あなたの国は、私が管理します。
「膝をつけ、エミリア・アストレイ! 貴様のような汚らわしい女が、聖なる床に立っていることさえ不快だ!」
エドワード王太子の怒声が、静まり返った大広間に突き刺さる。
その声に反応して、屈強な近衛兵が私の肩を無理矢理押さえつけ、私に膝を付かせる。
「……身に覚えのない罪でございます、殿下」
「黙れ! マリアを暗殺しようとした証拠は挙がっているのだ!」
彼の隣で、マリアと呼ばれた男爵令嬢が、これ見よがしに震えて見せた。
「……恐ろしかったですわ、エドワード様……」
「怖がらせてすまない。マリア。こんな毒婦、一刻も早く追放すべきだった。……おい、その指輪を外せ。お前に、王家の証を持つ資格はない」
エドワードは私の手を取り、婚約の証である魔石の指輪を強引に引き抜いた。
節くれだった関節に食い込み、皮が裂け、鮮血が床に滴る。
「っ……」
「痛むか? ならば、その痛みとともに国を去れ。家名は剥奪、資産は没収だ。貴様にはこの、薄汚れた着衣一枚の価値もない」
彼は私の髪を掴んで顔を上げさせると、貴族達が見守る前で、私の顔に唾を吐きかけた。
「……行け、泥に塗れてのたれ死ぬがいい。二度と、その不吉な銀髪を私に見せるな!」
雨が降りしきる中、城門の向こう側で笑う彼らの声を聴きながら、私は冷え切った指先で泥を掴んだ。
(……忘れませんわ、エドワード様。あなたが奪ったこの指の痛み、その一滴まで、利子をつけて返して差し上げます)
◇
それから数週間。
馬車を乗り継ぎ、時に泥に塗れ、私は人間国家を捨てて北の峻険な山脈を越えた。
辿り着いたのは、獣人の王国『ガレリア』。
王宮の空気は、祖国のそれとは対照的だった。
洗練された虚飾はなく、剥き出しの暴力と、圧倒的な生命力。
「……これが、グラン王国から追放されたと噂のアストレイ令嬢か。随分と惨めな姿だな」
広間の奥。祖国とは違う無骨なデザインの玉座にその男はいた。
黒豹王、ゼノス。
漆黒の髪の間から覗く、獲物を引き裂くためだけの黄金の瞳。
彼は立ち上がり、獲物を狩る獣の足取りで私に近づく。
強烈な雄の匂いと、逃げ場のないプレッシャー。
彼は私の顎を乱暴に掬い上げ、値踏みするように覗き込んできた。
「俺は、お前の国の贅沢に慣れた女が大嫌いだ。だが……その目は死んでいないな。何を求めてここへ来た」
「……機会を」
私は震える声を抑え、至近距離で彼を見つめ返した。
「この国は強い。けれど、仕組みがありません。陛下は剣で敵を殺せますが、私は『数字』で敵の喉を掻き切ることができます」
ゼノスの瞳が、面白そうに揺れた。
「数字だと?」
「ガレリアには、略奪ではなく『貿易』を。武力ではなく『制度』による支配を。私が……そのすべてを陛下に捧げましょう」
「……面白い。気に入った」
ゼノスの大きな手が私の首筋を這い、ドクドクと脈打つ箇所を指先でなぞった。
「お前が使えるうちは、その首を繋いでおいてやる。だが、退屈させたら……その時は食い殺してやるからな」
◇
それから一ヶ月。
私は王直属の「内政顧問」という地位を与えられた。
「エミリア、まだ寝ていないのか」
深夜。執務室の扉が音もなく開き、巨躯の影が差し込む。
ゼノスだ。彼は寛いだ姿で私の背後に立った。
「陛下。……この財務報告書を片付けなければ、明日の兵站会議に間に合いません」
ペンを走らせる私の手の上に、熱い手のひらが重ねられる。
「……俺を見ろ。命令だ」
彼は無理やり私を椅子ごと回転させ、自分の方を向かせた。
視線が絡み合う。彼の黄金の瞳には、かつて王太子が私に向けたような侮蔑はない。
そこにあるのは、圧倒的な評価と、そして―昏い独占欲。
「俺が連れてきた『影』からの報告だ。お前、旧アストレイ領から腕利きの役人どもを密かに呼び寄せているらしいな」
心臓が跳ねた。けれど、私は表情を崩さない。
「……ガレリアの行政を最適化するためです。彼らは私の手足。陛下の手足でもあります」
ゼノスは低く喉を鳴らして笑い、私の腰を抱き寄せて、自分の膝の上に乗せた。
「……いい。お前が俺の国をどう作り変えようと構わん。だがな、エミリア」
彼は私の耳元に唇を寄せ、熱い吐息を吹きかける。
「……お前自身が、誰の所有物であるかだけは忘れるなよ」
私は彼の首に腕を回し、従順な笑みを浮かべた。
(ええ、忘れませんわ、陛下。……あなたの国が、私なしでは一日も立ち行かなくなるその日まで)
◇
ガレリアの冬は厳しい。
吹き付ける雪風が城壁を叩く夜、執務室の暖炉だけが赤々と燃えていた。
私の前には、かつて祖国で私の手足として働いていた者たちが跪いている。
「……各支部の徴税権の集約、および物流拠点の管理。すべて完了しました、エミリア様」
財務官だった初老の男が、声を潜めて報告する。
「ご苦労様。獣人貴族たちの反応は?」
「予想通りです。彼らは自分たちの懐に入る金が、減っていることには気づいていますが、それが正当な国庫還流だという理屈を理解できていません」
私は満足げに頷いた。
獣人国家の強さは、その圧倒的な個体能力にある。
だが、組織としてはあまりに未熟だ。
私はそこに、人間国家の「精密な官僚機構」という楔を打ち込んだ。
軍事、財務、外務。ガレリアの要所には今、私に忠誠を誓う「人間」たちが根を張っている。
「エミリア。まだ鼠どもと話し込んでいるのか」
低い、地響きのような声。
扉を叩く音もなく、ゼノスが部屋に入ってきた。
私の部下たちは一瞬で顔を強張らせ、深々と頭を下げて部屋を去る。
嵐が去った後のような静寂の中、ゼノスは私の机に置かれた膨大な書類を、大きな手で乱暴にかき分けた。
「陛下、書類が……」
「後で書き直せ。それより、お前の顔色が悪い」
彼は私の椅子を強引に引き寄せ、その場に屈み込んだ。
黄金の双眸が、私の瞳の奥を覗き込む。
「……お前が連れてきた連中のおかげで、国庫は潤い、兵士の腹は満たされている。だが、お前自身が削れていくのは、俺の美学に反する」
彼は私の冷えた指先を、自分の大きな掌で包み込み、温めるように包んだ。
その仕草はあまりに慈愛に満ちていて、一瞬、自分の「目的」を忘れそうになる。
「陛下。……これは、私がこの国に、陛下に、価値を示すための手段です。お気になさらず」
「価値だと? そんなものは、お前が俺の隣で笑っていればそれで足りる」
ゼノスは鼻を鳴らし、私の首筋に顔を埋めた。
野生の獣の匂い。そして、彼特有の、強烈なまでの雄の熱。
「……貴族たちが騒いでいるぞ。お前がこの国の『魂』を人間たちに売り渡そうとしていると。……殺してやろうか?」
殺気を含んだ本気の提案だ。
「……いえ。彼らには、私が用意した『新しい利権』を食わせておきます。陛下の手を汚すまでもありません」
「ふん。お前はいつもそうだ。合理、理屈、最適化……。お前の頭の中には『情』がないのか?」
彼は私の髪を指に絡め、少しだけ強く引いた。痛み。けれど、それは快楽に近い刺激となって背筋を駆け上がる。
「……陛下への忠誠は、この国への貢献で示しております」
「言葉遊びはやめろ。……俺が欲しいのは、そんな空虚な言葉じゃない」
彼は私を抱き上げると、執務室の大きなソファに横たえた。
重なり合う体温。彼に組み敷かれるたび、私は自分が「獲物」であることを思い出させられる。
けれど同時に、私は理解していた。
彼が私に執着すればするほど、彼という「獣」の首輪は、私の編んだシステムの鎖へと繋がっていくのだということを。
◇
数ヶ月後。私の手元に、祖国の悲惨な現状が届いた。
穀物価格の暴騰、隣国との同盟決裂、そして―ガレリアへの依存。
「エミリア様。予定通り、グラン王国は我が国の『輸出品』なしでは冬を越せません」
秘書の報告に、私は冷たい紅茶を啜りながら微笑んだ。
グラン王国を物理的に滅ぼすのは簡単だ。
けれど、それでは面白くない。
あの大地から、あの王族から、プライドも希望もすべて奪い、私の「管理下」でしか生きられない家畜に変える。
それが、私が誓った復讐だ。
「……エミリア、機嫌が良いな。いい報せか?」
訓練帰りだろうか。革鎧を纏ったゼノスが、汗を滴らせて部屋に入ってきた。
彼は私の手からカップを奪い、中身を飲み干すと、私の腰を引き寄せた。
「ええ、陛下。……もうすぐ、この大陸の地図を書き換える準備が整います」
「地図だと? 面倒なことはお前に任せる。俺は、お前が指し示した敵を噛み殺すだけだ」
彼は私の唇を、熱く、そして貪るように奪った。
その深い接吻の中で、私は確信する。
彼は「強い王」だ。合理的で、決して愚かではない。
だからこそ、彼は気づいている。もはや私なしでは国も、己の心も維持できないことに。
「……好きにしろ。お前の望む国を作れ。その代わり―」
ゼノスは私の耳たぶを甘噛みし、野性味を帯びた声で囁いた。
「―お前の生涯は、俺の檻の中でしか許さない」
私は彼の胸板に手を置き、艶やかに微笑んだ。
「……ええ。喜んで、その檻を黄金に飾り立てましょう、陛下」
心の中で、私は唱える。
(あなたの檻は、私の城。……そして、この国の玉座の下には、すでに私の根が深く、深く張り巡らされているのですから)
◇
ガレリアの王宮に、祖国グランからの使者が訪れる回数が増えた。
かつて私を「冷酷な女」と罵った貴族たちが、今や私の執務室の扉を叩くことすら許されず、待合室で震えている。
「エミリア様、グランの通貨価値が、昨晩さらに15%下落しました」
秘書の報告に、私は万年筆を置いた。
「買い占めた穀物は?」
「すべてガレリアの倉庫へ。今、グランでパン一個を買うには、かつての牛一頭分の紙幣が必要です」
グランの経済は、「高度な信用制度」の上に成り立っていた。
私はその制度の急所を、亡命した部下たちを使って一気に突いたのだ。
市場に流れる偽造ではない「根拠のない通貨」、そしてガレリアが一方的に設定した「不当な為替レート」。
物理的な剣を振るうまでもない。私は数字の羅列で、祖国の民から食料を奪い、貴族から権威を剥ぎ取った。
◇
「悪い顔をしているな、エミリア」
ゼノスだ。彼は私の肩に顎を乗せ、机の上に広げられたグランの経済指標を眺める。
「俺にはよく分からんが……つまり、あいつらはもう戦う力もない、ということか?」
「ええ。戦うための剣を買う金も、兵士を養うパンも、すべて私が奪いました。今のあの子たちは、泥水を啜って生き延びるのが精一杯でしょう」
私は自嘲気味に微笑んだ。
これほどの冷酷さを、彼は嫌悪するだろうか。
だが、ゼノスは低く笑い、私の首筋に熱い唇を押し当てた。
「……恐ろしい女だ。だが、その執念深さが俺を昂ぶらせる」
彼は私を抱き上げ、窓際に連れて行く。そこからは、かつては荒野だったガレリアの肥沃な大地が見渡せた。
「見てみろ。お前がグランから吸い上げた血が、この国の糧になっている。俺の民は、お前を『女神』と呼んでいるぞ」
「……奪った血を注いでいるだけの、死神ですよ」
「ならば、俺はその死神の伴侶になろう。お前が望むなら、明日にもあいつらの首を刈り取ってやる。だが、お前はもっと……えげつない終わり方を望んでいるんだろう?」
「……。さすが陛下、お見通しですね」
私は彼の首に腕を回し、潤んだ瞳で彼を見上げた。
「私は、彼らに『慈悲』を売りたいのです。彼らが私の足元に跪き、屈辱に塗れながら『救ってほしい』と泣き叫ぶまで―」
◇
一ヶ月後。
グラン王宮からの親書が届いた。内容は、悲痛なまでの支援要請。
「国庫が底をついた。国民が餓死している。どうか、かつての誼に免じて援助を」という、見るに耐えない文面だ。
私はその親書を、暖炉の火に投げ込んだ。
「陛下。……準備が整いました」
私は、謁見の間に座るゼノスに告げる。
「ガレリアは、グランを『保護』します。ただし、条件は一つ。全財産および徴税権を、ガレリアに委譲すること。……実質的な、国家の売却です」
「くく……。あいつら、どんな顔をするだろうな」
ゼノスは立ち上がり、私に向かって手を差し出した。
「行こうか、我が愛しき『内政の女王』。お前の復讐を、俺がこの手で完成させてやる」
私はその手を取った。
あの大地はもうすぐ、私の色に染まる。
私を追放した王太子も、私を嘲笑った貴族たちも、これからは私の「管理」という名の檻の中で、一生を終えることになる。
表面上は、ガレリアが隣国を救う英雄的行為。
実態は、私が仕組んだ完璧な「買収」。
ゼノスの腕の中で、私は確信した。
この男の愛は本物だ。けれど、私の愛は……この国を、そしてあの大地を完璧に支配するための「燃料」でしかない。
それでも、彼が私を離さないと言うのなら。
(さあ、パレードの準備をしましょう。……私を捨てた者たちが、絶望に顔を歪める瞬間を楽しむために)
◇
鉄の蹄が、グランの石畳を鳴らす。
けれど、そこに戦火はない。あったのは、飢えた民衆からの「救世主」を迎えるような歓声だった。
「見てください、陛下。……あんなに私を忌み嫌っていた民たちが、今はガレリアの旗を振っています」
白馬に跨る私の隣で、ゼノスは不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「……お前が連中の胃袋を掴んだからな。皮肉なものだ。剣で征服するより、パンで支配する方がよほど確実とは」
彼は私の手綱を握る手に、自分の手を重ねた。
「エミリア。震えているのか? ……それとも、歓喜しているのか」
「……どちらでしょうね」
私は冷ややかに笑い、正面の王宮を見据えた。
そこには、かつて私を追放した、薄汚れた王族たちが待ち構えているはずだ。
◇
王宮の大広間。
かつて私が断罪されたあの場所に、今はゼノスが傲然と座り、私はその隣に立っていた。
そして私たちの前には、泥を啜ったような顔で床に伏せるエドワード王太子の姿がある。
「……エミリア、……ああ、エミリア……! 悪かった、僕が間違っていたんだ! 君を追放してから、この国は呪われたように……!」
エドワードが這いずり、私のドレスの裾を掴もうとする。
その瞬間、ゼノスの重厚な長靴が、王太子の手を無慈悲に踏みつけた。
「……汚い手で、俺の女に触れるな」
ゼノスの声は、低く、殺意に満ちていた。王太子は悲鳴を上げ、ガタガタと震えながら私を見上げる。
「エドワード様。……お久しぶりですね」
私はゼノスの肩にそっと手を置き、彼を宥めるふりをしながら、王太子に視線を落とした。
「すでに書面で回答したとおり、グラン王国はこれからガレリアの保護下に入ります。何不自由ない生活を約束しましょう。ただし、全権をガレリアから派遣する執政官に委譲していただきます」
王太子を含め、その場にいた貴族の顔が青ざめる。
「そ、それは、あまりにも…」
「あなた方は拒否できる立場なのですか?ここまで国を傾けておいて。ガレリアの援助がなければ、この国は崩壊しますよ?」
反論する者は誰もいない。王国貴族達は皆、生き残る事で必死なのだ。
「…それと」
私は、王太子とかつて私を嘲笑った男爵令嬢のマリアの顔をじっくりと見る。
「陛下。この二人、私が頂いてもよろしいでしょうか?」
「この国はすでにお前の物だ。好きにしろ」
「ありがとうございます。陛下」
私は奴隷の首輪を手に二人に近づく。
「ねぇ、エドワード、マリア。かつて私に言った言葉を覚えていますか? 『着衣一枚の価値もない』と。……その言葉を今のあなた方にそのままお返しします。命も、呼吸も、排泄すらも、私の許可なくしては行えません」
二人の首にゆっくりと奴隷の首輪を取り付けていく。
「あなた方には、今日から、ガレリアの王宮の庭を掃除する『犬』として生きていただきます。……言葉を話すことも、二足で歩くことも禁じます。あなた方が私に吐いた唾の数だけ、泥の中でひれ伏すのです。分かりましたか?エドワード、マリア。いえ、今日からは『一号』、『ニ号』ですね」
「あ、ああ……あぁあああ!」
「一号」の魂が壊れるような叫びが広間に響き渡る。
一方、「二号」は、私の話の途中で失禁し、気絶していた。
「聖なる床?でしたっけ?汚れてしまったではないですか。これは厳しく躾ける必要がありそうですね」
◇
嵐のような戦後処理が一段落した夜。
グランの王宮、かつての王の私室で、私は一人、窓の外を眺めていた。
背後から、ゼノスの強靭な腕が回される。
「……気が済んだか、エミリア」
「ええ。十分すぎるほどに」
「そうか。ならば、もう『復讐』を理由にお前を繋ぎ止めることはできんな」
ゼノスは私の首筋に顔を埋め、深く、深く呼吸をした。
「……この国も、ガレリアも、今や完全にお前の手の中だ。官僚、軍、商人……。連中はお前の一言で動き、俺にすら牙を向く準備ができている。……そうだろ?」
私は一瞬、息を呑んだ。
彼は知っていたのだ。私がガレリアの心臓部すら、自らの派閥で作り替えていたことを。
「……お気づきでしたか」
「俺を誰だと思っている。……お前の『侵食』は完璧だった。俺という王さえも、お前という毒がなければ生きていけない体に変えられた」
彼は私を抱き上げ、寝台へと投げ出した。
黄金の瞳が、暗闇の中で獣のように光る。
「エミリア。お前が望むなら、俺を玉座から引きずり下ろしても構わん」
私は彼の首を抱き寄せ、唇に指を当てた。
「……いいえ。陛下。あなたはそのまま、この国の誇り高い『王』でいてください。……私はただ、あなたの影として、この世界を管理し続けるだけですわ」
ゼノスは満足げに喉を鳴らし、私の唇を塞いだ。
「俺の国は、お前のおかげで強くなった」
私は微笑み、彼に深く抱かれながら、心の中でだけ呟く。
(いいえ、陛下。―私の国になったのです)




