新しい冒険
新章突入です!
魔王討伐編!スタート!
楽しんでください!
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ジェイたちと別れて俺は北の大地に向かっている。
俺の隣には擬人化したケルベロスが歩いている。
無我夢中で走った俺はケルベロスの声で我に返り気がつくと東の村についていた。
「ポチ殿、一度東の村で休まれてはいかがでしょう?あそこなら我々を邪険には扱わないでしょうし。」
「そうだな。そうあってほしいところだな。」
そう言って復興中の東の村に入り村長の家に行く。
村長は以前火事から助けた少女におじいちゃんと呼ばれていた男だ。
「どうぞ、どうぞ!犬神様ならいつでもわしらは歓迎しますだ。なにせ、命の恩人ですからな。」
「すまない。助かる。」
俺はそう言って一晩お世話になる。
そう言えば魔王は一人だけじゃ無いとこの間ケルベロスが言っていたのを思い出し、その事をケルベロスと話していると、
「この村も北の大地に現れた魔王に貢物を強要されております。時には村の若い娘を連れていかれてしまって。」
と、村長はとても悔しそうに言葉を詰まらせる。
「北の大地か、ふむ。魔王は一体どの位いるんだ?」
「はい、今我が感知する魔王の存在はざっと20はおりまする。ジェイ殿があの街の側にいた魔王を討伐したのを差し引いて19柱といったところでしょうか。」
「そんなに居るのか?どうなってんだよ。魔王と勇者の比率おかしいじゃねえか。」
「こうなったのにも訳はあります。先代魔王が死ぬ間際に魔王の種子を先代勇者に植え付けその種子が発芽し魔王になりました。」
「おい、ちょっと待て、今の魔王って前の勇者ってことか?」
「そうですな。しかし勇者だけが発芽したのではありませぬ。あのパーティー全員です。そしてそこから更にその中の一人があろう事か、魔王の種子を持つ者達にけしかけ誰が魔王になるか争奪戦を始めてしまいました。」
「なるほど、先代の勇者パーティーに加えて魔王候補生が争っていると?」
「左様でございます。」
「じゃあさ、北の大地に君臨する魔王ってどんな奴だ? 」
「ハンク・オラスト 先代勇者パーティーの剣士をしていた者です。」
「げっ、いきなり強そうな奴じゃねえか。 やっぱ剣士だから魔王になっても剣つかうよな?」
「流石はポチ殿、よくお分かりで。そしてこのケルベロスの因縁の相手でもあります。」
そう言ってケルベロスは獣の顔に戻り犬歯を見せ奥歯をギリギリさせていた。
この流れは、行くしかないか。村も助けたいしな。
「じゃあ、北の大地に行くか!」
魔王を一人でも多く倒して行けばいつかジェイたちと会えるとこの時はまだ希望を胸に明るい未来を思い描いているのであった。
その頃北の大地 フロストマウンテンでは
「どうした? もう終わりか? かかって来い! 準備運動にもならねえぞ!」
「ぐはっ!!!!! い、命だけは助けて下さい!」
「いいよぉ〜。ならフロストマウンテンに乗り込んでくる奴が居るからそいつを倒して来い! お前に魔王は無理だ。俺様の下僕となれ!」
そう怒鳴って魔王候補の一人を滅多打ちにしていたのはハンク・オラストであった。瘴気を纏った刀が禍々しさを際立たせていた。
「血が欲しいのか。」
そう言ってフロストマウンテンの一つの村へ行きかつての正義感など微塵もないその出で立ちはまさしく人斬りとしか言いようが無い。
目にも留まらぬ速さで人に近づき殺す。倒れたものは斬られた感覚さえも無く死んでいく。一人また一人と。
「ヒャーハッハッハッ!! もっと飲め! そして成長しろ!」
人を斬り血を吸う事で成長する妖刀だ。
瘴気がまた一段と激しく揺らいでいた。
「ケルベロス! ここまで登って来い!!」
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ケルベロスの極秘情報
3つある首の一つはオネエ