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世界を救う勇者がお餅な件について。  作者: ゆぺぱん
獣の国ビーストアイランド
8/8

黒の少女

ビーストアイランド完結です!

ラピスは鍵を探し城内を飛び回っていた。


「鍵はどこなのかしら?みんなが閉じこめられてる部屋の近くにあると思うんだけどなー。」


部屋の近くを飛び回っていると1人の監視役が表れた。


「まずい。」


ラピスは見つからないように影に隠れる。


そこであることに気付いた。


「もしかしてあの監視役、、、」


目を凝らしてみると監視の腰に鍵がぶら下がっていた。


「アイツか!」


「誰かいるのか!」


ラピスは口を塞ぎ影に隠れる。


監視は辺りを散策し、異常を確認できなかったのか、見回りに戻った。


(危なかった、、、。)


ラピスは監視を追うことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もちゆぺは、監視者に連れられ城内を上へ上へと登っていた。


「あの、まだつかないの?」


「あともう少しだ。」


もちゆぺは静かにため息をついた。


数分後大きな扉の部屋にたどり着いた。


そして監視者はその大きな扉を開けた。


「スメル様今日の生け贄を連れてまいりました。」


「よし、下がって良いぞ。」


監視者はもちゆぺとスメルを残して部屋を出た。


「お主は私の今日の食事じゃ。死ぬ前に何か言い残すことはないか?」


「お前は、この世界の人間じゃないんだろ?」


「ほほぉ、白髪の娘よ、面白いことを言うな。別の世界の住人だとしたらなんだと言うのだね?」


「何故こんな事するんだ!」


「何故だと?我が美のため、この世を我のものにするために決まってるでわないか!」


そう言ってスメルは攻撃を仕掛けてきた。


もちゆぺの自己防衛反応でもちゆぺの世界が加速する。


体感時間は早くなっているがそれでもスメルの攻撃、蜘蛛の糸はその世界でも動けるほどの速さで飛んでくる。


もちゆぺには、魔力封じの首輪が付けられているため魔法が使えない。


しかしもちゆぺに首輪など関係ない。


なぜなら


餅だからである。


もちゆぺは自らの姿をお餅の姿に戻し、蜘蛛の糸を交わす。そして首輪も外した。


「なに!?餅だと!?私をこけにしおって!」


スメルは部屋中に蜘蛛の糸を張り巡らせながらもちゆぺに糸を飛ばす。


もちゆぺは人の姿に戻り加速を使いながら糸を交わす。


「こんな糸、燃やし尽くしてくれるわ!燃えろ!フレイム!」


もちゆぺは初級魔法っぽい火を放ち、糸に点火した。


すると瞬く間に火は糸をたどり、糸を燃やし尽くす。


そして火はスメルの元へ。


「たかが炎ごときで私を倒せるとでも?」


スメルが火を振り払うとその風圧で全ての火は消え去った。


「ですよねぇー。」


もちゆぺは手を横に構え黒い球体を創り出す。


「喰らえ!アトミックブラスト!」


スメルの方に黒い球体を投げつけるかのように打ち出す。


「小賢しい。黒魔法 デス メテオ!」


黒い隕石を創り出しスメルはもちゆぺに向け放った。


「そんなんで止めれるとでも?アトミックブラストは全てを飲み込み喰らい尽くす対象が消えるまでね!」


アトミックブラストは全てを飲み込み進み続けるそしてその威力に城は耐えきれる訳もなく少しずつ崩壊を始める。


そんな中アトミックブラストとデス メテオは衝突する。その衝撃は強く、スメルの部屋の天井は全て消し飛んだ。


そしてアトミックブラストは止まることなくデス メテオを飲み込み威力を増しスメルに襲い掛かる。


スメルは逃げようとするがアトミックブラストには引力が働いている為逃げる事は出来ない。


「こんな所で、、、!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もちゆぺとスメルが戦っている中ラピスは監視から鍵を奪うべく、空間魔法に手を突っ込んでいた。


「も、もう少し、、、!もう少しで取れる。」


もう少しで取れる所で監視は方向転換をしたためラピスの手は空を切る。


「ん、、、、!もう少しで取れそうだったのに!」


それから数分後監視が動きを止めた時にラピスは空間魔法を発動した。


「動くなよー、、、動くなー、、、取れた!」


ついにラピスは鍵を手に入れた。


「よし!これでみんなを助けられる!」


ラピスは急いでみんなが捕らわれている部屋へ戻った。


ラピスは急いで扉の鍵を開けみんなの元へ向かう。


「お待たせ!鍵持ってきたよ!直ぐに錠を外すからね!」


ラピスはアルミや捕らわれている人達の外した。


「この部屋では魔法が使えないから部屋を出ましょ!部屋の外に外へと繋がる空間魔法を繋げるからみんな部屋の外へ。」


ラピスは捕らわれていた人達を外に逃がした。


そしてラピスとアルミはもちゆぺを助けるべく城を登り始めた。


その時


「な、何よこの揺れ!」


城が強く揺れ始めた。


「もしかしたら戦いが始まったのかも。」

アルミはラピスの方を見た。


「待ってなさいよ!あんた1人でも大丈夫だと思うけど助けに行くからね!」


ラピスは小さく呟いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スメルのデス メテオを飲み込んだアトミックブラストがスメルを飲み込もうとしたその時スメルの前に何者かが表れた。


「マジック・ブレイカー」


そいつは手に持つ刀でアトミックブラストを斬り裂いた。


するとあれだけの力を持ったアトミックブラストは跡形もなく消え失せたのだ。


「よくぞ助けに来られたぞ!」


スメルはそいつ、黒髪ツインテールにどこか懐かしささえおぼる容姿の者を知っているようだ。


「お前思ってたより弱すぎ要らないわ。」


そう言ってそいつはスメルの首を跳ね飛ばした。


「ちょっ!お前!そいつはお前の仲間じゃ無かったのか!?」


「仲間?笑わせるな。こいつらは駒に過ぎない。それよりお前、何故俺と同じ容姿をしている?」


「それはこっちのセリフだ!お前何者だよ!」


「俺は、ダークネス。それ以上でもそれ以下でもない。最近オークギガスが倒されたみたいなんだけど、やったのお前だろ?」


「それがどうした?」


「邪魔されると困るんだよね。だからここで死んでもらうよ。てか死ね。」


ダークネスは、超高速でもちゆぺの間合いに入り剣を振り抜く。


もちゆぺは思考を加速させたがその一撃を交わすことは出来ずもちゆぺの首が飛んだ。


「ふっ、この程度か。」


ダークネスは剣を振り立ち去ろうとした。


「ちょっと速すぎ!わっしが餅じゃなかったら死んでたぞ!」


もちゆぺの胴体は頭を拾いそのまま元あった位置に戻した。


「あいにく物理攻撃は効かないもんでね、今度はこちらから行かせてもらうよ!」


「獄炎 フレアノバ!そして雷帝 雷の檻!」


もちゆぺの両手から創られた太陽のように燃える炎の球体そしてそれを交わされないように雷の檻がダークネスを包み込む。


「くらえ!バースト!」


もちゆぺのてからフレアノバが発射され、それはダークネスに直撃した。


「やったか!」


すると燃え上がる炎の中から人影が出てきた。


「俺と相対した力を持ってるみたいだな。あいにく俺に魔法は通じない。魔力が込められたものは一切俺には通用しないという事だ。」


「魔法が通じないだと!?」


「それともう1つ相対した力と言ってもお前と俺とでは明らかに違う所が1つある。」


(明らかに違うところだと?)


「それは俺は武器自体に魔法を載せられるという所だ。」


ダークネスは持っていた刀に魔法を加え、雷の刀を作り出した。


「俺の力は、想像した武器を無限に創り出す能力。想像したぶきであれば魔法だって付与出来るんだよ!」


超高速でもちゆぺにダークネスは近ずいてくる。


もちゆぺは思考を加速させ自分に加速の魔法をかけてその動きに対応する。


まずい。ダークネスに魔法が効かないんじゃ防戦一方だこのままじゃ負ける!


もちゆぺはダークネスの動きに翻弄され躓いてしまった。


まずい!くらう!


その時!


「はぁぁっ!!!」


もちゆぺに当たると思った攻撃を駆けつけたアルミが剣で受け止めた。


ダークネスは一旦距離を取る。


「お待たせ!ピンチに現れるラピスちゃん!かっこいいでしょ!」


「助けてくれたのはアルミだけどな。」

そう言って笑った。


「いやいや!今のは私の空間魔法が無かったら間に合わなかったしー。」

見栄を張るラピス。


「そいつには魔法は通じない。なんでアルミの剣は消えなかったんだ?」


「うちの剣は錬金術であって魔法では無い。だからじゃないかな?」


「仲間か。雑魚が増えたとこで戦況は同じだがな。」


ダークネスはアルミを間合いに収め斬り掛かる。


しかしアルミは超高速の斬撃には対応できない。


もちゆぺはアルミの手を取りギリギリの所で攻撃を交わす。


「みんな、一旦ここは逃げよう!今のわっしらじゃあいつには勝てない!」


そう言ってもちゆぺは空間魔法を発動させる。


もちゆぺはラピスをフードに押し込みアルミを連れ空間魔法の中に飛び込んだ。


「ちっ、逃げられたか。お前らが異世界因子の元に集まると言うのであればいつかまた出会うだろう。その時は絶対に殺す。」


そう言ってダークネスはその場から立ち去ったのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルミの家


「逃げ切れたーーーーー。」

もちゆぺ達は安堵した。


「あいつ強すぎ何なの!」


「あいつ、わっし達が戦ってる者の存在を知ってるみたいだった。あいつの所では異世界因子って呼ばれてるみたいだけど。」


「異世界因子。やはり別次元の存在で間違いなさそうね。一旦情報を整理する為に世界樹の元へ帰りましょ。」


「そうだな。少し気になる事もあるし。」


そんな話をしているとアビルが帰ってきた。


「おぉ!お前ら無事だったのか!」


「えぇ、スメルはもちゆぺが倒したわ。そして捕らわれていた人達も解放したわ。」


「おぉ!それは良かった!ほんとにスメルを倒していただいてありがとうございます。そして死んだと思っていた人達まで。」

そう言ってアビルは頭を下げた。


そしてそれに習ってあるみも頭を下げた。


「ほんとにありがとう。うちらだけじゃこの国は滅んでた。これからはうちらがこの国を立て直すわ!」


アルミは笑顔でそう言った。


しかし


「ほんとに申し訳ないんだけどアルミは私達の旅に連れて行くことになったわ。」


突然ラピスが変なことを言い出した。


「何を言ってるんですか!私はこの国を、、、。」


「これは世界樹の意向なの。その証拠にアルミに世界樹の使徒の称号が出ているわ。でも安心して!アルミが世界樹の使徒として旅をするとなるとこの国には世界樹の加護が共有されるの!だから自然の恵みには困らなくなるわ!」


「でも国を建て直すには隊長で生き残ったうちが!」


「この国はアビルに任せればいい。そうすれば心配ないはずよ。」


するとアビルが割って入ってきた。


「アルミ、この国は俺に任せろ。世界樹の意向なら仕方がない。お前はこの国のようになりそうな国を救って欲しい。だからここは俺に任せてくれ。」


「はぁ、わかったは。ついて行く。うちも世界を救うのに協力するわ。この国が良くても他の国が全部滅んだらたまったもんじゃないしね。」


「それじゃ!これからよろしくね!」

ラピスは、笑顔で言った。


「こんな唐突な誘い方してごめんな。これから宜しく。」

もちゆぺは手を差し出した。


「それじゃ!世界樹へ、、、」


「おいおい、休んでいかないのか?」


アビルが引き止める。


「ちょっと早めに世界樹に聞きたい事もあるしね。それと世界樹の所には空間魔法では行けないの。だから早めに出発したいのよね。」


「それなら仕方ないか。」


「気おつけて行ってこいよ!」

アビルはみんなを笑顔で見送った。


「アルミ、またいつか帰って来いよな。」


少し涙ぐんだアビル小さく呟いた。

世界樹の森へ向かうもちゆぺ達


しかしその途中に魔の手が!?


次回をお楽しみに。

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