契約
犬を探すフェンリル。
枝を見つけて上機嫌のポチ。
今二人の運命が交錯する。
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氷の国ヒュンメル、そこは今、以前の賑わいは無く吹き荒ぶ風の音しかしない。
感染症で行き倒れになった死体にハエが群がり、その死体が腐敗して悪循環を繰り返そうとしていた。
「キュフフフフフ、あたしに楯突くとこうなるのよ。キュフフフフフ。」
そう城下町を見下ろして呟くドゥルジ・ナスの元に1匹のカラスが飛んでくる。
「我らが女王ドゥルジ・ナス様。ただ今戻りました。」
「あら、お帰り。で、何かわかった?」
「は! フロストマウンテンに居た魔王の種子ハンク・オラストは、何者かによって死亡。原因は分かりません。」
「何? 我が愛しのハンク様が殺されたって言うの!?一体何処のどいつなんだ!!!」
ドゥルジ・ナスは最愛の男ハンク・オラストの死に激昂して身体中から瘴気を暴発させる。
「女王様、もう一つお伝えしたい事があります! 」
「何だ!! 言ってみろ! あたしはハンク様が殺された事が許せないんだ! 早くしろ!!」
暴発した瘴気が鴉のすぐそばまで漂い羽根に掠ると、その瘴気によって羽根が煙を上げて溶ける。
ジュワ!!!
「!!! て、鉄の森に動きがあります! どうやらこちらに向かって攻撃して来るのではないかと。」
「何だと!!! このあたしに刃向かうだと! 高々狼風情が、大人しくしてれば良いものを!」
そう言って鴉を掴むと瘴気によって鴉は一瞬にして絶命した。その腐った鴉を喰いちぎり咆哮を上げるのであった。
「ウオオオオオオオ!!!!!」
その哀しさを含む怒りの咆哮はヒュンメル城と城下町に響き渡りあたりに竜巻が発生し、雪を巻き込み城下町の建物は無惨に壊れていく。
一方鉄の森に入ったポチは、上機嫌で森を進んでいた。
「む! 」
ただならぬ気配と勢いを感じ警戒する。
木から木へとハンク・オラストを凌ぐスピードで移動する影。
次の瞬間!ポチは首根っこを掴まれ運ばれていた。
「ありや? って!離せ! こら!離せ!」
「すまないが、俺に協力してもらう! 」
そう言って少し広い場所で放り投げられた。
「いて! 協力して欲しい奴のすることかよ!」
「すまない。急いているのだ。お前の実力を試させて貰う!」
そう言ってフェンリルはポチにかかっていく!
「な!? いきなりかよ! ブースト! 」
俺はブーストをかけ飛びかかって来る狼の攻撃を避ける。
「やはりお前、魔法が使えるんだな?」
そう言うと攻撃をやめた。
「だから何なんだよ! いきなり拉致されて、飛びかかられて! 意味わかんねえんだよ!」
「すまない。理由は話すと長くなる!とにかく協力してくれ!お願いだ!」
そう言って伏せの体勢で土下座に近い事をして来る狼を見て溜息をつく。
「はぁ、なんかわからんけど、困っているんだな?協力しないでもないが俺もこの土地に用事があってな。
親友の呪いを解く宝玉があるらしいんだ。」
「それなら心当たりはある! それがある場所は俺たちが向かう場所でもある。」
そうフェンリルが言う。
「本当か? なら同じところに行くんだし協力するよ! 俺の名前はポチ。よろしくな!」
「俺の名前はフェンリル。この鉄の森の守護者だ。協力助かる。こちらも出来る限りのことはさせて貰う。」
「じゃあ、契約成立だな!」
そう言ってフェンリルと俺は森の中に入っていく。
しばらく森を歩いている間に今ヒュンメルに起こっている事、魔王の種子を持つ者の事、疫病の事を聞いた。
すると大勢が集まる場所に到着する。
「「「フェンリル様だ! フェンリル様が帰られたぞ!」」」
「今帰った!待たせたな!皆の者!ここにお連れしたのは魔法を使えし救世主!犬神様だ!」
そう言ってこちらを見てウィンクして来るフェンリル。どうだ!と言わんばかりのドヤ顔。
「「「おお! 犬神様じゃ!! ありがたや!」」」
「ちょ!? なんでこうなるのーーーー!」
俺の叫び声が森に響くのであった。
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ヨルムンガンドの一発芸
巻き巻きう○このマネ




