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異世界帰りの俺が現代最強すぎて現代異能バトル系美少女をビシバシ調教することになっちゃいました!? 作者:白石 新
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VS九尾の狐 その7

「うるせえから、そんなくだらないことで一々叫び声あげてんじゃねーよ。耳を引きちぎられた。ただ、そんだけの話だろ?」

さて。マウントを取り返した。
セオリーでいけばここから俺がタコ殴りにするのが一番良いんだが、この程度の相手に常道を取る必要はない。

こいつのステータスはスキル不使用の素の俺よりも少し強いくらいだ。
まあ、帝都の剣術大会ならベスト32には入れる程度じゃねーかな。
つまり、普通に俺の仲間……プリーストの姫さんでも近接戦闘スキル全開放なら殴り合いで普通に勝てる。
いや、それはちょっと言いすぎか。
つっても、魔法撃系のスキルを武器に載せれば問題はないだろーな。

マウントを解いた俺はゆっくりと立ち上がって、左手で尻と背中をパンパンと叩いた。
そして、右手に持っていた裂けた九尾の耳を持ち主に向かって放り投げる。

九尾といえば、ただただひたすらにパクパクと口を金魚のように開閉させていた。

「おい、立てよ狐。遊んでやる」

「遊んでやる……じゃと?」

何を言われているのか理解できないと言った風に九尾は呆けた表情を作った。
そして何やら考え込んで、見る間に表情を赤くさせていく。
どうやら怒っているようで……コメカミに次々と青筋をいくつも浮かばせていく。

「小童が! 我を相手に……不敬であるぞっ!」

九尾が怒りに任せて俺に突進してきた。

そして俺に向けて左ストレートを放ってきた。

「不敬……ね」

九尾の左拳を右手で掴んで俺はニヤリと笑う。

「このっ……!」

九尾は左拳を掴まれたまま俺に向けて右アッパーカットを放ってきた。

【スキル:堅牢が発動しました】

【スキル:大防御が発動しました】

【スキル:物理半減が発動しました】

【スキル:HP自動回復が発動しました】

【スキル:神龍の結界が発動しました】

【スキル:聖騎士の大盾が発動しました】

【スキル:金剛神力が発動しました】

【スキル:武神が発動しました】

【スキル:パーフェクトガードが発動しました】



いや、神の声。
そんなに防御スキルいらんぞ。
と、それは良しとして……。


ビュオンと風切り音と共に俺のアゴに綺麗にアッパーカットが決まった。

「ふんっ! 愚か者め……調子に乗るには早かったようじゃなっ……って……え?」

驚愕の表情を九尾は浮かべた。

まあ、そりゃあそうだろう。
渾身の一撃がまともに入ったはずなのに俺はノーダメージで仁王立ちしてんだからな。

「で、不敬だから――どうだってんだ?」

「貴様……貴様……貴様ああああああああああ! これを喰らっても笑みを浮かべておられるかっ! これぞ我の全力全開っ! これぞ我の近接最強の――秘蔵の技! いくぞ――神狐激流乱舞っ!」

九尾の魔力が爆発的に上がっていく。攻撃力は恐らく先ほどの1.5倍程度だろうか。

対して俺はノーガード戦法だ。

ってか、流石は神の声だ。
あんなに防御スキルはいらんと思ったが、ノーガードでいくなら……多分これで丁度良い。

右ストレート、左フック、右ハイキック、鳩尾への左正拳。

怒涛の連打が俺に襲い掛かってくる。そして全弾が俺に被弾。

「ふははっ! 反撃の一つもできんではないかっ!」

殴られることおおよそ2分程度。
そこでようやく打撃ラッシュは終わり、バックステップで俺と距離を取った狐は肩で息をしながら俺に言ってきた。

「まあ、我も少し大人げがなかったかもしれぬな。この時代の人間に明らかな過剰戦力たるこの技を繰り出すとは……まだまだ我も修行が足りぬわ」

やれやれと思いながら俺は九尾に向けて語りかけた。

「それでさ……九尾さん……?」

再度、驚愕の表情を九尾は浮かべた。
まあ、怒涛の連打でノーダメなんだから……そりゃあビビるだろう。

「何……じゃと? まさか……今の連打すら……ダメージを受けて……おらんと?」

コクリと俺は頷いた。

「で……いつになったらお前の秘蔵の技の神狐激流乱舞ってのを見せてくるんだ? お前程度のただの連打じゃ――あくびが出るぜ?」

「…………あくび……じゃと?」

 互いに見詰め合うこと十数秒が経過した。
 九尾は何が起きているのかを完全に把握できずに、ただただその場で固まっているだけだ。

「打ってこないってんなら……もういいや。で、そろそろ俺からも……いってもいいのか?」

「……え?」

 俺の言葉で九尾はすぐに臨戦態勢に入って構えを取った。

 その直後――俺は一気に踏み込んで九尾との距離を瞬間で手足の届く範囲まで詰めた。

「見えぬ……じゃと? いつの間にか……気がつけば……眼前におる……じゃと?」

 そして俺は九尾の顔面に向けて手首のスナップだけで――右裏拳を繰り出した。


「あびゅっ!」


 鼻と上唇辺りに綺麗に決まった。
 打撃を喰らった九尾はその場で顔面を抱えてうずくまった。

「がっ……くはっ……ぐっ……ギっ……ギ……ギィ……」

 数十秒、地面に膝をついた九尾は俺を見上げてきた。
 ポロポロと九尾の歯が地面に落ちる。
 ボトボトと鼻血が地面に滴り落ちる。
 そして、鼻骨と上の歯を数本粉砕された九尾は怯えの混じった表情を作る。

「ありえぬ……ありえぬ……このような事態……ありえる訳がないのじゃ……」

 そうして九尾はその場で、ぐったりとうなだれたのだった。






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