3:母の顔
さて、まずはお詫びいたします。
遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
言い訳になってしまいますが、テストで、更新が遅くなってしまいました。
本当に申し訳ございません。
では、第3話をお楽しみください。
秘密を知り、また、その共有者になってから、千夏は学校ではなかなか喋らないが、誰も居ないときは、素のままで話すことになっていた。
そして、今日も会うことになっていた。
「やぁ、盛山さん」
そう、にこやかな顔で千夏を呼んだ。千夏は冷たく、どうぞといい、家に招き入れた。
☆
「ったく、めんどいったらありゃしねぇ」
そう言ったのは和也だった。
「うるさい、だまれ」
千夏は、バッサリと言葉の攻撃をする。
「んだよ〜。これでも苦労してんだぜ?いろんな奴に媚売るの。わかる?ってか、分かって。めっちゃ苦労なんだよな」
和也は、ダラーんと、ダルそうに苦労してますオーラを出す。
「なら、やめれば。鬱陶しい。つか、キモイ」
千夏は、テレビを付けながら言う。
「えー、それだと、不都合なことが多くなるジャン」
和也は、そのテレビを見ながら、視線を交わらせぬまま、言った。
「……あっそ、私に関係、ない」
千夏はテレビを見ることを優先したのか、興味がなくなったのか、素っ気ない声だった。
「んー?なになに?興味失せた?」
和也はあえて、聞いている。それに、千夏はあら?と言い、嫌味っぽく言う。
「ん?興味もってほしかったの?それなら、もうちょっと、面白いネタ持ってきてもらえるかな?興味を引くぐらい」
その言葉に、和也も言い返す。
「興味引くくらい、面白いネタ?千夏が興味引く面白いネタってのは、いまの千夏の趣味とかか?」
その言葉に、ピクッと、千夏が反応する。
千夏は、冷静を保ちながら、なんのこと?と聞く。
「やだな〜、決まってるじゃん。君の趣味ってのは、」
と、和也が言う前に、やっぱいい!と千夏の焦った声がした。なんだよ〜と、和也は残念そうな口ぶりで言った。
「そんなことより、今日ここで、話すことってなに?」
千夏は、お茶を自分のコップに入れながら、そう問う。
和也は、あ。忘れてた。わり〜と、軽い口ぶりで言う。
そして、突然話を始めた。
「いや〜、あのさ!友達作らねぇ?」
和也は、千夏に軽くそんなことを聞いた。
千夏は、お茶の蓋を締めながら、どういう意味?と聞いた。
「いや〜、実はさ!俺の友達になってる奴等がさ、話してみたいって言うんだよね〜。まぁ、うん、俺が友達になったって言ったのも、いけなかったんだけどさ!まぁ、いい……」
と和也が言いかけた時、ガタンッと、コップを強く置いた音がした。
そして、それをした千夏の顔は、和也を睨んでいた。
「どういうつもりか知らないけど、人と馴れ合うつもりはない。そこに、あんたも加わってるわよ?」
さっきの千夏は、どこへやら……見下すような目、冷たく笑う口。
和也に会う前の千夏の姿だった。
「……あー、でも、関わってみるのもいいんじゃない?」
和也は、ニコッと猫かぶりなしの笑顔を見せる。千夏は、怒りがこもった声で
「関わる?私が?冗談じゃない。そんなことするくらいなら、学校なんて辞めるけど?」
と、和也を冷たい目で見据えた。
ヘェ〜こりゃ、すごい。クラスの奴等が言ってた通りだな…
そんな事を思いながら、クラスの人の言葉を思い出す。
「あ!ねぇねぇ、そういえば、和也君!」
そう話を切り出したのは、同じクラスの中越凛花だった。
「なに?」
俺は、猫かぶりのまま、そいつの問いを聞く。
「和也君ってさ、あの千夏ちゃんと友達なの?」
あの?そんな問題児なのか?あいつ。
「そうだねぇ、友達っちゃあ、友達かな?」
適当にかえしとくか……。
「! そうなんだ!じゃあ、私のこと、紹介してくれないかな?」
は?なんで俺が?自分で話しかけろよ。
「え?なんで、僕に?」
わざわざ、めんどくせぇ事押し付けんなってんだよな。
「うん、聞いてみるよ」
笑顔で、俺は言う。善人のふりも、楽じゃねぇってか……。
ま、友達作らねぇから、なりたいって奴もいるってことじゃねぇか
「友達になりたいって子もいると思うぞ?」
そう言うと、みるみる顔が険しくなる。
「友達になりたい子?バカ言わないでよ。そんな子いるはずないでしょ?」
と、それは、鬱陶しそうに。それは、気持ち悪いというように。それは……悲しそうに。
千夏が言った。
……どういうことだ?ますます、わからなくなってきやがった…。
まぁ、その内わかるだろ……
そんな気まずい中、この話は終わり、和也は、帰った。
さて。和也が、友達を作らないか聞いた時。
千夏は、少し不機嫌になった。顔には出していないが。どういう意味?と聞いた、自分がバカだったと、思った。
和也が話しているのを聞いていられなくなった千夏……私は、ガタンッと、強くコップを、置いた。
私は告げる。人と馴れ合うつもりはないと。見下すように。冷たい目で。嫌われるように。それでもなお、千夏の心は誰かと繋がろうと思っている……なんでことはあるだろうか?
関わる。
この言葉を言った、和也に、怒りがこもった。
学校をやめる。
わたしはそう言った。
和也は何かを考えていた。私に関することだろう。そう思いながらも、何かを探ろうとはしなかった。
そして。
1番聞きたくない言葉が。
世界一聞きたくない言葉が。
私の耳に入れたくなかった言葉が。
………
私の耳に入った。
『友達になりたいって奴』?
冗談じゃない。そんなのいらない。
うわべだけの存在なんて、必要ない。
それが、私だから。
気まずい、そんな空気だろうと、私は気にしなかった。する気もなかった。そうして、和也は、帰った。
この時、千夏が少し悲しい顔をしていたのは、誰も知らない。
ガチャ
ドアの開け閉めの音が聞こえた、夜8時。
盛山家。
千夏は予想外のことに、何かと思った。だが、動揺しない。
「あら、こんなところでなにしてるの」
それは、母。
母親とも思っていない、母の顔だった。
どうでしたか?
次話もお楽しみください。