大いなる存在
新約聖書「ヨハネによる福音書」第1章第1節
“初めに言葉があった。言は神と共にあった”
ゼカリアシッチンがシュメールの石板を解読したことから話は始まる。
シッチンのシュメール宇宙論の解釈によれば、太陽系内に、長い楕円形軌道をした3,600年周期の仮説上の天体が存在するという。
この惑星は”ニビル”(バビロンの宇宙論では惑星マルドゥクに伴っている惑星として表現)と呼ばれていた。
現代において46億年前、地球は創造されたとされる。別の説だと、数十億年前だろうか、今の時代には痕跡など微塵も残らないほどのはるか昔、太陽系は今とはまるで違う様子を見せていた。
地球はかつてティアマトと呼ばれ、今の地球より大きく、火星と木星の間に位置し、別の文明や生態系を築いていた。
ティアマトはまた、メソポタミア神話の文書のひとつエヌマエリシュにおいては、女神として描かれている。
アヌンナキ、彼らがティアマト星を侵略しようとしたのか、両者の争いの末か、もしくは偶然という必然か、ニビル星の周回軌道上にたまたまティアマト星がいたのか、それは知る由もないが、ティアマト星と、ニビルの衛星が衝突しティアマト星は砕け散った。
星の残骸は衝撃と共に吹き飛ばされ、次第に惑星、恒星感の引力に捕らわれ、金星と火星の間の位置でまた長い年月をかけ地球として再生した。実際、火星と木星の間には今でもティアマト星の残骸であるセレス、ベスタ、パラス、ヒギエアを含む無数の小惑星帯が存在する。
半分に砕かれ、弾き出されたティアマトのコアは金星と火星の磁場に捕らわれ、今の位置に収まり、渦を巻き、周囲の星雲に包まれ、宇宙線や沢山の隕石が吸い寄せられるように、生命の元と共に降り注いだ。
生命の元、それはまるでアメーバのような原始生命体のような物であるとされ、古事記に記される、水に漂う油のような海月、日本書紀にある卵の中身と表現されるような物であった。
降り注ぐ岩石や沢山の物質により地表は隆起し、沈み、かき混ぜられた。
再形成当時の地球は今のように自転軸は一定ではなく、今の東と西の位置に北と南が来たり、また戻ったりとを繰り返しながら徐々に地表を安定させていった。
原初の時代、様々な奇跡が必然のごとく重なり地球は今とは違う生態系を築いていた。
学術的によく言われるカンブリア紀を経て、数億年前のある時代には恐竜をはじめ、巨木や巨大な昆虫が地上を支配していた。
厚く覆われた水蒸気の層により紫外線は弱く、大気組成は現代とは異なり、※酸素は今よりも濃く、地軸の傾きはなく、自転速度の違いから重力は軽く、樹々は高く雲へと突き刺さるように聳え立っていた。
もう一度言うが、そう、地球は今とは全く異なる生態系を育んでいたのである。
※大気組成が異なる為、今現代の地球にいる炭素型の生物とは異なり、木々や生物共に窒素主体の生物、いわゆるシリコン生物が繁栄していた。かの有名な、アメリカ、ワイオミング州にあるデビルズタワーをはじめとする数々の巨石、化石等今現代でも多く痕跡が残っている。今とは組成が異なる証拠として持ち出される説を裏付けるように、デビルズタワーの根本には、水晶が根のように張り巡らされている。これはまた引用になるが、”恒温動物の体温が40℃前後であるという事は、中生代三層期の頃の陸生動物が厚い雲の層の下、温暖な気候の中で繁栄した巨大爬虫類時代の名残りである”とされる説もある。