表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ライフ  作者: 藤井 月
第1章
5/49

5 依頼を完了しよう

リサさんの宿屋に帰ったら怒られた。

そりゃそうだな、ギルドに行ったきりで帰って来なかったもんな、だけど牢屋で軟禁されてとは言えないな。

とりあえずギルドで登録してマスターに詳しく教えてもらい、そのままギルドで泊めてもらったと言っておいた、物凄く嘘っぽいけど納得はしたと思う。タブンネ。

宿屋の食事は良かった、そりゃ今までは焼いただけの肉や牢屋の野菜クズの味の薄いスープしか食べてなかったしね。やっぱり塩は大事だよね。

今日から本格的に冒険者生活をしないと、取り敢えず依頼を完了しよう。

ただよく考えれば防具とか装備していないことに気が付いた、今までの魔獣は1匹だから大丈夫だけど、複数だったりするとヤバい、その前に防具を買おう。

「リサさん、防具屋のある場所教えてもらえませんか?」

「防具屋ですか?ギルドでの隣ですよ」

わかりやすいね。


ギルドの隣か、行ってみたら確かにあった。

入ってみると防具の他に武具も置いてあるみたいだ。

「いらっしゃいませ」

店には30歳代のおっとり系の女性だった。

「こんにちは、防具を見せてもらえませんか?」

「防具ですね、どういった物がよろしいですか?」

そうだなあ、プレートアーマー系は自分的には動きづらいだろうな。

「レザーアーマーを見せて下さい」

「レザーアーマーですね、うちの店にあるのはこのタイプです」

見せてもらえると結構あるなあ。

そうだ、鑑定すればいいんだな。

ハードタイプ、ソフトタイプ、そして軽量化されたものか。

軽量化されたハードタイプで防御力+25敏捷性-5が良さそうだ。

「ソフトタイプのレザーパンツとブーツも有りますか?」

「こちらになりますね」

レザーパンツが防御力+5か、ブーツも防御力+5だけど底にスパイクが着けてあるタイプだと攻撃力+3(スパイク攻撃時)かこれにしよう。

他にも必要な物あったっけ?

ああ、グローブか、聞いてみると複数あった。

普通の物と拳に鋲が打ってあるタイプか、スキルで格闘術を持っているんだから一応拳に鋲が打ってあるタイプにしとこう、それだと防御力+2攻撃力+3(拳攻撃時)になるな。

決めた防具を伝えると、武器は要らないのか聞かれた。

武器かあ、使うのは魔法だけどショートソード位は着けておくか。

「じゃあ、使い易いショートソードありますか?」

「このタイプだといいと思いますよ」

見せてもらったのがこの2つだった、どちらも攻撃力+7かどっちでもいいや。

「じゃあ、これで」

「防具とショートソード、合計で銅貨620枚ですけど割り引いて丁度600枚でいいですよ」

「ではこれで」

と、銀貨6枚で支払った。

これで残りは銀貨11枚、銅貨100枚か。


一度宿屋に戻って着替える。

攻撃力32(19+13) 防御力56(19+37) 敏捷性42(47-5)

防御力が3倍位上がった、これで依頼を遂行しないとね。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


依頼を受けたのが薬草の採取とリトルラビットの討伐なので、ギルドから聞いた町の西側にある林や森に向かう。

壁と西門が見えてきた、衛兵さんにカードを見せて林に向かう。

500m程歩いて来て鑑定を使う、あーだいたい100m四方の範囲が見える、幾つかあるな採取しよう。

薬草を1時間程で50個採取できたが、どう見ても種類が違う。

緑色と青い色と茶色でちょっと枯れた感じの物だ。

鑑定では全部薬草と出てるけど、どうなんだろう、ギルドに聞いてみるか。

さて、次はリトルラビットの討伐だな。

まずは聴覚と嗅覚で獲物を探す、左の方にいるな。

そして気が付かないように近づく、およそ20mまで。

いた、リトルラビットだ。

それ以上近づくとバレて逃げられ可能性があるので、そこから魔法で《サンダーショット》

これで終了。

バレない内に仕留める!これが一番、やられる前にやれ、だ。

このやり方は南の辺境地からここまで歩いてきた間に覚えた。

襲いかかる時は魔法で仕留めるだけでいいが、逃げられるとどうしようもない。

仕留めたリトルラビットをカバンの中に入れ次の獲物を探す。


3時間程で16匹仕留めた、これで依頼は完了だ。

カバンの中に入れてる間は時間が止まるように悪くならないが、血抜きをしないと肉が臭く美味しくない。

帰る前にしておかないと。

カバンの中から取り出し血抜きをする。

暫く作業をしていると森の方から音が聞こえてきた。

気がつくと10m先までに近づき襲ってきた。

動きが早い。

「サンダーショット」

魔法で攻撃したが1発では仕留められなっかたが、相手からの爪は避けられた。

向こうが攻撃する前に仕留める。

「サンダーバインド」

よし、麻痺したな、すぐさまショートソードで喉を切る。

これは狼か、全長2m程の大きさだ。

仕留められていいがこれはマズい。

こんな森に近い場所で血抜きをしてたから、狼が血の匂いに気づいて襲いにきたんだな。

俺はすぐに獣をカバンの中に積み込み、町まで逃げ出した。


走って西門まで戻り衛兵にカードを見せた。

50歳位のオッサンはカードを見ながら

「坊主どうした、そんなに急いでハアハアしてるぞ」

「いや、ちょっと依頼を遂行してたら獣に襲われちゃって」

「なに、見た限りケガとかはないようだけど、大丈夫だったのか?」

「はい、なんとかなりました」

「それは良かったけど、今後も気をつけろよ」

「はい、ありがとうございます」

衛兵のオジサンから声を掛けられ、ギルトに向かう。

あ、あの衛兵さんはオッサンからオジサンに昇格した。

優しそうでいい人っぽっくて良かった。


ギルトにいったところ、カウンターには数人が順番待ちをしていた。

カウンターには3人の職員が対応していた、15分程待って自分の番になった。

ああ、今回はアマンダさんじゃなくて金髪のイケメンな兄ちゃんだった(涙)

「依頼が完了しました」

と、依頼カードと薬草、ギルドカードを渡す。

なんだろう、兄ちゃんはジッと俺を見てる、またなんかやっちゃたのか。

「あのー・・・」

「あ、悪い。ちょっと待ってくれ、確認するから」

良かった、心配したよ。

「お待たせ、まずは薬草だけど、普通薬草が30枚で銅貨150枚、毒消し草が15枚で150枚、中級用の薬草が5枚で250枚ね」

あ、やっぱり種類が違ったのか。

「次にリトルラビットが16羽だから銅貨160枚」

「それで、確認なんだけどグレーウルフを倒したの?」

「はい」

「パーティと一緒に?」

「いえ、1人で。仲間いませんから」

「・・・わかりました。じゃあ報酬は銀貨7枚、銅貨10枚でいいかな?」

「はい、お願いします」

報奨金を貰い、カバンの中に入れると、イケメンに声をかけられた。

「タロウ君、引き続きその依頼を受けるのかい?」

「はい、そのつもりです」

「ならばその依頼カード持ってていいよ、その依頼者はずっと依頼してる方だから」

「ありがとうございます」

うん、イケメンもいい人かもしれない。


その後買取カウンターで買い取って貰った、合計で銀貨24枚、銅貨20枚。

これで合計銀貨42枚、銅貨130枚か・・・。

まずはパンツとシャツを買おう、一枚しか持ってないしね。

服を売ってる店あるかな、買取カウンターのオッサンには聞きづらいな、アマンダさんいないかな。

ギルドカウンターに戻るとアマンダさんは又他の人に対応している、イケメンもダメか。

40歳位の肝っ玉母さんみたいなおばちゃんが空いてる・・・、しょうがないおばちゃんに聞くか。

結果的には詳しく教えてくれた、あははははとゲラゲラ笑いながら喋る喋る止まらないし逃げられない。

今後、43歳独身料理好きのキャサリンさんは注意しよう、色々とヤバそうな気がする。

ギルドから出て、教えて貰った東通りに向かった。

町の中心には噴水広場があり、そこから東に向かうと露店が出ていて、そこに服を売ってる店があると教えてくれた、何でそれだけを聞くのに30分もかかるのだろうか。

いや、理由はわかってるよ。


東通りに行くと両側に沢山の露店が出ていた。

いい匂いがする、食べ物屋もあるのか、今日はお昼に何も食べてなかった事に気付いた何か食べよう。

串に肉を刺して焼いてるのを見つけた、ダメだ食べたい。

「オジサン、これいくら?」

「1本銅貨1枚だよ」

「じゃあ、2本ちょうだい」

オジサンに支払い2本貰って食べながら歩く、味が濃いけど塩以外も結構スパイシーだ。

食べ終わって歩いていくと服屋が何件かあったのを見つけた。

一番手前の露店を見ると店主が声かけて来た。

「下着と上着、それとこれぐらいの長さの布あります?」と手でタオルの長さを教える。

「うちには下着と上着しかないよ、布は2軒隣の露店にあるかな」

まずはここのを見てみよう、その後2軒隣で布だな。

下着はトランクスタイプだがゴムは無くてヒモで締める形だ、色は結構あるなあ。

上着は頭から着るシャツで長袖と半袖がある、生地が厚めの方がいいな。

店主に聞いてみると、下着は1枚銅貨15枚、上着は1枚銅貨30枚と言われた、銅貨1枚当たりの基準がよくわからないが高すぎないか、他の店を見てから決めよう。

他の露店を見てみると言って2軒隣の露店に行って聞いてみたら下着は1枚銅貨8枚、上着は1枚銅貨15枚だった、あの店主俺が子供だと思って騙そうと思ったな。

そちらを見ると気が付いてない振りをしてやがる、あの店には二度と行かない(怒)

そうだ、タオルを聞かないと。

「これぐらいの長さの布あります?」と手でタオルの長さを教える。

「布だとこれかこれだね、好きな長さで切ってやるよ」

と2種類の布を出してくれた、片方は手拭いみたいもう片方はフワフワしたタオル、よし見つけた。

フワフワしたタオルを両手で1.5m程の長さと聞くと1枚銅貨12枚だと言われた、この生地いいもんなあ、しょがない買おう。

下着と上着は薄い水色を5枚、黒色を5枚、そしてタオルを5枚にした。

「じゃあ、合計銅貨175枚で」

銀貨2枚を支払い、お釣り銅貨25枚を貰った。

よし、宿に帰ろう。

明日からまた冒険だ!!!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ