不思議な力と僕
文才がない。
まとまりがない。
でもとりあえず頭に浮かんだものを形にしたい。
という気持ちがこもった作品なのでその点を踏まえて読んで頂ければ幸いです
世の中には不思議な力があるらしい。
ファンタジーの世界で見るような魔法。テレビなどの特集でよく取り上げている超能力。夏の定番でもある怪談話、つまり幽霊や妖怪。それに神様なんかが使う願いを叶える力なんてのもそうだろう。
そういう目撃や体験をした人はいるけれども、必ず全人類がそうではないような現象。そういった人間の力じゃ到底証明のしようがないものを総じて『不思議な力』と呼んでいる。
そして今まで僕はその不思議な力の存在を信じてはいなかった。多くの人間がそうであるように。
魔法に憧れもしたし、自分には超能力が使えないのかと特訓したこともあった。怪談話を聞いて怖がることもあれば、神様にお願いをしたこともあった。
でもそれは、やっぱり多くの人間がなんとなくそうしているのと同じであり、決して心の底から信じているわけではなかった。暇つぶしとか、娯楽とか。なくても困らないものと同じ。そもそも本当にあるのか怪しいものはないのと変わらない気もするけど。
だから僕は最初に、不思議な力をある“らしい”と記した。
でもそれは、やっぱり多くの人間がそうであるように、そういった不思議な力を体験したり目撃したりしたことない人の意見なわけで。
実際にそれを目の当たりにしてしまえば、もう人間が証明できるかどうかは関係なくなるわけで。
魔法も、超能力も、幽霊や妖怪も、神様の力も。今まで身の回りにいなかっただけで、生まれた時から本当に不幸な人も、逆に幸福な人も。どんなに努力をしてもダメな人はダメで、努力をしなくてもなんでもできる天才もいるわけで。
世界にはそういう存在がいて、そしてあるわけだ。
僕、氷崎 大智はどこにでもいるごく普通の少年だ。
母と父と、2人の妹との5人で一軒家に暮らしていて。母は近所のスーパーのパートさんで、父はある企業に勤める会社員で、下の妹は小学校に通う六年生で、上の妹は中学校に通う三年生で、そして僕は高校に通う二年生で。特に健康に難があるわけでもなく、特別な使命を担っているとかそんな厨二的なこともなく、いじめられているわけでもいじめているわけでもなく、クラスメイトや知り合いにそういった環境下に置かれている人もいない。
そういった物語の主役になるには少々役不足な、どこにでもいるごく普通の少年だ。
これから話す、記す、伝える物語。それはこんな僕が体験したある事件についての発生から解決まで。
僕が【幽霊探偵事務所】に行き、そこで体験し目撃したことについてである。
久々の投稿ですが、安心してください。
流石にほかの作品のように途中で放置するようなことがないように、最後まで内容はきちんと考えました。
それが普通って言われたら返す言葉もないんですけどね