表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/75

新魔法習得

「魔石から得られた成果が、100Pを超えました。

第一階梯の魔術書と交換できますよ。」


四日目の狩りを終えて、書庫に帰還した俺の成果を確認すると、エクレールが獲得したポイントで交換できる魔法のリストを見せてくれる。


100Pは第一階梯でも最も安い種類の魔法としか交換できないが、メイガスになって初めて自分で魔法を選ぶことができるのは嬉しい。

フォトン・ブラストはエクレールからの就職祝いだったし。


俺はワクワクしながらリストをのぞき込む。


選択肢は3つ


○マジック・ミサイル


○サード・アイ


○アクセル・ムーブ(Tier1)


マジック・ミサイルは説明不要だろうRPGでも基本中の基本の攻撃魔法。

複数の魔法の矢が、標的を自動で追尾する。

威力は小さいが、とても扱いやすい。


サード・アイは、探査サーチ系の魔法で、その名の通り頭上に小さな魔法の眼が現れて周囲を監視してくれる。

索敵距離はそれほどでもないが、魔物の魔力に反応するので藪や木の陰に隠れていても感知できる。

最安値の魔法にしてはなかなかの高性能だ。


アクセル・ムーブは行動速度を上げてくれる。

行動速度は、戦闘以外でもあらゆる状況で重要な要素だ。

一見する強力な魔法に見えるが、「Tier1」というのが曲者。

「Tier」とは魔法の威力を表している。

1は最低値で2、3と数値が上がるほど強力になっていく。

「Tier」の設定された魔法は習熟度で威力が上がるわけではなく、さらに上の階梯で「Tier2」「Tier3」というように同種の魔法を取っていくことでのみ強化できるとのこと。


色々と考えたが俺はサード・アイを取得した。


現時点でフォトン・ブラストだけでも攻撃は充分、通用する。

というよりマジック・ミサイルはどう見てもフォトン・ブラストの下位互換だ。

取る必要はないだろう。


アクセル・ムーブにも引かれたが「Tier1」で上がる速度は一割にも満たないらしい。

元々AGIがほとんどない俺にとっては、ほとんど雀の涙ほどの効果しかないだろう。


そうであれば敵から不意打ちを避けるためにも早期発見が必要だ。

実際、木の陰や藪から突然、魔物が出てきて驚かされた事が何度かあったのだ。


サーチ系魔法はパッシブとアクティブの二系統で使用できる。

パッシブにしておけば、、休憩中でも常に自分の周囲を監視しておける。

多少のMP(180)を常時、予約消費するが、MPだけはたっぷりとあるので問題ない。


サード・アイで隠れている魔物も楽々発見、射程距離に入ったらフォトン・ブラストでやっつける。

より安定感の増した俺の戦闘スタイルは、なかなかどうして捨てたもんじゃない。

6日目の日が暮れる頃には、俺はレベル5に達していた。


職業 メイガス

LEVEL 5


HP 8

MP 3870 


STR 10 

VIT 10 

INT 387 

AGI 10 

WIS 10 

LUC 18 


HPは相変わらずひとケタだが、MPは4000近くまで増加。

ここまで苦戦した闘いもなく、遭遇した魔物は全て一撃で撃退、一度たりともダメージを負ったことはない。

まあ、一発でもくらえば終わりなんだけどね。


そしてここまでゲーム感覚で、順調にレベルアップしてきた俺にある思いが、芽生え始めた。

もしかしてオレ、強いんじゃね?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ