氷の国に君臨する者
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ブブブブブブブ。死体にハエが群がっている。
氷の国ヒュンメルにある城には既に君臨する者の姿があった。
彼女の名前はドゥルジ・ナス。突如現れたこの女一人に城を守る兵士達は次々に葬り去られた。
そして、ドゥルジ・ナスこそ魔王の種子を持つ者なのだ。
ドゥルジ・ナスはこの地に降り立ったとき、猛威を振るった。
氷の国ヒュンメルは寒冷地でありながら栄えていた。薬の製造が盛んで、その技術は世界一とも称されていた。
世界各国から薬を仕入れにやってくる商人の姿や、その商人を相手に商売をする露店商。
寒いのなんてどこ吹く風だと言わんばかりに、城下町は賑わいを見せる。
ヒュンメルが世界一になるキッカケになったヒュンメル国立研究所では、日夜薬の研究がなされている。
なぜ魔法の世界に薬があるのか、それは聖魔法であるヒール、状態異常を治すキュアルを使える魔法使いは世界の10パーセント程度しかいないのだ。
だから薬は重要であり、一般市民には手の届く物でもあった。ポーションを世界に流通出来るように改良しお手頃価格にしたのもこの研究所である。
そんな薬大国ヒュンメルで前代未聞の、そう未曾有の被害に遭遇することになる。
ドゥルジ・ナスは、ヒュンメル城のてっぺんに立ち
城下町の灯りを眺めていた。
「キュフフフフフ、これから苦しむことも知らないで、キュフフフフフ。さぁ、始めましょう!!イッツ!ショーターイム!!!!!」
月の光に照らされながら両手を広げ空に舞うドゥルジ・ナス。彼女のスキルは死の穢れ。
「インフェクション」
彼女のみが使える古代魔法を吹き荒ぶ風に乗せて、城下町に降り注ぐ。
綿雪のように降り注ぎ、夜の街を歩く人々に襲いかかる。触れた者は次々と異常を訴えた。
1時間もしないうちに、夜の街を歩く人は、いなくなった。触れたすべての人々が行き倒れていたからだ。
ドゥルジ・ナス 死の穢れを司る魔王の種子を持つ者。 彼女はその光景を恍惚の表情で見下ろしているのであった。
「キュフフフフフ、アハハハハハ!もっと広まれ!もっと苦しめ!キュフフフフフ!!」
謎の異常事態にヒュンメル城では、パニックに陥っていた。理由が分からない。何がどうなったのか。
城下町で倒れた人を研究所に運び隔離施設で検査するようにヒュンメル国王は指示を出した。
「原因究明と特効薬があれば国民に配るようにせい!」
国民想いの国王はそのように指示したのだが、原因は、謎の感染症としか分からなかった。勿論特効薬など無い。絶望が城の中を支配し始めていた。
「あら、あら、この城はえらく暗い雰囲気だこと。どなたかおられませんか?」
「誰だ?今は非常事態だ。国王への面会はお断りしている。」
「あら、あら、困ったわ。じゃあ、仕方ないわね。」
そう言って掌の上に息を吹きかけて綿雪を門番をしている兵士に向かって飛ばした。
綿雪は兵士に触れて皮膚に水泡ができ、目が血走り、呼吸がうまく出来なくなり、嘔吐を繰り返して、その後水泡から血が流れ出て最期に痙攣を起こして絶命した。
その一部始終を眺めていたドゥルジ・ナスは、恍惚の表情でその死体を触り水泡から流れ出た汚れた血を指で一掬いし、その味を確かめるように指を舐めた。
「キュフフフフフ、はぁ、いい味だわ。」
そう言って城の中に悠然と入っていく。彼女が通ったルートにいた兵士や、使用人たちは皆門番同様感染症に侵され絶命していた。
古代魔法 インフェクション
かつて大陸全土の生物を滅亡の淵に追い込んだ禁忌の魔法。最悪にして最恐の感染症を引き起こすのだ。複雑な原子構造を持つ病原体は抵抗不可能とされる。
国王は
「何が望みだ?好きなだけくれてやろうでは無いか。」
「キュフフフフフ、私と交渉?じゃあ、頂くわね?」
ドゥルジ・ナスがそう言った次の瞬間、国王の首にはドゥルジ・ナスの鋭い爪がかかっており、なんの躊躇いもなく弾かれた。
国王の首から大量の鮮血が吹き出しそれを見て笑っているドゥルジ・ナスは、国王のイスに座り
「キュフフフフフ、仕方ないからこの国貰ってあげるわ。」
ドゥルジ・ナス 死の穢れを司る者、彼女の猛威は一夜にして国一つを攻め落とした事になる。
城や城下町での一部始終を見て、自分の群れへ報告する為急いで戻る影があった。
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