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異世界帰りの俺が現代最強すぎて現代異能バトル系美少女をビシバシ調教することになっちゃいました!? 作者:白石 新
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VS ヤクザ屋さん その5

「と、いうことで今日のところは……俺らは帰りますね。村山家の借金は相続放棄でチャラの方向で検討お願いします」

 それだけ言って俺らはその日は金融屋さんの事務所から引き下がったのだった。




 翌日。
 朝のホームルーム前。

 担任を恫喝して俺の席の隣に移ってきたレーラ=サカグチが携帯を弄りながらウキウキとしている。

「阿倍野輝夜から連絡きたんだけど……マジで? マジで 阿倍野輝夜にヤクザが喧嘩売っちゃったの!?」

 瞳をランランと輝かせサカグチさんが俺に尋ねてきた。

「ああ、そういうことになるな」

「私もノルからねっ!?」

「ノル?」

「完全にゴールドラッシュじゃない! 落ちている金を捨てるつもりは私にはないわ!」

 ゴールドラッシュ?
 そういえば阿倍野先輩もそんなこといってたな。

「落ちてる金……?」

「っつっても、さすがにチンピラに毛が生えた程度の連中に宣戦布告ってのは無茶があるわね。どっかからストップかかる可能性もあるけど……」

 と、そこでサカグチさんのスマホが鳴った。
 そうして、メールの文面を読んだサカグチさんの頬が見る間に緩んでいく。

「これでボーナス確定よ! いや、阿倍野輝夜は本当に喧嘩が上手いのね」

「どういうことなんだ?」

「あの女、広域暴力団の本部事務所まで昨日行ってきたらしいわ」

「……?」

「それで……聞いて驚きなさい? ヤクザの下っ端……阿倍野輝夜の言葉を無視しちゃったのよ。で、アイツは手紙を郵便受けに入れて今日の午前8時を期限に開始を文面で宣言したって話。いや、まあ、自分が高校生であることを全力で利用して無視される風にもっていったんだろうケドさ。本当にあの女……性悪ね」

「……?」

「流石にこれではヤクザの上層部も知らぬ存ぜぬでは通せないわ」

「どういうことなんだ?」

「アンタひょっとして知らないの?」

「っつーと?」

 と、そこで神の声が聞こえてきた。


【スキル:危険察知が発動しました】


【スキル:索敵が発動しました】


 そこで俺は立ち上がり、急いで鞄を持った。

「儲け話の途中に……どうしたのよアンタ?」

「まあ、予想通りの展開って奴だよ」

 そうして俺は委員長に声をかけた。

「おい委員長? 行くぞ? 昨日説明したどおりの事態が起きた」

 そこで委員長は顔を青ざめさせてこちらに向かってきた。

「でも、本当に大丈夫なの? いくら森下君が合気道の達人でも……」

「まあ、任せておけって」






 10分後。
 村山家のアパートに向かった俺は、7人のチンピラが委員長のお母さんをアパートの廊下で土下座させている光景に出くわした。
 ドアは金属バットで破壊されているし、室内も荒らされて滅茶苦茶だ。

「すいませんすいませんっ!」

「俺らもメンツの商売だ。ガキに舐められる訳にはいかねえ。ってか、子供に頼るなんてどんだけ頭の弱いババアなんだよ」

「子供? 何のことかよくわかりませんが……」

 チンピラの一人が、畳に頭をこすりつける委員長のお母さんの後頭部に向けて右拳を振り上げた。
 そこで委員長の母親は軽く頭を上げて――今、正に殴られようとしていることを理解して小さく悲鳴を上げた。

「ヒィっ!」

「ヤバい筋から金を引っ張って相続放棄で済む訳ねーだろ!」

 そうして、チンピラが拳を振り落とそうとしたその時――。

「はい、そこまでだ」

「ギャっ!」

 駆けつけた俺はチンピラの右手を掴んで捻り上げて逆関節を極めた。

「ぎゃああああああああああああああっ!」

 そのまま男を玄関に向けて放り投げる。

 続けざま、立ち上がった俺は左右のチンピラの顎に両手で裏拳を放った。

 メリっ、ガショっ。

 軽い音と共に打撃音が室内に響き渡る。

 物凄く加減をしたので骨は折れていないだろう。

「ぐぎゃっ!」

「ゲヒっ!」

 悲鳴を上げながら、鼻血を盛大に吹き上げながら二人はその場でうずくまった。

「残るゴミは4人……か」

 正に瞬殺の光景を見て、4人のチンピラに同様の色が走る。

「島袋さんがやられたってきいたから7人で来たのに……」

「何なんだこのガキはっ!?」

「で、どうするんだ? このままお引取り願えればありがてーんだが……」

「こっちもガキの使いで来てんじゃねえんだよ」

 4人は懐からナイフを取り出して下卑た笑みを浮かべた。

 そして俺は軽くため息をついた。

「あいにく、ここ3年……俺は斬った張ったの世界で生きてきていてな。殺意に対しての加減は優しくねーぞ? まあ、念のために言っておくが……俺相手に刃物出した時点で冗談でしたじゃすまねーぞ?」

「ハァ? 何言ってやがんだこのクソガ……え?」

 ローキックと同時に、パキョンと右足の骨が折れる音と、男の崩れ落ちる音。

「ぐっ……ギャあああああああああああああああああああっ!」

 続けざまに俺は右にいたチンピラの顎に右フックを入れる。

 同時に顎骨を粉砕してやった。

「あぶっ!」

 やはり、例に倣って男はその場に崩れ落ちる。

 次に俺は左に立っていた男の手首を掴んで逆関節を極める。

「あっ!?」

 そのまま俺は更に捻り上げ、すぐに軽い音が鳴った。

 それは関節を粉砕させた音で、チンピラはその場で叫びながら畳を転がった。

「ハァ? なんだ……なんだお前っ!?」

 残った一人は半狂乱になりながら、俺にナイフを投げつけてきた。

 俺は右手の人差し指と中指で空中でナイフをキャッチする。

「はい、これでおしまい。後、本職が高校生に向かってナイフ出してんだから、余裕で正当防衛成立だかんな。過剰防衛って言っても……ポリさんも相手しねーだろうから。まあ、それ以前に丸腰の高校生に7人がかりで刃物まで出してフルボッコにされたなんて……恥ずかしすぎて誰にもいえねーか」

 そのまま俺は手首のスナップでチンピラの右太ももにナイフを投擲する。

「あひっ! ぬぎャあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」

 室内に転がる7人の男。
 俺はパンパンと掌を叩いた。
 そこで、口をパクパクと開閉させた委員長が俺に向けて口を開いた。

「森下君って……本当に武道の達人なのね……まるで漫画みたい……」

 コクリと俺は頷いた。

「一応、合気道免許皆伝ですから」

 とりあえず、ウチのクラスの連中には……格闘漫画で出てくるようなレベルの現象ならこの一言で説明できるのは前回のスクールジャックで確認済みだ。

 委員長は軽く頷いて、そして不安げな表情を作った。

「結局、連中は暴力に訴えてきたのよね? そして、多分……暴力でどうにもならないと踏んだら次は嫌がらせでくるよね? 猫の死体とか、金返せの落書きとか……」

「そういうことだな。まあ、考えられる限りで最悪の状況だ」

「やっぱり……素直に謝って言うことを聞いたほうが……」

 と、そこで俺は委員長の肩をポンと叩いた。

「考えられる限りで最悪の状況は……連中にとってだよ」

「どういうこと?」

「相手は高校生相手にナイフ出してんだぞ?」

「……?」

「ヤクザ屋さんにも弱点はあるんだよ」
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