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第15話 ④

お待たせしました!

ちょっと短いですが読んでください。


技術研究所に帰って来た一行は健太郎の指示のもとメンテナンスを受けていた。


そのなかで研究所の真ん中に正座で座っているガイアとその前に腕を組んで立つ2つの赤がいた。


「すまなかった」


長い人生で一度もしたことがないであろう土下座を2人に向けてするガイアは本当に反省していた。


「ガイア、1つ聞かせてくれ・・・」


腕を組んだ烈が真剣な顔で言った。


「なんで正直に言ってくれなかったんだ・・。兄貴の代わりにしょうがなく俺でもいいかと思ったのか?俺は弟だし・・・」


「それは違う!」


その問いにすぐに否定を示したガイアは顔だけを上げた。


「確かに翔と烈は同じような力を持っているが、君は翔にはない力を持っている。兄に負けたくないという力だ!


私はそこに希望を見出だしたんだ!しかしその兄が私の本当のパートナーだと言えば君が傷ついてしまうかもしれないと思って話せなかったんだ」


目を見て話してくれるガイアの言葉は力強くそれが嘘ではないことは容易にわかった。


「最初はアレスにぴったりだと思ったんだ・・・アレスが来るまでだと思っていた。しかし困難に立ち向かうにつれて私の方が君に依存してしまっていた。


例え全力が出せなくても君とならどんな相手でも立ち向かえると思っていたんだ・・・だから今日のアレスの力を見て少し悔しかった・・・」


寂しそうに弁明するガイアに烈は近づいた。


「ガイア・・・歯ぁ食いしばれ!」


突然の事に食いしばる前にガイアの頬に烈の拳が当たった。


「いってぇ・・・・!!!」


当然痛いのは殴った本人なのだが。


「烈・・・」


「なんだよ!別に怒ったわけじゃねぇぞ!お前に渇を入れてやったんだ!」


烈は自分の拳をぎゅっと握る。


「お前はいつからそんなに弱気になっちまったんだ!!ドラッグに変な夢見せられたからか?!」


烈は俯いてその表情はガイアから見えない。


「そんな事で迷うなよ!俺だってちゃんと話してくれたら少しは喧嘩するかもしれないけど最後は納得するさ!!」


烈の体は少し震えているようだった。


「兄貴だって誰だって俺は悔しかった!!でも今日・・・お前ボロボロだったじゃねぇか!!」


顔を上げた烈の真っ赤な目は真っ直ぐガイアを見つめる。


「お前はもう1人じゃないんだぞ!俺が、刀耶が、EBのみんながいて、兄弟達もいるんだ!1人で戦うんじゃねぇ!!俺はお前がいなくなるほうが嫌だった!だから正直に言って欲しかった、友達として!!」


「烈・・・・・すまなかった」


その言葉には少しの安堵と友を裏切ってしまった罪悪感が入り交じっていた。


「だから・・・お前が兄貴とパートナーになるまで俺はお前と話さない!!」


そういうと烈は走って研究所を出ていってしまった。


「烈・・・」


黙ってそれを見送ったガイアは体を起こし俯いた。


「兄貴・・・」


「あぁ・・・」


アレスの言葉に力なく答えるガイア。


「あいつの言うとおりだ、俺の言いたいことは全部言ってくれた。そもそも兄貴は俺たちを・・」


「必殺!!クロスチョップトルネィードォーーーー!」


突然横からヘルメスが腕を十字にして回転しながら飛び込んできた。


「ぐふぁーーーーーーー!!!」


直撃を受けたアレスは吹っ飛び、ガイアも呆然とそれを見ていた。


「いってぇーーーなヘルメス!!!!」


「兄さんをいじめるなぁー!!必殺!エルボォーブレイクゥ!!」


ヘルメスはそのまま肘の関節をキメにいった。


「バカっ!!俺は兄貴に!!!ッイタタタタタタ!!!!」


「それならもう烈が言ってくれたんでしょー!男がネチネチ言うんじゃないのー!お兄ちゃん怒るぞー」


「折れる!折れるぅ!!」


肘を締め上げるヘルメスに悲鳴を挙げて苦しむアレスはドタドタと研究所を揺らした。


「こらぁーー3人とも!メンテナンスするよー!」


その騒ぎに負けないくらい大きな健太郎の声にヘルメスは技を緩めると何事もなかったように立ち上がった。


「健太郎が呼んでる!兄さん早く行くよ!はいスタンダップ!!」


「あ、あぁ・・」


ヘルメスが手を招いて立つように催促するとガイアはそれに釣られ立ち上がった。


「あんまり無理しちゃ駄目だよ兄さんっ!」


「すまなかったヘルメス」


「謝らないの!」


ヘルメスの後ろについていこうとしたガイアがふと後ろを見るととても痛そうにもがいているアレスがいた。


「いってぇ!!久しぶりに喰らったぜ・・・」


「大丈夫かアレス?」


手を差し伸べるガイアをじっと見たアレスは「フッ」っと鼻を鳴らしその手に掴まった。


「・・・早く仲直りしてくれよ!」


「あぁ!」


笑顔で言ったアレスにガイアも笑顔で答えた。


--------------------------


灰色の島。

「ファットもやられてしまった・・・」


「許セねぇ!!」


「オチツケパワード」


「こレが落ち着いテいられるカ!!!」


「・・・・・」


「なンだプア、怖じ気ヅいたか?!」


「うるさい!そんなんじゃない!!」


「じゃア次はお前が行クか?!」


「お待ち下さい・・・」


「・・・君は誰だ?」


「バトラーでございますアダム様」


「こんナやついタか?」


「最近目覚めたので、以後お見知りおきを・・」


「じゃあお前が・・」


「私がいきますアダム」


「アンフェアか・・・力は戻ったのか?」


「私の力は”不幸”、その気になればいくらでも」


「わかった」


「いってらっしゃいませアンフェア様」


------------------------

次回予告

アレス:お疲れぇ!!

レオ:年寄りをこき使いおって・・・

アレス:でもかっこよかっただろ?!

ガイア:悔しいがかっこよかった・・・っく!健太郎!!

レオ:あれは放っておいていいのか?

アレス:いいんだよ

ガイア:健太郎!エレメンタルガイアにもマントをつけてくれ!

健太郎:無茶言わないでくれ!それにどこにしまうんだい?

アレス:まああっちはあっちさ!次回”不幸の幕開け”

ガイア:グランガイアの荷台を特殊合金でマントにしよう!

健太郎:そんな無茶な・・・

どうも作者です。

アレスが合体出来ました!

15話ですねぇ。見てくれる人の為に何とか自分らしい答えを最終回までに書いていこうと思います。

時間がとれなくて更新速度がバラバラしますけど、どうぞお付き合いください。



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