調査
冒険者登録試験に合格するべく東の村へ向かうポチ。
果たしてドラゴンのウロコは持ち帰れるのであろうか!
運命やいかに!
ぁ宜しくお願い致しますぅ。
「はぁ、また何か変な方向に向かわされてるな。」
俺は1人東の村へ向けて街を出発してどれくらい歩いただろうか。もう街はとっくに見えなくなり俺の横には黒いコートを着た男が俺を連れているかの様に歩いていた。
この男はケルベロスだ。
変身した時には流石にビックリしたが、なんともまぁ便利な魔法を使えるのだなと思い後で教えて貰おうとお願いはしておいた。
「ポチ殿これは神のお導きかも知れませぬぞ?そう悲観なされるな。」
「地獄の番犬に言われても説得力ねえわ。」
そんな事を言っていると村らしき建物が見えてきた。辺りも段々と日が落ちて来て夕暮れになろうかという時であった。
「んー? 夕焼け? 火事? どっちだ???」
「ポチ殿あれは恐らく村が燃えておりますな。」
「マジか!? 調査どころの話じゃねえな。」
村の外に人が逃げて来ていた。
「おい! まだ誰かいるのか?」
「え!犬が! ああ、まだ村の中には数人取り残されております!」
「わかった!俺がなんとかする! ロスは村人の安全と手当てを!」
「あい、分かり申した!」
「ストームブラスト! ウォータースプラッシュ! 」
俺は無我夢中で火の手を防ぎながら燃え盛る炎の中に飛び込んで行く。
崩れてくる柱を避けながら逃げ遅れた人を探す。1軒2軒と見て回るもう火の手が回り崩れ落ちた家もある。
何処だ、何処にいるのだ。
「誰か!逃げ遅れた者は居ないか!!」
「ゲホっ ゲホっ た・・・助け・・て。ゲホっ」
かすれた声で消え入りそうな声で助けを求めるその声が聞こえた。犬だからだろうか聴力が人よりもずっと良いお陰だろう。
俺は通り過ぎた崩れた家を見る。
いた!
柱に足が挟まり動けない少女がいた。
「待ってろ! 今助けるからな!」
「え? ワンちゃん?」
そう言って意識が無くなりグッタリした。
ヤバいな。仕方ない古代魔法使うしかない!
「グランドフロスト!」
水属性の氷の古代魔法だ。ケルベロスは使えないそうだが、俺はこの1ヶ月必死に習得に励んだ。
それが良かった。まぁ古代魔法は基本的に誰も馬鹿みたいに強烈なだけにMPは消費が半端なく意識がぶっ飛びそうになる。
「ぐぐっ!!!」
あたりの炎は消えて、さっきまで燃えていたのが嘘の様に氷で覆われていた。
俺はブーストを使い柱を押し退け少女を救う。すると他の逃げ遅れた人達もちらほら出て来た。
(良かった。)
一先ず村人たちの元に戻ってケルベロスと合流する。
「おお、ヒナ! なんという事だ!無事だったか!」
老人が助けた少女を抱きかかえ泣き叫ぶ。
「おじいちゃん。あのワンちゃんが助けてくれたの。」
「おおお、なんとお礼を申せば良いのやら。人の言葉を使う犬神様。」
おっと、必死だったから人前で喋ってしまった。
「それより村人よ。何故この様な事になっておるのだ?」
神様っぽく言ってみる。
「ぷぷぷ!」
ケルベロスのやつめ笑ってやがる。
「恐らく東の空からやってきたドラゴンの炎だと思われます。」
ですよねー。と依頼を思い出すのであった。
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