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異世界帰りの俺が現代最強すぎて現代異能バトル系美少女をビシバシ調教することになっちゃいました!? 作者:白石 新
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VS ヤクザ屋さん その9


 と、そんなこんなで俺たちは金融屋に追い込みをかけてバッグに詰まった5000万円をゲットした。


 ちなみに、キッチリと俺は先陣を切って突撃させられた。
 まあ、金融屋は拳銃しか持ってなかったので、阿倍野先輩による制圧は一瞬の出来事だった。
 そんでもって、委員長の家の借金は完全にチャラという事で……暴力も込みのお話し合いで決着となった。

 ヤクザ屋さんは阿倍野先輩から色んな手段で痛めつけられた。
 最終的に、阿倍野先輩の手によってお尻の穴にバラの花を突き刺されてヤクザ屋さんは涙目となって……俺は合掌しかできなかった。


 で、今現在は森林公園。
 ベンチに座っているのは俺と阿倍野先輩とレーラ=サカグチとなっている。

「それではこの5000万円の配分を行いましょう」

 すまし顔を浮かべる阿倍野先輩を、俺は首を左右に振って手で制した。

「いや、この金は……全額委員長の家に戻す」

「どういうことなの?」

 物凄く不満そうな阿倍野先輩とサカグチさんに向けて俺はため息をついた。

「父親の生命保険金まで取られてるって話だろ? だったら……この金はイコールで生命保険金みたいなもんじゃねーのかな? 俺には手はつけられねーよ。あの一家は大変な思いをしていたんだろうしな」

 二人はしばし何かを考えて、そして苦笑しながら肩をすくめた。

「私はそれで良いわ。阿倍野輝夜は?」

「私はお金が好き。でも、守銭奴ではないわ。まあ、やむをえないわね」

 意外に素直に引き下がった二人を見て、俺の頬は思わず緩んでしまった。
 無茶苦茶な連中だが、まあ……やっぱり悪い奴ではないらしいと。

「っていうことで今回はこれで一件落着だな」

 そうして俺たちは帰宅の――それぞれの家路についた。






 ――翌日。

 俺は阿倍野先輩に森林公園に呼び出された。
 そこにはサカグチさんもいて、ベンチの前にはアタッシュケースが6つ積まれていた。


「と、いうことでしめて5億7000万円。その分配よ」


 しばし、俺はフリーズした。
 昨日の内に委員長の家に5000万円は届けたし、分配金なんてものは存在しないはずだ。

「5億7000万円って……どうしたんですか先輩? 昨日の5000万円以外の金融屋の資産関係は警察に押さえられていて……手が出せないはずですよね?」

「確かに金融屋の連中は全員逮捕で資産も凍結ね」

「じゃあ、このお金は?」

 俺が指差したアタッシュケースを見ながら、楽しげに阿倍野先輩は笑った。

「あの金融屋は親の借金は子供たちを含めて家族が払わなくてはならない……と言ったのよね?」

「ええ、そうなりますね」

「だったら、子供の責任は親が取らなくちゃいけないんじゃないかしら?」

 そこで俺はあっと息を呑んだ。

「まさかアンタ……やりよったんですか?」

「ええ、レーラ=サカグチと二人であの金融屋の上位組織……広域暴力団の本部事務所に殴りこみをかけたわ。サブマシンガンはレーラ=サカグチが対処して、私は組長と交渉。本当に対戦車ライフルや重機関銃が出てきた場合は貴方を呼ぶ想定もあったのだけれどね。まあ、そんなもんはヤクザの事務所にあるわけないし」

「……なるほど」

「で、メ○ルスライム……ヤクザを30人ほどボコボコにしたところで組長が折れてくれたわ。さすがにあのレベルになると、アベノという名前について正確に認識していたし……まあ、話は早かったわね」

「それで、5億7000万円で手打ち……と」

「そういうことね」

 ふふっと微笑を浮かべる阿倍野先輩を見て、やっぱりこいつ……鬼だと俺は思った。

「と、いうことで分配金ね」

 そこで俺はゴクリと息を呑んだ。
 10パーセントでも5000万を超える。
 色々と思うところはあるが、正直……これはありがたい。

「私が3億7000万円。アベノの看板を使っての戦争だから異論はないわよね?」

 アタッシュケースを4つ持ち上げて、阿倍野先輩は自分の近くに置いた。

「そしてレーラ=サカグチが2億」

 サカグチさんはコクリと頷いて、自分の近くにアタッシュケースを2つ持ち上げて自分の近くに置いた。

「と、これで分配は終了よ」

 そこで呆然とした俺は阿倍野先輩に抗議の視線を送る。

「あの……俺は?」

 呆れた……とばかりに阿倍野先輩は長髪をかきあげた。

「何もしていない人に分配する金はないわ」

 確かにそりゃあそうだ。
 ってか、だったらこんなところに俺を呼ぶなよな。
 不満そうな俺を見て、阿倍野先輩はクスリと笑ってポンと俺の肩に掌を置いて耳打ちをしてきた。

「今後のデートの時には全部おごってあげるから、それで満足なさい。デートの時も、旅行の時も、結婚資金も、その後の生活も……全部おごってあげるわ。これって十分な分配金だと思わない?」

「……えっ?」

 何を言われているか理解できずにパウパクと口を開閉させている俺に「可愛いのね」の一言。
 と、そこで阿倍野先輩はパンと掌を叩いた。

「それじゃあ、これで一件落着よ」





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