激昂
北の大地に君臨する魔王候補は先代勇者パーティーの剣士ハンク・オラストであった。
マルコとの過去、因縁が交錯する。
ポチは、マルコはハンクに勝てるのか?
運命やいかに!
「さぁ、お楽しみはこれからだ。イヒヒヒヒ。」
不気味な笑いをしてゆらり、ゆらりと揺れながらこちらから視線を逸らさない。隙が無い。
これ程の強者は今まで居ただろうか? 魔王様程ではないにせよ、そのオーラは幹部級と言っても差し支えない。
「ファイアブラスト!」
炎系の中級魔法で牽制をする。
ハンクは、避ける気配を見せずその場で
「ハアッ!!!!!」
と衝撃波を繰り出し相殺する。
「魔犬ケルベロスともあろうものがその程度なのか?
少々期待ハズレだな。もっと楽しませてくれよ。」
そう言ってまたもやロドリゴの死体に剣を突き刺す。
「おのれ! おのれ!! おのれ!!!!! もう許さんぞ! メテオストライク!!」
炎系最大魔法メテオストライク を放つ
「くっ! まさかメテオを使うとは! こうなったら!
秘剣 神龍光炎斬!!!!!」
神に仕えし者のみが伝授されると言う一子相伝の秘剣を目の前のハンクは使ってみせたのだ。
しかし、メテオストライクと神龍光炎斬の衝突による衝撃は二人に立って居られないほどのダメージを負わせた。
「ぐ、ぐぅ・・・。くそ!後少しと思っていたのに!次会うときにはその首すべて捌いてやるからな!」
そう言って瞬間移動の魔石によりその場から姿を消した。
「お、お、お、ロドリゴ、ロドリゴ、すまない。」
我の目から水が流れ初めて涙というものを知ることになる。
ロドリゴの死体に我は寄添い一晩中泣き叫んだ。
そしてこの時我は一切の人間を認める事を辞めた。
「・・・い、おーい、聞いてるのか? 大丈夫か? 」
ポチ殿が我の顔を覗き込んでいた。
その声で我に返って、
「あ、ふいに昔の事を思い出しまして。ハンク・オラストは、紛れも無い猛者です。魔王の種子が発芽した恩恵を受けて進化している事でしょう。しかしながら、人間ではなくなった奴はそれなりの制限もかかっているはず。全く勝ち目が無い訳ではござらぬ。」
「そうか、何とか倒して東の村に安心させてやらないとな。」
「そうでありますな。我もこの戦いでこの因縁に区切りを付けたいと思います。」
「因縁・・・か。」
と、その時一人の魔族が前に現れた。
「ポチ殿、こやつ魔王の種子を持つ者ですぞ。」
「何!今からハンク・オラストと戦おうって時に!」
すると魔族の男は
「どんな奴かと思ったら犬っころでは無いか!おれも舐められたものだ!犬っころよ!俺様の為に死ね!」
そう言って背中についているコウモリの翼をはためかせ空に飛び上がり次の瞬間俺に向かって高速で突っ込んで来た。
速い!咄嗟に避けたが攻撃が掠る。
魔族の男は何度もその攻撃を繰り返して来る。
「ブースト!アームパーツ!」
俺はブーストを操作して自力で編み出した身体の一部分にブーストを集中させる魔法で肘から先を肥大化し強化する。
そして魔族の男にスキル『お手』をお見舞いする。
「ぐべっ!!!!!」
魔族の男はペチャンコになって死んでいた。
「さすがに同じ事の繰り返しだとわかるわ!」
後ろでマルコは少しびっくりしていた。
「これ程までとは。」
「よし!邪魔も居なくなったし、倒しに行きますか!」
そう言って俺たちはフロストマウンテンをまた更に登っていくのであった。
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