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犬ですよ?  作者: たけす
氷の国ヒュンメル編
33/45

作戦

フェンリルと共に共闘する事となったポチ。

ヒュンメル城奪還の為会議をすることに。

ヒュンメル城にて待ち受けるドゥルジ・ナス。

そして今、戦いの火蓋が切られる!


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また犬神様と呼ばれてしまう俺は、3兄妹と共に作戦会議をしている。


「何で犬神様とか言ったんだよ! 全く、やっとその呼び方から解放されたと思っていたのに。ブツブツ・・・。」


「何だ。前からそう呼ばれてるのか。ワハハハ、ならそう睨まなくて良いだろう。」


そう言って、フェンリルは笑いながらこちらを見る。


「あー、もういいよ。それより作戦だ。作戦。」


「では、兄上と犬神様は中央の城下町からのルートを、ヘルたち空を飛べる者達は西側の峡谷ルートを、

俺達爬虫類系の軍団は東側川沿いのルートを攻める。」


そうヨルムンガンドが言う。


ヘルは口を真一文字に結び、緊張した面持ちで首を縦に振る。


フェンリルは貫禄ある様子で周りを見渡しながら


「それが妥当だな。」


そう言って黄金色の瞳がキラリと光る。


ヨルムンガンドはヘビの舌を出して、そして指笛を鳴らすと、一頭の恐竜が走って来る。

鉤爪を持った恐竜は恐らくラプトルと呼ばれる種類だろう。よくこの寒い地域で生きているものだ。疑問に思って聞いてみたが、何言ってるんだ?と言う顔をされたので、この異世界仕様なのかと考えを改める。

爬虫類系と聞いていたが恐竜までとは。


「って事はドラゴンもいるのか?」


「ああ、この間フロストマウンテンの南に飛んで行ったヨルムンガンドの部下が殺されていたな。」


「へぇ。フロストマウンテンの南って俺が来た方角だな。アルテンのほうか。」


「ああ、レッドドラゴンだ。ヨルムンガンドが可愛がってた奴だったんだがな。残念だ。」


俺はふと思い出した。アルテンの東の村を襲った奴もレッドドラゴンだったような・・・。


そして俺は気付く。


(そのドラゴン殺したのって、俺だ!!!)


うん、これは黙っておこう! 間違っても今言う時じゃないなと思い話を変える。


「ヘルちゃんだったっけ?あの子。」


「ん?ああ、ヘルか?あいつは人族だな。俺達は器は違うけど血は繋がっているのだ。」


「そうなのか。それであの子も前線に出るんだな。まだ子供のようだが。」


「俺達3兄妹の中で一番ポテンシャルの高さがあるのはヘルだ。」


「え? フェンリルよりも? マジか。」


「ヘルが使うのは空間だからな。」


「そうなのか、おっ、街が見えてきたな。」


俺とフェンリルは街を前に立ち止まる。

街から現れた巨人を見たからだ。


10メートルはあろうかと言う大きさに俺達は流石に見上げるしかない。


「何か妙だな。輪郭がぼやけるな。」


「うむ、ダークファング!」


フェンリルが闇魔法を使い巨人に攻撃を仕掛ける。


すると次の瞬間、ダークファングが飛んでいった胴体の真ん中がフワッと穴が空いた。


「な!?避けた?」


俺が驚きの声を上げると、フェンリルは言う。


「あれの正体はハエだ。何万匹のハエの集合体だ。」


俺は全身にトリハダが立ち思わず叫ぶ。


「気持ちわる!!!」


そしてファイヤボールを数十発連続で巨人目掛けて放つのであった。


やはり炎系には弱いらしく効果は抜群だが、数が多いので、ファイヤボールを火炎放射器風にアレンジしてみる。


「フレイムブラスト!」


広範囲に吹き荒れる炎に巨人を形成するハエが死んで行きとうとう耐えきれずにハエは全滅する形となった。


「あー!気持ち悪かった!」


「お前、何だ?今の魔法は?」


驚きの表情で聞いてくるフェンリルに、


「あー、今思いついたんだよ。こっちの方が効率いいなって。成功して良かったよ。」


そう言って笑っている俺をなんなんだコイツはと言う目でフェンリルは見つめていた。


もしかしたら、コイツが現れたのは運命なのかもしれないな。そんな事を思うようになっていた。

























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