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何とかなったので

 セリアが僕に近づいてきて抱きついた。


「ニルス、心配したよ、大丈夫?」

「どうにかね、リョウスケのお陰で」

「リョウスケの? うん」


 そこで勇者の剣のレナも現れて、


「心配しましたご主人様……生きていてよかったです。そして私の出番をください」

「う、うん。でも今回は敵が強力だったというか」

「そうですね、いつも以上に強力でしたね。やはり今回は速度が速いですね。その分魔族の方々も強くなっていたのでしょうか」

「そうなのかな? でも何でかな?」

「さあ。でも過去に突然魔物が強くなったこともあったので今回も、そういった意味で珍しいれいなだけだと思います」

「そうなんだ……でも、強い敵だった。もう一度魔力回復しておこう。チルチル、ミチルも回復する?」


 そう言って僕は二人もよんで魔力を回復する。

 とりあえずは、


「全員無事でよかったよ」

「それはこっちの台詞よニルス。ニルス、私、死んじゃったかと……」

「僕も死ぬかと思ったよ。すぐに異変に気付いたリョウスケが魔法を使ってくれたけれどね。だからそれで少し死んだふりをして奇襲をかけることにしたんだ」

「奇襲?」

「うん、驚いた分だけ隙も時間も取れるからね。そしてリョウスケと話すあの魔法を通して外の情報をしばらく見ていたんだ。それで僕は彼の魔力が異様に多いだろうと推測した。実際に“ステータス・オープン”した時の彼の魔力はとても多かった。それこそ魔力増幅魔法で僕が対抗できないくらいに」


 彼の力を見ていてリョウスケに話を聞いてもらいながら、推測を述べて行った。

 セリア達には悪いことをしてしまったけれど、少しの間見させてもらったのだ。

 そして僕の力では“まだ”“そのまま”では対抗できないと気付く。


 だから僕は魔法を生み出して、その場に固定して後で一気に放出できないかを思いついた。

 そしてリョウスケにそういった魔法がないかと聞くと、“時間停止”という魔法があると僕は分かった。

 それを使い、僕の魔力量で使えそうな魔法を選んで、先ほどの戦法を使ったのだ。


 最後は、その前に倒した風の四天王と同じくらいの魔力量だったのでちょうどいいだろうととどめを刺すのにあの魔法を使った。

 そして現在倒して今に至るのである。

 その話をお間化に説明すると、チルチルが、


「予想もしない魔法ですね。今後考えてみます」

「僕もだよ。特殊能力チートは参考になるな」


 といった話をしていてセリアも対抗意識を燃やしたようだった。

 そこで馬車のおじさんがやってきて、事の次第は先ほどの状況から理解したらしく、あの四天王ゴードンは法律によって裁かれ、ダニエルの方は散りあえず近くの病院に運び意識の回復を待つことになった。

 そのゴードンが連れていかれるのを見ながらセリアが、


「ニルスに倒されるとき、小悪党みたいな台詞を叫んできたような気がしたけれど」

「そうだね。力には溺れないようにしよう」


 冗談めかして僕が告げると、そこで遠くから音がする。

 何か沢山の物がかけてくる音だ。

 その正体はすぐに分かる。


 魔物の大群だ。


「ど、どうして。とりあえず“ステータス・オープン”」


 敵の上空にステータスを表示させて、その量を見る。

 大量だ、何故と思ってそこで気づく。


「ドラゴンを消しか消えるくらいだから事前に魔物を呼び寄せておくくらい造作もないんだ。むしろ、何重にも手を打っていてそれが今きて……」

「どうする? ニルス」


 セリアに聞かれた僕は、


「どうするもこうするも、とりあえず魔法で幾らか倒してそれから、一体ずつ攻撃していくよ。まずは、全員防御力の強化の魔法と成長チート、両方の魔法をかけておくね!」


 それから僕達は魔物を倒す。

 初めに魔法を幾つか打ち込んで数を減らして、それから魔物達と戦闘し僕達は勝利をもぎ取ったのだった。


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