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異世界帰りの俺が現代最強すぎて現代異能バトル系美少女をビシバシ調教することになっちゃいました!? 作者:白石 新
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VS九尾の狐 その4

 日曜の昼下がり、映画を見終えた俺と委員長は喫茶店のテラス席でコーヒーを飲んでいた。

「映画……面白かったね森下君」

「ああ、でもまさか委員長がホラー好きだとは思いもしなかったぜ」

「はは。良く言われるよ。ところで森下君? どうして私が今日……森下君を誘ったか分かる?」

「ん? 見当もつかねえな」

「……坂上君」

 まつげを伏せた委員長の仕草で、俺はおおよその事情を掴んだ。

「野球部のキャプテンか」

「二股かけられちゃっててね。まあ、まだ付き合ってるんだけど……」

「で、彼氏いるのに俺とデートしてても良いのか?」

「……もう別れる間際だよ」

「ねえ、森下君? 私……寂しいの」

 ふーむ。
 まあ、そんなこんなで男女のイザコザがあったところでのスクールジャック……か。
 と、そこで俺のスマホが鳴った。

 サカグチさんからのメールで表題は『緊急事態! 今すぐ読まないと絶対にコロスからね!』と書かれていた。
 文面を流し読んで、そして俺は溜息をついた。
 阿倍野先輩……あのバカ……俺に心配をかけさせない為に今まで色々と事情を一部秘密にしていたというか伏せていたらしい。
 俺は立ち上がり、そして首をコキコキと鳴らした。

「森下君?」

「ごめん委員長、俺……ちょっと行かなきゃ」

 と、そこで再度スマホがメールを着信した。
 阿倍野先輩からで別れの文面と思われる内容だった。

「そのメール……阿倍野先輩から?」

「うん」

「すごい綺麗よねあの人。そういえばこの前……森下君……一緒にお弁当食べてたよね? ねえ、知ってる森下君? 私ってヤキモチ焼きなんだよ?」

「ヤキモチ焼き?」

「うん。嫉妬深いの。もしも私とこれから……もっと仲良くなるなら、阿倍野先輩のメルアドとかは消してもらうことになると思う」

「……」

「もちろん、今も……他の女の所になんて……行かせない」

「……ごめん。委員長。俺――行かなくちゃいけねーんだ」

「私の事……キライ?」

「そうじゃない」

 そこで委員長は悲し気に首を左右に振った。

「そんなに私、おかしいこと言ったかな?」

「言ってないと思うし、これからのことを真剣に考えた発言であればそれは妥当だと思う」

「だったら、どうして行っちゃうの? 私……キャプテンに二股かけられてて……寂しいんだよ? 悲しいんだよ?」

「……ごめん」

 委員長は涙目になって懇願するような上目遣いで俺の瞳をまっすぐに見つめてきた。

「もうハッキリ言っちゃうけど、今なら……私……簡単に落とせるよ? こんなに簡単に私が陥落するって……滅多にないんだよ?」

「……ごめん委員長」

「女の子にここまで言わせて、他の女のところに行っちゃうの?」

「ごめんな」

 我ながら馬鹿だな……とは思いながら俺は肩をすくめてため息をついた。
 もう、委員長とは今後縁は無いだろうな……と、俺は唇を噛みしめながらスキルを発動させた。

【スキル:索敵を発動しました】

【スキル:韋駄天が発動しました】

【スキル:身体能力強化を発動しました】

 そうして俺は――音を置き去りにした速度で全速力で北東の方角へ向かって駆け出した。

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