が細く見えますね。ミュートさん、ソックスは黒色でお願いします。」
「わかりました。」
服装はともかく、ソックスの色は黒色になった。因みに、なぜ白色ではダメなのかは聞くのは怖かった。そんなことを考えていると、ミュートが質問をしてきた。
「尊様、私の姿を見てどう思いますか?。」
「どうって・・、可愛いと思うが。」
俺の感想に”うーん、まだ足りませんか。ちょっと待っててください”と言うと、ミュートは自分の部屋に行ってしまった。
それから20分ぐらい経ったぐらいに、ミュートが戻ってきた。
「尊様、これならどうですか。」
「どうって一体何を・・。」
ミュートの胸元が大きく開かれて、肌色の谷間が見えていた。俺がミュートの胸に釘付けになっていると、メイプルの”た・け・る・さ・ま”の声に現実に戻される。
「スカートとソックスだけでは露出が増えなかったので、この前のドレスみたいに胸元を開けてみました。」
「ミュートの言う通り露出は増えてさっきよりはエッチな格好にはなったが、それ酒場でも着られるのか。」
俺の質問にメイプルとミュートは、”多少恥ずかしいですが、大丈夫です”と答えが返ってきた。それからメイプルとミュートは、購入した装飾品などを追加して服を完成させた。
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