犬神様
冒険者登録試験に合格するべく東の村へ来たポチ。そこで見たものは炎に包まれている村だった。村人を必死で助けたポチは!
冒険者登録試験の行方は!
運命やいかに!
村にとうとう被害が出ている現状見過ごせる訳もなく、一度戻った方がいいのかそれとも、んー。
村人総出で簡易的な小屋を作りそこで一晩は過ごせそうだが、ドラゴンの急襲にまだ脅えている人が殆どだ。
「むう、困ったものだな。」
ここまで来るのに1週間はかかっている。
今引き返して更にまたここに来る事を考えると、その時にはもう。
「犬神様。これはもはやドラゴンのウロコ採取ではなく、討伐をされた方が良いかと。」
また茶化して俺の事を犬神様とケルベロスは呼ぶ。顔がニヤついてますよ?ケルベロスさん?
まぁ、村人の前でそんな事言うもんだから、村人も期待してくるわな。
「おおお、皆の衆!喜べ!犬神様がドラゴンを討ち取って下さるぞ!」
「ありがとうございます!犬神様!」
「助かります!犬神様!」
「頑張って!ワンちゃん!」
ものすごーく真っ直ぐな目で皆んながこっちを見てくる。
ほんとコイツやってくれたな!とケルベロスをジト目で睨む。
ケルベロスは顔を真っ赤にして笑いを堪えていた。
コイツ!覚えてやがれ!
「ん、んん、ではドラゴンとやらと戦って参ろう。其方たち村の者は危ないので出来る限り遠くに避難するように。」
「ははぁー!」
そうして俺はケルベロスの策略?によりドラゴン討伐をするはめになった。
ジェイに助けられてから普通の犬がする事じゃない事ばかりだなと空を見上げる。
「ポチ殿、先程の古代魔法で魔力が枯渇している様にお見受けします故、我の魔力をお渡しします。」
「おお、そんな事も出来るんだね。ケルベロスって意外と凄いな。それならケルベロスが倒してくれれば良いのに!」
「それでは登録試験にはなりません。ポチ殿は今サーチをしておられないと思いますが、少し離れた所をずっと付けてきている者が居ります。」
「何!?誰だ?全然気づかなかったぞ。」
「恐らくはあの強面のスキンヘッドかと思います。」
ケルベロスも元の姿は怖いけどね。
「そうか。じゃあ俺が戦うしかないか。」
そうこうしていると、東の空から赤く燃え盛る炎のような物が飛んできた。
レッドドラゴンだ。
ドラゴンは俺の魔力に反応してこっちに向かって来たのだろう。
ドラゴンの口が開かれ炎を吐いてから。
「くっ、竜の息吹ってやつか!」
俺はマジックシールドを使い炎を回避する。
炎を使うドラゴンならと俺は水属性の氷魔法で対抗する。
「アイススピア!」
俺の周りに浮かんだ氷柱がドラゴン目がけて飛んでいく。
数本は避けられたが残りは命中すると、効果は抜群の様だ。
ならばと中級魔法のアイススラッシュを放つ。
「アイススラッシュ!」
俺の前から放たれる強力な斬撃がドラゴンを襲う。
ドラゴンは避けようとせずに、竜の息吹で対抗する。
ズバッ!
次の瞬間、レッドドラゴンの首が切断され、地面に頭が転がり少ししてから身体が地面に落ちる。
ドガーーーーーン
「ふう。なんとかなったな。」
振り返ると口が塞がらないギルドマスターが呆然としていた。
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