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“ステータス”を見てみるとか?

 こうして魔物達を倒した僕達は再び馬車で移動することに。

 一晩ある場所でテントで睡眠をして次は魔王場まで一気に移動であるらしい。

 そう言えばあの女魔王様は、僕達の前に来ていたけれど、転移の魔法が使えるそうだ。


 羨ましい魔法である。

 そして最終決戦の前の前夜。

 僕達、正確には僕だけれど……。


「ご主人様、次はこの服でお願いします」

「そ、そろそろ僕も休みたいのですが」

「いえ、最終決戦の後は私も再び宝物庫に眠ることになるのでその前にもう少しいろいろと楽しみたいです」

「最終決戦が終わったらすぐに戻らないといけないのかな? レナは」

「そうですね……少しぐらいなら、どこかに行っても大丈夫だと思いますが」


 その話を聞いた僕は、近くにいて一緒に服を着替えさせられていたチルチルとミチルに、


「二人もこの魔王退治が終わったらすぐ帰らないといけないのかな?」

「そうだね僕は少しくらいなら平気だよ」

「私もだよ」


 といった話を聞いて僕は最後にセリアに、


「セリアはどうかな?」

「もちろん、時間はあるわ」

「じゃあ決まりだね。最終決戦が終わった後は皆で遊びに行こう! ……そうだ」


 そこで僕はあることを思いついて、自身の手を見る。

 そしてその人物に向かって、


「リョウスケ、リョウスケも最終決戦が終わった後で時間が取れないかな?」

『そうだな、少しぐらいなら休みは取れるかもな』

「だったらみんなで一緒に遊べないかな? 僕も世話になったし、皆にも紹介したいし」

『いいぞ。……それまでに予定の繰り上げが必要だな……分かった。でもまあ、ニルスはよく頑張ったと思うな、俺は』

「そういってもらえて嬉しいよ。そして次は、魔王を殺すんだっけ」

『……そうだな』

「僕、そんな経験もないししたくもない」

『そうだな』

「でも仕方がないのかな? 他に方法がないのかな?」

『試してみたらどうなんだ?』

「何を?」

『そうだな、魔王様自身の“ステータス”を見てみるとか? あれは情報が意外に多いから、何かヒントがあるかもな』

「でもこの世界の神様がこの世界でそれしかないと言っているんだよね」

『神様が全部知っていてどうにかできるんだったら、俺は呼ばれていないだろうな』


 しれっと言い切ったリョウスケの言葉になるほどと僕は思う。

 とりあえずはやってみるだけやってみよう、そう僕は決めた。

 そして最終決戦後の約束を取り付けた僕は、それから延々と服を変えさせられたりという精神的疲労を感じつつ、セリアに僕の服もこの機会に変えろと言われて変えさせられたりと大変だったのでした。







 次の日、馬車に揺られること延々と数時間。

 やがて大きな石造りの城が僕達の前に現れる。

 昔からここが定期的に表れる魔王のための城であったらしい。


 魔王が現れるたびに修理を魔法でしているらしく、新品の城のような様相だ。

 そして金属製の門が開かれて中に入っていく僕達。

 特に罠のようなものはなく通り過ぎ、上の階に上がっていくとやがて、大きな扉の前に辿り着く。


 ここだろうかと思いながら軽くノックをすると、


「ここで正解だ。普通に開ければいいのに」


 笑う魔王様の声が聞こえた。

 そして僕はそれを開いていく。

 中は大きな部屋で、赤い絨毯が敷かれていて、その先に椅子が一つ。


 そこに座るのは美貌の女性。

 彼女はそこで微笑んだ。


「よく来たな勇者、では早速始めるか? それともお話合いでもするか?」

「ではお話合いで」

「……そうか。それで、何を話す?」


 魔王様が楽しそうにそう僕に問いかけるので僕は、


「“ステータス・オープン”させてください」


 そうつげたのだった。


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