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異世界ライフ  作者: 藤井 月
第1章
9/49

9 奥さんができました

眷族。

俺が持っている特殊スキル『幸運』レベル10。

使い方がわからなかったけど、女神バステトであるあーちゃんが使い魔であり眷族となることで一部わかることになった。

『幸運』レベル10により通常の何十倍もレベルアップしやすくなっている、そして眷族になった者も同じようにレベルアップしやすくなる。

ただし、眷族つまり親族や同族、従者のことだ。

俺には同族はいない、転生者だからね。

そうなると親族や従者になるが、今の段階では誰もいない。

パーティメンバーが従者とは思えない、単純に眷族にするには奥さんすればそうなると思う。

ただあーちゃんは嫌がってるみたいだ。

パーティメンバーであるステラさんとクレアさん姉妹は美人だし、俺のことが好きだと思う。

姉妹とも獣耳好きで肉食女子、その上ステラさんはショタコンだ・・・

考えるのやめといた方がいいんじゃないか。

《あーちゃん、パーティメンバーの二人を眷族にすればメンバーのレベルアップが出来ると思わないか》

《・・・ご主人はぼくがいるのにすてらさんとくれあさんをおくさんにするのかにゃ?》

《いや、あーちゃんは子猫だから奥さんにはならないでしょ》

《こねこじゃないにゃ、めがみなのにゃ》

自分のこと子猫だったり女神だったり、使い方ズルくないか。

《ずるくないにゃ》

《心を読むの禁止》

《んにゃ》

あ、ぶーたれてる。

可愛いなあ。

《にゃあー》

《だから心を読むな》

《とりあえず、二人に話をしてみるよ》

《かってにするにゃ》

《いきなり喋り始めたりやめろよ》

《・・・・・・・・》

多分やるつもりだったな。

《やったら晩飯抜きな》

《・・・わかったにゃ》

うん、晩飯抜きはやりやすいな。

《ご主人のばかー》

《だから心を読むの禁止って言ってるだろう》


「ステラさん、クレアさんお話があります」

今日は俺があーちゃんを使い魔にするために休みにしたので、姉妹たちは買い物に出ていた。

俺が帰って着たらすでに昼間から吞み会をやっていたみたいだ。

お酒好きだなー二人とも。

「なにかな、タロウ君」

とステラさん。

「なんでしょうタロウ君、ふふふ」

とクレアさん。

クレアさん、既に酔ってますか。

頬が桜色に染まってエロイです。

「えーとですね、今回、見事にあーちゃんを使い魔に出来ることになりました」

「にゃあ」

おー、パチパチ、パチパチ。

ありがとうございます。

でも、ノリが吞み会みたいだからやめれ。

「あとですね、僕たちがパーティになって20日になりましたが、僕がレベル21に、お二人がレベル5と6になってます」

「討伐について、魔獣を仕留めてもらってたのはお二人なので、僕より二人の方がレベルが上がりやすいはずなんです」

「それなのに、僕が11、二人は1しかレベルが上がっていません」

二人は呑むのをやめて、真面目に僕の話を聞いている。

「このことについて、ある方に相談しました」

アマンダさんとあーちゃんだけどね。

「レベルの上がり方は2人の方が普通だそうです」

「それじゃタロウ君は?」

「普通の人じゃないの?」

「僕は神なのです」

「「えー」」

「冗談です」

あ、二人とも怒ってる、こういう雰囲気でボケてしまうのはやめよう。

あーちゃん、俺の手を噛むな、痛いよ。

「えー、失礼しました。実は特殊スキルを持ってます、その影響でレベルの上がり方が普通じゃないみたいです」

そうだ、もう1つ言っておこう。

「あとですね、僕は今回使い魔のやり方をお金を払って教えてもらいました」

「それじゃ私も出来るようになりますか?」

クレアさんが必死に聞いてきた、テイマー使えないんだよな。

「教えてもらっても出来ないこともあるそうです」

あ、しょんぼりしている、またアマンダさんに聞いとこう。

「それでですね、僕の特殊スキルによって他の人も影響出来るだろうと聞かされました」

「教えてもらえるの?」

今度はステラさんが必死だ。

「特殊すぎて教える方法がありません」

「そうかー」

「ただし可能性はあります」

ここからが大事だよね。

「僕の眷族になれば出来ると思います」

「「眷属って何?」」

「えーっとですね」

マズい、顔が赤くなってきた。

「同族や親族、従者の事です」

「両親や兄弟、親戚のこと?」

「従者ってパーティメンバーとは違うの?」

「心の繋がり、絆が強くなければダメだと思います」

二人とも俺をじっと見ている。

「わかりました、お義姉さんになればいいのね」

おい『お義姉さん』プレイは好きだが、そういうことじゃない。

「うそうそ、いいわよ」

へ、いいの?

「私達は最初からタロウ君の事好きだもん、助けてくれたし」

「いいんですか、必ずそうなる可能性ではないですよ」

「うん、ダメでも奥さんにはなれるし」

「二人ともいいの?」

「だからいいのよ、ねぇクレア」

クレアさんも頷いている、二人とも顔が真っ赤だ。

「じゃあ、そういうことで」

「タロウ君、ちゃんと言ってこないと嫌」

「ステラさん、クレアさん、好きです結婚して下さい」

「「はい」」

やったー、初めての結婚だー、彼女無し53歳を過ぎての結婚だー。

俺が1人で浮かれていると、いきなり二人に拉致された。

「あれ、どうしたの?」

二人ともヤバい笑い方をしている。

俺はそのまま1階の部屋に連れて行かれ、押し倒された。

ステラさんがいきなり俺にまたがりキスしてくる。

ステラさんのキスが終わると次にクレアさん。

うわー、肉食女子ってこんなかー。


僕はそのまま食べられました。

朝まで。

レベル21の体力では俺の方がかなり上だから余裕だし、風俗好きによるテクニックは結構自信がある。

途中からは俺の一方的な攻撃でした。

あーちゃんとは繋がってるから、最初は文句を言ってたけど途中で一歩的に切ったみたいだ、そりゃ聞きたくないわな。

なぜかぼくがせいさいにゃ、と言ってたけど。

制裁って、俺やられちゃうのか?

で、起きたらもう昼を超えていた。

二人はまだ起きれないみたいだ。

着替えてリビングに行くと、いきなり足首を嚙まれた、痛いよ。

甘嚙みじゃねーし。

「ご主人、ずるいにゃ、せいさいはぼくにゃ、ずるいにゃずるいにゃ」

「悪かったよ、あーちゃん。でも制裁ってなんだよ?」

「わたしがせいさい、すてらとくれあはあいじんにゃ」

「せいさいって奥さんの事か、正式な」

「そうにゃ、ぼくがさいしょにけいやくしたにゃ」

「契約って、使い魔の?」

「ちがうにゃ、けっこんだにゃ」

あの契約コンタクトって、俺は使い魔だと思ったが、あーちゃんは結婚の契約だったのか。

女神だもんな、子供でも無しには出来ないな。

だから不老不死とかくっついてんのか。

使い魔なら俺が死ぬまでとかだよなあ。

「わかった、あーちゃんが正妻な、でも二人も愛人じゃなくて、奥さんだぞ」

「ぼくがせいさいならいいにゃ」

良かった、納得した。

「ご主人、おなかすいたにゃ」

そうだな、俺も腹が減った飯作るか。

「「あーちゃんが喋ってる!!!」」

あ、リビングの入り口に二人とも立って驚いてる。

まあいい、もう奥さんなんだから隠し事は無しだ、でもまずは飯だ飯。


俺たちは昼飯を終えて、リビングで話すことにした。

「えーと、こちらの子猫は僕の正妻女神バステトです」

「めがみばすてとにゃ」

「「女神バステト!!!」」

「いや、子猫のあーちゃんを使い魔として契約したら、女神バステトと結婚することになりました」

聞いた方がわけわかんないだろうな。

「じゃあ、私達よりも先に結婚してたんだ」

「だからぼくがせいさいにゃ」

「私達も奥さんでいいの?」

「いいにゃ」

いいのかよ。

「で俺の特殊スキル『幸運』レベル10の内容を聞いて、眷族にしてもらう事にした」

「タロウ君は女神バステト様の眷属なの?」

「いや、あーちゃんは俺の眷族だ」

「バステトさまじゃなくて、あーちゃんってよばれるほうがいいにゃ」

「わかったよ、あーちゃん」

「わかりました、あーちゃん」

うん、良さそうで安心した。

「で、ここで1つお願いがあります、俺の特殊スキルは黙ってて下さい」

「「わか「った」りました」」

「あとあーちゃん、僕たちのパーティ以外には喋らないでね」

「わかったにゃ」

「二人とも、ほかに何か確認したいことある?」

「今後は私達をステラ、クレアと呼んでください」

うー、それは照れるけど納得しよう。

「わかったよステラ」

「タロウ君の特殊スキルって、他になんか出来ることあるの?」

「いや、今のところ異常なレベルアップだけかな、あと今後はタロウって呼ばない?」

「「それは嫌、タロウ君はタロウ君」」

・・・さいですか、このショタコンと猫耳好きめ。

「でもタロウ君の特殊スキルや魔法使いとか、普通、獣人だとありえないよね」

まあ、転生者だからね、これは言えないなあ今は。

「普通こんな人だと転生した勇者だよね、クレア」

「そうね、勇者は転生者だもんね、お姉ちゃん」

え、勇者いるの?

「勇者っているの?」

「200年に1人ぐらいにい転生するそうよ、今はアルデシア王国にいるって聞いたことあります」

「いるんだ、もし僕が転生者だったりしたら勇者になるの?」

「転生者は人間だよ、タロウ君は大好きな猫人だもん」

奥さんになったら隙が甘くなってバレて来てますよ、クレア。

「勇者って何の仕事してるの、魔王と戦うとか?」

「基本的にはそうなんじゃない、でも今の魔王はいい人で、勇者や人と戦わないらしいよ」

ステラ詳しいな、勇者マニアか。

「人と魔族が戦ってたのは約700年前だそうです。だから転生した勇者は30年ほど勇者をやって、その後引退して悠々自適に生活してるみたいです」

クレアも勇者マニアか。

あれ?200年に1人でしょ、で今の勇者がいて引退している人もいる、なんか合わなくないか?

「引退した人って、もう亡くなってるんでしょ?」

「いえ、生きてる人もいますよ、勇者ってほとんどが亜神になりますから、500年から2000年ほど生きるらしいですよ」

亜神かあ、俺はあーちゃんに顔を見ると。

《ご主人もあじんになるとおもうにゃ》

《そうか、勇者はなんで亜神になるんだ?》

《ほとんどのゆうしゃはかみからかごをうけるにゃ》

《それでなるんだ》

《ぜんいんではないにゃ、かごをうけたぶんしめいをたっせいしなければいけないにゃ》

《なるほどね、俺は使命とかないの?》

《ご主人はぼくのだんなだからないにゃ》

なんか楽でいいな。

《そうにゃ》

読むの禁止。

《ごめんにゃ》

「じゃあみんな、今日も休んで明日からまた冒険者しようね」

俺は昨夜風呂に入ってなかったから、昼から風呂に入ることにした。

俺があーちゃんと風呂にに入ったら、ステラとクレアが乱入しに来た、狭いよ。

まあ楽しいからいいや、だけど明日からは仕事なんだから体力消費しないで下さい。


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