「念じろ、そして引き寄せろ!」 私が出会ったクリームソーダ・ガチャ
※クリームソーダ関連企画の参加エッセイです。
(この中だったら、"青"狙いだな……)
ガチャを回す前は心を鎮め、出てきて欲しい品を念じて──。
ガチャン!
(っつ! 綺麗だけど、欲しかったやつじゃない。邪念が混ざった!)
十月某日。
長い風邪期間をあけ、ようやく外出出来るようになった私は、ガチャ・コーナーにいた。
いま「なろう」で賑わっている、「クリームソーダ後遺症祭り」に参加するためだ。
ざっくり説明しよう。夏に、「クリームソーダ祭り」があった。
"クリームソーダって良いよねー"と懐かしんだ同志が、クリームソーダを題材にした作品を投稿する、趣味一直線のお祭り。
遊び方は様々で、クリームソーダ定番、"色は緑、丸いアイス、てっぺんチェリー"と三点揃った現物を捜し歩く猛者もいた。
だがこの猛者、いまひとつクリームソーダ運が足りなかった、もしくは"笑いの神"に愛されていた。
あちこち巡るのに、理想とするクリームソーダになかなか出会えない。
"緑ではない"の、"グラスのカタチが違う"の、"チェリーが底に沈んでいる"の……。
チェリーがあればまだ良い方で、最近はチェリー抜きのクリームソーダも多い。
その人物は「祭り」期間が終わった後も、クリームソーダを求めて漂流し続けた。妥協のない熱意が素晴らしい。
そしてその影響力は大きく、なんのかんの「祭り」の後遺症に侵された面々は、いまなおクリームソーダの面影を追い……。
企画主がバトンタッチした状態で(※1)「クリームソーダ後遺症祭り」が始まった。
それもまた良き。
私もクリームソーダが大好きだ。
頼まれなくても探していたが、でもでもせっかくなら、お祭りで他の人たちと楽しみたい!
「後遺症祭り」の主流は、【クリームソーダのガチャを探し、回して、緑色のクリームソーダをゲットすること】!
オッケー、オッケー。でもそんな簡単に、クリームソーダのガチャってあるかな。いま秋だし。
出会えなくてもご愛敬。
そう思ってやってきたコーナーで、いきなりあった。
みんながひいたのと違う種類だけど、これはクリームソーダで間違いない。
(……。なぜ定番のデザインで、緑がないのだ。双子のチェリーとか可愛いけど、今は違う)
まあでもここは、素直に"緑"を念じるべき……。
(青だ。青が良い。断然青がカッコイイ。よし。青よ、来い!)
そして冒頭に至る。
途中で狙う路線を変更した私に、ガチャの神様はイキな計らいをしてくれた。
緑のデザインで、中身が青っぽいやつを与えるという。
(ちっがーう! そうじゃない!!)
ああ、まあ、この戦果を持って、笑いのオチでエッセイを書こう。
でも他に純喫茶っぽいガチャとか、ないかなぁ?
うろうろ、キョロキョロ。
売り場を彷徨った私は、これまた絶妙にクリームソーダとは外れた、でも可愛いガチャを見つけてしまった。
"はむはむソーダ"である。
「くっ! 可愛い!!」
これはやるべき?
狙うは当然──。
(ピンクが可愛い! 第一希望ピンク。第二希望みどり。第三希望で茶色かな)
"緑を狙え"。そう、どこからか聞こえる気がするが、でもピンクが欲しい。
(ピンク出て──!)
気合いを入れて。
ガチャン!!
ひゃっほーい! 中のハムスターとイチゴ動くよ。これは可愛い。可愛いねぇ、ニコニコニコ。
……私はあまり真面目な漂流者ではないらしい。
ということで600円を投じ、満足して帰路についたのだった。
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はっ、そういえば昔フェリ〇モで買った、ペンケースが確かウチに!
ガサゴソ。
緑だ!
チェリーもてっぺん! ドヤ!!
探すものは家にあったという、青い鳥の法則は、あちこちで有効だと悟った。
お読みいただき有難うございました!
"はむはむソーダ"でピンク狙っちゃった話をしたら、「メロンソーダを裏切るなぁっ」と8歳の娘に叱られました。ご、ごめん。
実は我が家でもずっと、クリームソーダ祭りが開催されていたのです…!
影響力、すさまじっ!
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(バナー:2024.10.25.幻邏様から頂きました。有難うございました!可愛い♪)
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【おまけ】
★娘と作ったシリーズ・アイロンビーズ
ストローとか、いろいろ娘が足しました。
★娘と入浴したシリーズ・バスボール
出てきたのは娘の好物、ナポリタンでした。
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※1 クリームソーダ祭りの主催者・コロンさま
クリームソーダ後遺症祭りの主催者・辻堂安古市さま&幻邏さま