祝 新時代 特別編
令和元年おめでとうございます。
今回特別編です。
宜しくお願い致します!
ギルドマスターのジャック・マッキンリーの口が塞がらなかなったその頃、街は異様な程の盛り上がりを見せていた。
街の道には露店が所狭しと並んでもう辺りも暗くなって灯りが明々とついている。
「そこの綺麗なお姉ちゃん、これ食べてっておくれよ!美味しいよ!」
「イケメンの旦那!これ彼女に買っていきな!喜ぶ事間違いなしだよ!!」
「凄い賑わいだな。一体なんなんだ。」
ジャック一行は歓喜の渦の中にいた。
「なんでもここの国王が代替わりするらしいわよ。」
興味無さげにマリンが言う。しかし露店の串焼は好きな様でほうばりながら歩いている。
ケイトはアクセサリーの露店の前で目を輝かせている。振り向いてジェイに言う。
「これなんかどう?可愛いと思わない?」
ジェイはすれ違った綺麗なお姉さんの方を見ながら、
「んー、似合うんじゃない?」
と言いケイトに睨まれていた。
日付が変わろうとしている。
どこからともなくカウントダウンが始まり
「5、4、3、2、1、新時代の到来おめでとうーー!」
もう街はエールかけが始まり、皆ずぶ濡れだ。
「もっと酒もってこーい!」
とマリンの声が響き渡る。
ケイトは飲み比べで荒稼ぎをしていた。
ジェイはお姉さん達につかまり満更でもないようだ。
ニックはおっさん達に絡まれていた。
そんなお祭りは朝まで続き国王陛下が表に出てきた時
街の人は一人残らず酔い潰れ誰一人国王の挨拶を聞いていなかった。
「わしの出番なのにいいいいーーー!!!!!」
爽やかな朝に響き渡る国王の声であった。
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