世界とラノベの誓約書。
白紙のまんまで漂う宇宙
誰かがそう言った
秘められた遺伝子に刻まれて
嵌め込んだ初めての理
名前のない世界の欠片
ゼロから紡ぎ出すなんて
眠りに落ちた太陽も
目覚めたての星も月も
泳がせていた時間を空に浮かべて
カタチの無い世界を
まるで目を瞑って
呼び掛ける 空に向かって
闇夜の様に 思い浮かべて
走る 走る
宇宙開闢の光
ビッグバンを超える速度
指先の震えた瞬間に
幾重にも重ね掛けした魔法陣
名前が生まれる 世界が生まれる
光る 光る
神様ほど尊大じゃなくても
つかまえた流れ星
世界のひと欠片が
誰かの見た夢なんだって
手のひらに輝く光に
ひとしずくの涙
震えて確かに
地上をめがけて落っこちた
世界は 誰にも知られることのないまま
忘れ去られたまま
今日にも呼び覚まそうと
巡る 巡る
時の彼方 明日に見ていた夢
呼び掛けている 知らない世界が
地平線と水平線の間
かつて栄えた幾千の 幾万の文明
星の物語
時空に消えた未来を辿って
眠らずに見て居た感情
貴方と繋がる来世
織り成す無限の輪の中で
追い越していく夜空
眠る 眠る
沈黙して居た勇気
振り絞って書いた 詩と小説
目を覚まして書いた 瞼を開いて