はじめての闘い
異世界転生を引き当てた俺はオオカミの魔物と
遭遇する。
戦うつもりで息巻いた俺だった。
そして俺が犬である事に気づく。
犬・・・なのか?
いやいやいやいや!
異世界に転生して
冒険して行こうって思ったのに!
犬って!
あ!残念ってコレの事か!
そう。
俺は見事、異世界行きを引き当て転生した。
転生する間際に残念と言われながら。
ただ、俺は異世界に飛ばされたので
この後のことは知らない。
俺が異世界に飛ばされた後、
死後の世界では・・・
「あ、犬は犬でも魔法使いの適正ありですねー。
残念でもなさそうです。
よかった、よかった。」
まぁ、俺はその事知らないんだけどね。
オオカミの魔物は、
体勢を低くして地面を蹴った。
オオカミの魔物の鋭く尖ったツメが俺を襲う。
俺は木の棒を諦め横に飛び
何とか避ける事に成功する。
(ヤベェ! アイツ、マジだ。)
「ハァハァハァ」
(絶対こんな所で死なないからな!)
「ワン! ワン!ワワン!」
くっ!犬語慣れないとな。
もどかしい!
オオカミの魔物は此方を見て
また襲いかかってくる。
来た!
そう思ってまた横に飛び木の棒を拾おうと、
咥えようとだな。したところ
オオカミの魔物の爪が
俺の体にヒットする。
(ぐはっ!)
「キャイン!」
横っ腹から赤い血が流れている。
(くっそ!めっちゃ痛え!)
オオカミの魔物はここぞとばかりに
追撃を放ってくる、
右から左から前から後ろから、
もうサンドバッグ状態で攻撃を受け
俺は瀕死の状態で思う。
死後の世界で犬を引き当てた俺は
やっぱついてないなぁ。
オオカミの魔物がゆっくりと歩いてくる。
トドメを刺されると思い
俺は瀕死ながら最後の力で吠える。
「ワン!ワン!ワン!ワン!」
その抵抗も虚しく喉に
オオカミの魔物の牙がかかり
食いちぎられようとしたその時、
ザシュ!
ボト。
オオカミの魔物の首が
横たわる俺の目の前に転がる。
「おい!大丈夫か?」
心配そうに俺を覗き込む人影を
薄れゆく意識の中で
助かった・・・のか?と、
思いながら意識を手放した。
読んでくださった皆様へ。
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