討伐対象
ドラゴン討伐を達成したポチ。
村もある程度落ち着き街に戻る。
戻ったポチに待ち受けるものとは!
運命やいかに!
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東の村から帰って来た俺は街の手前でジェイたちと再会した。
俺がドラゴンと戦っている時に何やってんだか。
そう思いながら街に向かおうとした時、ジェイから思いもよらぬ言葉を耳にする。
「ポチ、お前とは此処でお別れだ。もう怪我も治ったし一人でやっていけそうだしな!頑張れよ!」
(え?今なんて?)
俺はびっくりしてジェイを下から見上げるとその目から大粒の涙が溢れでて、鼻水を垂らしている。
ぐじゃぐじゃの顔になりながら、強く抱きしめて来た。
「ポチ、短い間だったけど、楽しかったよ。ジェイなんてさ、アタシ達そっちのけでさぁ。う、うぅ。」
そう言って言葉を詰まらせるケイト。
ジェイがケイトを優しく抱きしめて
「仕方ないんだ。」
(仕方ない? 何が? どうしたんだよ、皆! 俺頑張ったよ! ドラゴンだって倒したんだよ? 冒険者にもなれるんだよ? 喜んでくれよ! )
「くうぅーん、くうぅーん」
「アンタとは、離れ離れになっても永遠にライバル。」
マリンはいつもの如く睨みながらそう言ってくる。
(もう何が何だか訳が分からない。)
「ポチ、また何処かで会えたらツンツンさせてくれ。」
(ニックまで! どうしたって言うんだよ! 分かんねえよ!)
そう思った時ジェイが叫んだ。
「来たぞ! ポチ早く行け! ここは俺たちが止める!」
(え? 止める? なんなんだよ!)
混乱状態の俺にジェイが、ケイトが、マリンが、ニックが街に向かって立ちはだかる。
俺は4人の間から街の方を覗くと、武装した冒険者、街の住民、王都から派遣されたのであろう鎧を纏った軍隊が此方に向かって来ているのを見てその中に、
ギルドマスターの姿を捉える。
(ああ、何かの違和感はこれか。)
『ポチ殿、ここは一旦逃げなければ、ジェイ殿にも被害が。』
そうこうしているうちに矢を放ち、魔法が飛んでくる。馬に乗った騎馬隊も向かって来る。
その場は戦場に化した。
ニックがアイアンキャッスルのスキルを使い物理攻撃を阻止するが多勢に無勢だ。
俺は思わず声を上げて叫ぶ。
「ニック! 俺の為に無理するなよ!」
マリンが魔法で応戦する。ケイトは正確無比な弓で急所は外しながら相手を無効化していく。
ジェイはギルドマスターと向き合っていた。
「やっぱりアナタ、喋れるんじゃない。最後に声聞けて良かったわ。早く逃げて!」
「早く逃げて、輝いてるニックはアナタには勿体無い。」
そう言ってマリンが俺の前にシールドを張る。
マリンの魔法は強力で俺はみんなの側に近寄らなくなる。
「そ、そんな!! やめろよ! なんでだよ!あんなに優しくしてくれたじゃないか! みんなで行こうよ!」
「そうもいかないんだ! わかってくれよ!ポチ。
俺達は勇者パーティーなんだ。今俺達に出来ることは食い止めることぐらいなんだよ! もう俺達はパーティーなんだからさ! 離れてもまたいつか会えるさ!だから今度会った時はいっぱい話そうな!」
そう言ってギルドマスターが俺に向かって繰り出したヘヴィパンチの波動を受け止め血を流しながら、それでもこっちを見て、サムズアップをする。
ケイト、マリン、ニックもサムズアップをしていた。
「もうそろそろ限界だぞ!はやく行け!」
「みんな! ごめん! 必ず生きて会いに行くから!」
俺はそう言って流れる涙で視界がぼやける中必死で逃げるのであった。
実際何が起きたか、それはギルドマスターが、俺とケルベロスに脅威を抱き王都に応援を要請。
その情報が瞬く間に街に広がり魔王の手先と思われ、その情報を訂正しようとジェイたちはみんなを止めたが一度着いた火は不安が立ち去るまで消えないというものであった。
ポチが逃げていなくなるのが確認されると戦闘は解除され街に引き上げていく人々であった。
ジェイたちはギルドマスターに抗議したが、その抗議は突っぱねられたようだ。
またいつか何処かで会えるさ
その言葉を胸に自分もジェイの力になるようにと、誓うのであった。
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