納得いかない境遇 英語翻訳用に改稿した文章
日本語の小説をそのままアプリで翻訳すると、AIは同音異語が分かりません。
勿論、漢字による違いで分かればいいのですが、まさかそんなところでというような個所でとんでもない翻訳をされたりします。
そこで、できるだけ英語っぽい日本語に直してやってから翻訳する必要があります。
例えば下にあるように日本語を変えていきます。
私もいっしょだ。寒くて空腹だ。⇒ I am with you. It's cold and hungry.
私も同じく空腹で寒い。 ⇒ I am also hungry and cold.
またどうしても翻訳しにくいと思ったところは思い切って少し改編してみました。
例えば天女の悪口を言うと口がしばらくの間消えるといったシーンもカエルになることにしました。
それと文章の順番を多少入れ替えたりもしています。
************************************************************************
翻訳のコツ
なろうには、辞書の所に「エキサイト翻訳」というものがあり、グーグルにも「グーグル翻訳」があります。要はこの二つを使って、とにかく自分の小説を入れていけばいいのです。
英吾になった文を見比べて、どちらが正しく伝わるか、またどういう表現をすれば正確な英文になるのかを考えながら英語に直しやすい日本語にするということです。
あとはセンテンスをできるだけ短く簡潔にするということが必要です。つまり3行とか4行にもなる長い文はAIに理解しづらく、とんでもない誤訳になりやすいため、できるだけ1行ずつの文に直してやるという作業が必要です。
まあ、これだけやっても私のように英語が得意でない人が作業を行うと、ちょっと変な英文になる可能性があります。しかし何も間違いを恥ずかしがる必要はありません。
そのうちネイティブの人が指摘してくれるだろうと呑気にしていたらいいと思います。
私は何事もチャレンジだと思います。
納得いかない境遇 英語翻訳用原文
その寺の境内は、初詣の客で賑わっている。
たこやき、フランクフルト、イカの姿焼き、ベビーカステラといった食べ物を売っている、多数の屋台があって、そこからは美味しそうな匂いがしている。
喧噪の中、小さな声が聞こえる。
「おなかすいたよ~」
それを言ったのはナツミという小さな餓鬼だった。
「それととても寒い」
スグルが言った。身長はナツミと同じ位の大きさだ。彼も餓鬼だ。
「私も君たちと同じように空腹で寒い」私が言った。
私たちは4日も食べていない。しかも裸だ。
しかし、私たちは人間の目には見えないので、誰も気にしない。
その時、人間の小さな女の子がタコヤキを一つ落とした。
タコヤキというのは、タコボールで、日本の伝統的な食べ物だ。
「わあ、タコヤキだ」
スグルが喜んで言った。
「おっと、私がもらう!」
ナツミがスグルを押しのけてタコヤキを取った。
が・・・、
なんと、タコヤキは炎を出して燃えた。
「わっ,熱い!」
ナツミが悲鳴を上げてタコヤキを捨てた。
「いったい何が起こったの?」
ナツミは酷い状況を嘆いた。
小さな人間の女の子は、自分が落としたタコヤキが突然燃えたのでビックリした。
ちょうどその時、背後から女性の声がした。
「しょうがないよ、あんたら餓鬼だから。腐った物か賞味期限切れの物しか食べれないんだよ」
私たちが振り返ると、天女がいた。
「ワッ、天女様!」私は驚いた。
彼女の名前はヒラハラ アマネ。生前は渋谷ギャルだったらしい。
彼女はこの地区担当の天女だった。
私は平伏し、スグルとナツミにもお辞儀するように言った。
「なんでこんなやつにお辞儀しないといけないんだ・・・ケロケロケロ」
天女に不遜なことを言ったスグルが不思議な力によってカエルに変身させられた。
「キャ~!」ナツミが悲鳴を上げた。
「あなたたちが天女に不謹慎なことを言うとカエルになるんだよ。しばらくすると元に戻るけどね」
アマネが言った。
彼女の言葉通り、スグルはすぐに元通りになった。それなのに、彼はまた過ちを犯した。
「それを早く言え。このアホ天女 ・・・ケロケロケロ」
再度スグルがカエルになった。
「だから言葉使いには気をつけなさい。友よ」
私はスグルに注意した。
「で、天女さま、今日は何の用で来られたのでしょうか?」
私はアマネに尋ねた。
「そうだ忘れてた。今日はあなたたちに名前を付けに来たの」
アマネが言った。
「お気遣いなく。私はナツミという名前よ」「俺にはスグルという名前がある。良かった良かった」
彼らは同時に言った。
「でも。それはあなた達が人間だった時の名前でしょ。違う?」
「そのとおりです」
「今、あなたたちは餓鬼で、人間じゃないんだから新しい名前が必要なの。分かった?」
「ええまあ、わかりました」私はそう答えるしかなかった。
「というわけで、あんたはペロタン。ナツミの新しい名前はピッピ。それからすぐ怒るスグルの新しい名前はプンプンね」
アマネが我々の名前を適当に決めた。
彼女が我々の名前を決めた瞬間に我々の額に梵字が表れた。
「なによ、その安っぽい名前は。いっそのことジェーン・ドウって名前にしたら・・・ケロケロケロ」
ナツミ改めピッピがカエルになった。
「かわいそうだけど、あんたたちは抽選で餓鬼になったんだから」
アマネはついうっかりと秘密を漏らしてしまった。
「抽選と言いましたか?」 私は冷静に尋ねた。
「しまった!」彼女は明らかに動揺した。
「まあいいか。どうせバレることだし。あんたたち死んだときクジ引きしたでしょ?」
アマネが我々に尋ねた。
「クジ引きならしましたが、それが何か?」
「何色のクジが出た?」
「茶色でした」「茶色」「私も茶色」
我々はアマネに答えた。
「そうでしょ。それが餓鬼の当たりクジだったんよ。約500分の1の確率ね。餓鬼は9千人だから」
「なんてこった!」私は彼女の言葉に激しく驚いた。
「ついでに言うと、私はピンクだったので天女ね。なんと10000分の1の確率」
アマネは続けてそう言った。
「つまり、我々が餓鬼なのも、あなた様が天女なのもクジだったというわけですか?」
私は彼女に確認した。
「大天女様が言いました。日本人はみんな飽食してるし、それなりに良い人達だから、簡単に決めらから抽選にしたらしいよ」アマネが分かりやすく言った。
その言葉を聞いて私の血圧が上がった。
「誤解しないでね。ルールを決めたのは大天女様じゃなくて、昔の偉いお坊さんたちだったみたい」
アマネは綿アメをなめながら言った。
ついに私たちは激怒した。
「どこのくそ坊主だ。こんなふざけたルールを思いついたのは! 私も坊主だったがそんなバカなルールは聞いたことがないぞ・・・ケロケロケロ」
「食べられないし、裸だし、なのにあんただけ良い着物着て。納得できない・・・ケロケロケロ」
「しかも俺らの前で、綿菓子食べるな・・・ケロケロケロ」
私たちは同時に不思議な力によってカエルにされた。
「私がやったんじゃないわよ」
アマネが言い訳した。
「私は役目、はたしたしー」彼女は逃げた。
「やってられないなあ、ペロタン」
元・スグルのプンプンが言った。
「えーん、餓鬼やだよー」
ピッピが泣いた。
だが、私はその時、別の事を考えていた。
「なあプンプン、アマネは餓鬼が500分の1の確率で9千人だって言ってたな」
「大勢の運の悪いやつがいるということだろ」
「いや、そういう意味で言ったんじゃない。君は日本人の死者が年間何人か知ってるか?」
「知るかよ」
「私の記憶ではそれは約150万人だったはず。もしそうなら、死者の500分の1は3000人になる。」(正確には、2019年には1376,000人)
「何が言いたいんだ?」
「つまり餓鬼の総数が9,000人で、年間3,000人の新規参入者が加わるということは、餓鬼の任期が3年ということになる。違うか?」
「そう言えばそうだな」
「もしそうなら、私の任期は2年3ヶ月ということになる」私は言った。
「その計算だと俺の任期は2年半だ!」プンプンが言った。
「ヒーン、私は2年9カ月もあるよー」ピッピが嘆いた。
とはいえ、なんとなく希望が見えてきた俺達は、おバカなアマネに少し感謝した。
(おしまい)
次回より3回に分けて翻訳作業をします。
ただし私は英語がかなり苦手です。そのため、やはり変な英語になっているかもしれません。
今回のは一種の実験ですので、その点、ご容赦願います。