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四天王と遭遇

 こうしてレベルを上げた僕達は、英気を養うために宿の一階が食堂になったので食事をとる。

 お肉が良いだろうということで今日は奮発して頑張って食べていた。

 そんな僕達が食べている間に、ふわふわと浮かんでいたレナが周りで食事にしている男の人達を釘付けにしていたが、そんな事を気にしている余裕はなかった。


 少しでも置く食べて元気になって明日に備えないとと僕が思っているとそこでセリアがレナをじっと見ている。

 食べないのかなと僕が思っていると、


「私もああいった服を着てもっとおしゃれすべきかしら」

「でもセリアはその魔法使いの服が似合っている気がするけれど」

「そ、そう……ニルスがそう言うならそれでいいわ」

「でも、着たい服があったら何時でも言ってほしい。魔法でいくらでも変えられるらしいし」

「……そうね。もう少しゆっくり出来る時間があったら挑戦ね」


 そういった話をしつつ、まるでお姫様であるかのように扱われているレナを見て、セリアは何処か羨ましそうだ。

 あれか、逆ハーレムというものがお望みなんだろうかと僕が思っていると、


「……にすすか可愛いって言ってくれたから良いか」

「セリア?」

「な、なんでもない。それよりもそっちの肉とこっちの肉一切れ交換しない? そっちはここ特産の水ガーリックで味付けされているんでしょう?」

「いいよ」


 といった話をして肉を一切れ交換したり、美少女精霊なレナはチヤホヤされるのに飽きたのか、


「ご主人様、次の服に変えてください。あと三着くらい気に入ったのがあるんです」

「……今日はご飯を食べたら寝ようと思っていたのに」

「もう頑張っても特に変わりませんて。やってくれたら明日頑張っちゃいます」

「よし、僕も頑張るぞー」


 明日のことを考えるとレナのご機嫌をとっておいたほうが良い。

 そんな僕を見てセリアが、


「せっかくだから私も少しやってもらおうかな」

「あ、だったらセリアもお揃いで一緒の服を着ませんか?」

「え? えっと……」

「一度でいいから他の女の子とおそろいの服を着てみたかったんです!」

「……確かに楽しそうかも」


 セリアがちょっとだけ戸惑ったようだが、レナと一緒に服を変えることになったらしい。

 そしてその日部屋に戻って僕は、3着ですまない量の服を変えさせられたのだった。










 魔力回復を行い就寝した次の日。

 昨日の疲労が若干残っていた気がするけれど、朝起きてご飯を食べてから、支度を整えて外に出る。

 四天王との戦いとなれば他の人と関わらないような場所がいい。


 だがその前に色々と入り様なものがあるので、購入することに。


「体力が回復しやすくなる“モモノミドリンク”を買っておこう」

「魔法ですればいいじゃない」

「使っている場合じゃないとき用に装備を揃えておかないと」


 といった話をセリアとしながら、購入する。

 それから何処で襲われるんだろうと思って進んでいくと通行止めになっていた。

 看板には、四天王と勇者が戦うため、一時的に封鎖していますと書かれている。


「茶番?」


 セリアがポツリと僕が思っていなかった言葉を口にする。そこで、


「遅いぞ!」

「遅いよ!」


 そんな二人の子供の声が聞こえたのだった。

 

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