第13話 兄弟分断作戦!弟side ①
今まで読んでくれた方に感謝をぉーーーーー!!!
どうも作者です。
13話です。今回は合体あります(いえーーい!!)
更新遅くなってすいません。
なんとpeco様からレビューをいただきました。ありがとうございます。
ちょっと時間の都合上、更新する時間にバラつきがありますのでご了承ください。
スーパロボット大戦V!!!
マイトガイン出ますね!嬉しいぃ!!!
第13話 兄弟分断作戦!弟side
「「ゴォッドバァード・ブレイカァーーーー!!」」
「唸れ!師子王刀!!炎迅一閃!!」
各所で現れたレガシーと弟たちが戦っている。
段々とレガシーの力が強くなってきている気がする。
ヘルメス、アレス、すまないが今回は頼むぞ!!
「烈行くぞ!」
そう言って私たちは町の中心部に向かった。
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夏休みも後半戦に入り烈もようやく宿題に手を出し始めた。
「ガイアー・・・助けてくれー・・・」
家にいると遊んでしまうという事でEBでやろうと意気込んできた烈だが初めて早々やる気がなくなってしまったようだ。
「烈、手伝ってやろうか?」
横からアレスが顔を出してきた。
「できるのか?!」
「なめるなよ!俺だって一応勉強してたんだぜ!」
そういうとアレスは問題集を1つ奪い、中をパラパラとめくった。
時々手を止め問題を見ていたアレスは一通り見た後、本を閉じ烈に返した。
「どうした?」
烈が不思議そうに言うと、
「・・・・。まあ頑張れよ!俺はトレーニングに行ってくる!」
アレスは逃げるように研究室から出て行った。
「烈、あいつに頼るのは止したほうがいいよー。あいつ頭悪いからー」
その様子を見ていたヘルメスが研究員と一緒に3羽のメカを整備しながら言った。
「あいつは前から頭より体を使うタイプだったんだ」
ガイアも烈にあきらめるように言うと烈はガックリと肩を落とした。
「そういえば刀耶はー?」
「今日は家でじいちゃんに稽古つけてもらうんだとよ」
ヘルメスの質問に答えた烈は仕方なく宿題に手を出し始めた。
その頃刀耶は・・・
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「まだ腕で振っておる!体で振れと言っておるだろう!」
「はい!!」
蒼井道場で朝早くから声が響いていた。
刀耶は地区大会以来自主的に向かおうとしなかった道場に自ら通っていた。祖父である源四郎も最初は驚いていた。
「おじいちゃん!稽古をつけてほしいんだ!」
「どうした?!」
「この間の大会で自分の弱さを実感できたんだ!部活に入った以上みんなの足を引っ張るわけにはいかない。だからお願いします!」
その言葉を嬉しく思った源四郎は喜んでそれを引き受けた。
「ダメじゃダメじゃ!お前の剣には心がまだ足りんぞ!それでは試合に勝てんぞ!」
「はい!!」
刀耶は必死に源四郎に打ち込むがそのどれもが簡単に受け流されてしまう。
(僕に足りないのは何かを守れる力とそれを実行する心だ!烈にも弱いところを見せてしまった・・僕は強くなりたい!)
そう思う刀耶の剣は日に日に鋭くなっていく。
(そろそろ儂も遊んでられなくなったか・・・)
源四郎が少し気合を入れて打ち込むと刀耶は防戦一方になった。
(ほぉ・・防いでおるか、成長したな)
そのまま1時間みっちり稽古をした刀耶が面を外すと汗びっしょりになっていた。
肩で息をし、下を見ながら息を整えている刀耶の顔は真剣そのものだった。
「よくぞ耐えた、だがまだまだじゃな」
「・・・はい」
「まあ人並みにはなったかの!もういいぞ翔」
源四郎がいうと、刀耶も驚いて道場の入り口を見た。
「すいません師匠、覗くつもりはなかったんですが」
そういって道場に入ってきた翔は礼をして入ってきた。
「構わん、して何用かの?」
「長い間使っていなかった虎鉄を振ったら折れてしまったので新しいものをもらいに来ました」
「ほぉ、お前もまた始めたのか。どうじゃ、一本?」
刀耶は改めて源四郎を見た。源四郎は汗1つかかず、練習をし始めたころと変わらず刀耶は少し悔しいと思った。
「いえ、遠慮しときます。鈍った腕を見られるのは恥ずかしいので」
「まあそういうな、では儂に勝てたら新しい竹刀をくれてやろう!」
翔は少し考え、
「・・・わかりました、では準備してきます」
「ふふふ、目がやる気じゃの!刀耶、見ておきなさい」
「はい」と言った刀耶が10分くらい待っていると防具を身に着けた翔が現れた。
その姿はいつも見ている翔ではなかった。凛々しさと力強さが溢れてくるような佇まいに刀耶も少し威圧感を覚えた。
「やはりよく似合っておるな」
「お世辞を、馬子にも衣装です」
「ではいくぞ!!」
「はい!」
その様子を刀耶は試合を一時も見逃すまいと気を張ってその様子を見守った。
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灰色の島
「ファット様、そろそろでございます」
「うむ。ではいくかの・・・」
「ご武運を」
島の地上にファットが現れたがその姿は以前のようなだらしない王ではない。
ガッシリとした体に威厳が溢れ、過度な裕福とはかけ離れた姿になっていた。
「我の力、それは自分が用いるものではなく、人に与えるものであったか・・・」
1つ歩を進めるとそこが黄金に輝いた。
2歩進むとそこがダイヤになった。
3歩進むと地球では見たことがない輝く宝石になった。
「ふむ、では行くか・・・」
軽く手を振ると地面から筋骨隆々の馬が現れた。それにまたがると手綱を引いた。
グギゥイィーーーーーーーン!!!
この世の物とは思えない声を出した馬が空へと駆け抜けていった。
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ここは動物園。多くの親子連れが来ているそこには人気者の動物たちが愛想を振りまいていた。
『ぞうさん、げんきないね・・・』
象を見ていた子供が母親に向かって言った。
『そうね』
心配そうに見ていた象はその場に力無く座っていた。
『ぞうさんがんばれー!!』
そう言う子供に後ろから男性が近づいてきた。
「では元気を出させてやろう」
その姿は子供の父親ではない。大きな馬に跨った王だった。
それを見た母親は咄嗟に子供を抱き寄せたが子供は見たこともないその姿に少し興奮していた。
『おじさん!ぞうさんげんきにしてくれるの?!』
「任せよ。ん?そこまで恐がらなくて大丈夫だご婦人」
そう言われた母親も動物園のパフォーマンスと思い少し気を許した。
「・・・少し暴れるだけだ!さあ行け!!!」
不敵な笑みを浮かべた王が手を上げると象が突然苦しみ始めた。
ブ、パォ!!バォーーーーーーー!!!
その姿はみるみる大きくなり2本の足で立ち上がった。重さに耐えられず崩れる地面に人の視線が一斉に集まり一瞬にしてパニックに陥った。
「どうだ!元気になったぞ・・・ん?」
ファットが横を見ても親子の姿はもうなかった。
「さて、ほかの奴らも起こすとするか、目覚めよ超獣よ!!」
その声に応えるように虎、犀、河馬が叫びその姿を変えていった。巨大化した獣たちが動物園の四角に現れるとその中心に王がいた。
「散らばれ!!そして町を破壊せよ!!」
その言葉に叫びで返した4つの獣は2つは町の中心部へ、残りの2つはそれぞれ違うところに散らばった。
「では我は情報を集めるとしよう・・やつらの基地を見つけておかなければ」
ファットは手綱を引き上空へと消えていった。