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夢の中で#番外編#

作者: 柊 玲雄

短編、夢の中での番外編です♪

リクエストが来て、書きました!

ご覧くださいませ♪

小さい頃は病院とか大嫌いだったのに

今はこんなにうきうきわくわく、ドキドキしているなんて

人の心はすごい、とか今更思うんだよね


『405号室 暮田龍太』

ガラッ

「龍太、おはよう」

黒髪サラサラで美少年。

私の声に大好きな龍太は目を開く。


ここは暮田龍太くれだりゅうた、私と夢の中で出会った

入院中の少年。

言っても、中2だけどね?


私はほぼ毎日、龍太が入院している病院に通っている。

お見舞いって奴だね?


「華蓮、おはよう^^調子はどう?」

この調子はどう?は別に体の調子を聞いてるわけじゃないの

「んー・・・まぁまぁ、いい・・かなぁ・・・?」

「そっか、でも、そのくくり方、可愛い」

龍太に褒められて私の頬はピンクに色付いた。

「ありがと^^と言うか、龍太の調子は?」

これは体の調子。龍太は大きな病気で入院していて

今は手術が終ってからの検査とか色々のと調子がよくなるのを待つための

入院らしいんだ。

「順調だよ^^お互い、順調だな?ってか、華蓮、学校は?」

「今日は休みだよ、昨日音楽祭って言ってたでしょう?」

「てことは代休?」

「正解!てことで、龍太に・・・会いたくてきました」

「そっか、ありがとう」

そこのありがとう、の意味が私には理解できなかったけど

別に悪い気なんてものはしない。


「ねぇ、華蓮って好きな人いるの?」

「へ・・・?う、うわぁっ」

ガタンッ

いきなりの質問に思わず椅子をこかしてしまった。

「そんなに驚く事?」

「いや・・・いきなりすぎて・・・びっくりした」

「そっか、んでいるの?」

「えーっと・・・」

ここで「龍太だよ」とかいえそうにない・・・

私そこまで自分に自信がついたわけじゃないもん・・・。

正直、今言ってこの関係がつぶれてしまうのは何か・・・。

でもいるとだけは言っておこう、かな?

「うん、いるよ」

「そっか、クラスの人?」

「・・・違うよ」

「じゃぁ、塾の人?」

「ううん・・・。」

「って、じゃぁいないじゃんか」

「・・・・。じゃぁ、逆に質問。

龍太に好きな人は・・・?」

「いるよ」

即答だった。

さすがにはびっくりした。

「そ、そっか?病院の子?」

「んー・・・入院してる子・・・ってわけじゃないよ」

「じゃぁ、通院してる子?」

「通院ってかなぁ・・・。別に病気で来てるわけじゃないからなぁ」

「てことは、お見舞い?」

「そう、正解w」

お、お見舞い・・・?!

って、いやいやいや、うぬぼれるな、私・・・

龍太は夢の中であった人なんだよ?

スキになんて・・・って

私が龍太の事がすきでってのと一緒?!

「華蓮の顔、百面相だな」

「へ?!」

「目の色が変わる。悲しそうだったり嬉しそうだったり」

「え・・・そ、そう?」

やば、私顔に出やすいタイプなの?!

「そんなに知りたい?」

「・・・・う・・うん・・・。」

「じゃぁ、先に教えてよ?」

「やっぱりそうなるかぁ・・・。」

ここで言うとよりいっそうおかしくなりそうだな・・・

「なぁ、一個言って言い?」

「ナ、ナンデショウカ」

うわー私ロボットだぁ・・・。

「僕のお見舞いに来る人ってさ

家族(母、父、兄)と学校の男友だちと華蓮だけだよ?」

「ソウナンダ・・・」

いまだにロボット言葉のままの私って・・・

って・・・・へ?!女の子・・・って私、だけ?!

て、てことは・・・

い、いやでも・・・BLとかもあるの・・・?

「これでも気付かないんだったら、華蓮は相当の鈍感」

「・・・・私、うぬぼれちゃっていいの・・・かな」

「ほら、そういうところが地味とか弱気とか言われるんだろ?

だから、一回ぐらいうぬぼれてみたら?」

「・・・・私・・・の事、が好き・・・?」

「正解、コレで一つ、ランクアップだね」

ニッコリ微笑む龍太に私の頬はまたピンク色に染まる。

「てことで、華蓮の好きな人、教えて?」

「・・・・。」

これでも言い出せない私って・・・!?


「龍太君、薬の時間ですよ~」

看護婦さんが入ってきて、龍太が何か耳打ちをした。

それで、看護婦さんが「華蓮ちゃん、ちょっと外に出てて?」と言ったから

私はなんの意図も覚えず、その場を離れた


点滴も取り替えたらしく、龍太はすぐ眠りに落ちかけた

(龍太が扱う点滴と薬はきついもので、副作用もきつい)

「龍太、眠たいなら寝てね・・・?私、邪魔なら帰るから・・・」

「大丈夫・・・邪魔じゃない・・・むしろ居てほしいから・・・」

もうしゃべるのもきついんじゃないかと思うのに

しゃべる龍太に私は耐えられなかった。

「わかった、いるよ?だから、耐えないで。ゆっくり休んで?」

「・・・・好きな人・・・。」

「それはまた今度。龍太が起きたら教えてあげる・・・から」

「ん・・・おやすみ・・・」

龍太は最後にニッコリ笑って眠りについた。


龍太はすぐに寝息を立てた。

その規則正しい呼吸に思わず安心してる私。

時々、呼吸がおかしくなって苦しんでる時があるから

そんな心配もしているんだよね・・・


「龍太・・・?私も龍太の事、スキだよ・・・?」

何分かして呟いた言葉。

何気に呟いた言葉・・・と言うか文章に

自分で自分をけなす。

「って・・・今龍太寝てるのに、馬鹿じゃないの・・・私」

おきてから言えっての・・・

「やっぱり、華蓮僕の事がスキだったんだね?」

いきなり龍太の声がしてまた私は椅子をこかした

「龍、龍太?!なんで起きてるの・・・?!」

「だって、薬飲んでないし、点滴変えてないし」

「え!?でも、私一回外に・・・ま、まさか・・・!」

「そう、全部お芝居だよ?さぁて、これで華蓮の本性が知れた」

私は思いっきりうな垂れた

「・・・・。」

「そんなにばれるのイヤだった?」

「・・・なんか、恥ずかしかった・・」

「恥ずかしい・・・か。でもまぁ」

そこまで言って龍太はベット起こして、私を引き寄せた。

温かい感覚を唇に覚えて、私は2秒ぐらい、なにがなんだかさっぱりだった。

「キ・・・!?」

「華蓮が僕の事好きで良かった。本当に」

私の言葉は(まぁキだけだけど・・・)無視して、

さっきの言葉の続きを言った。


「わ・・・わたしも・・・恋、なんて初めてした・・から

それが、か、かなって嬉しい・・・」

私なんてこっ恥ずかしいことを。。。

しかも、龍太に抱えられた状態で・・・。

(意外と龍太は長身)

「また一つステップアップ」

龍太はニコリと笑って、言った。

「・・・ありがとう」


ちゃんと言えた、よかった。


夢の中で会った私達をつないだのは

私の引っ込み思案で地味な性格。


少し、ラッキーなものに変わった、かな?


今度は本当に薬を飲んで滴を変えた

そして、本当に、龍太は寝息を立てて眠りに落ちた。

PM5:00

「また明日、来るね」

龍太のきれいな髪を撫ぜて、病室を出た。


この静かな廊下に私は後何度訪れるのかな。

願うくは、この廊下を訪れる日が少しでありますように。

そして、龍太と出かけられる日ができますように。

でも、それは夢の中じゃなく、てね?


-END-

感想、お待ちしております♪

直したほうが言いところなども、どんどん言ってくださいネ!


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 悪いというかなんですけど、小説っぽくないところがいくつか。 まず、顔文字ですね。「^^」とか。 あと、「ガラッ」とかだけの効果音。 もし効果音?とつけるなら、えっと、「ゆっくりと扉を開…
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