【クラウド視点】タナトスという少女
【名称】タナトス
【性別】女性
【年齢】十八歳
【レベル】一万
【職業】姫騎士
【称号】竜殺し
世話好き
【スキル】異世界語翻訳
アイテムボックス
アイテム・ドッペル
ドッペルゲンガー
転移魔法
鑑定眼
【その他】体力 一万
魔力 一万
攻撃力 一万
魔法攻撃力 一万
防御力 一万
魔法防御 一万
素早さ 一万
「ふむふむ」
世話好きの称号が増えた。
多分、孤児院と養老院への寄付のおかげだろう。
ちなみに今更だが、天の声さん曰くこのステータス表示、人に見せる、見られる際に細工できるらしい。
アイテム・ドッペルの効果で異世界語翻訳、アイテム・ドッペル、ドッペルゲンガーの表示をOFFにできるとか。
なのでその機能を常にONにした。
これで私から見ると全部見えるが、人から見ると都合の悪いスキルはOFFに見える。
よし、ばっちり!
ということで、私はぐっすり寝た。
「タナトス、か…」
部屋で一人、ぽつりと呟いた。
突然現れた『姫騎士』、タナトス。
明らかに可憐な少女なのに、男装してソロで冒険者をやろうとしていた。
明らかに訳ありな彼女を気に掛けたのは、そのおそらく不遇な境遇を慮ってだ。
「姫騎士という職業、男装、ソロで活動しようとする…どう見ても、無理をしているようにしか見えなかった」
だが、彼女は強かった。
現実を見せてやろうとした我々の方が完敗した。
そして何故か完敗した我々のパーティーに入った。
「だが、どうみても世間知らずな彼女を放っておくよりパーティーに入れて面倒を見た方がよほど安心だった」
それに、彼女は本当に強い。
結局、これでよかったのだろう。
彼女のパーティーへの貢献度はものすごい。
いつかなにかお返しできればと思うくらいなのに、逆に彼女から耳飾りをもらってしまった。
リリーやタナトスの髪飾りと同じモチーフの耳飾り。
パーティーメンバーの証のようで、なんだか心地いい。
「借りばかりを作ってしまうな…」
だがあの少女はそんなこと気にも留めないのだろう。
お金は持っているからと、孤児院や養老院への寄付までしてしまう彼女。
他にもパーティーに必要なものを私費で購入して、配ってくれる彼女。
姫騎士という職業を考えても、お金持ちなのを考えても、おそらくどこかの貴族の娘なのだろう。
なのにタナトスという名を与えられた…その理由は、きっと俺には想像もつかない悲しいものなのだろう。
「せめて…守ってやらねば」
力では劣るが、生活力や世渡りではこちらの方が上のはず。
どこかの貴族の家から逃げ出してきたのであろう彼女を、これから守っていかねばならぬ。
「…タナトス」
本当は可憐な少女なのに、男装する彼女。
せめて少しでも落ち着ける居場所が、『ルーブルナ』であればいい。




