ひと時の幸せ。
かなりお待たせして申し訳ないです。玲君目線です♪前回に続いて甘い感じですね。いつもご愛読ありがとうございますv
朝起きたら君が隣で寝ているのがいとおしい。
そう思い、起き上がり優衣の髪の毛を撫でる。スヤスヤ寝息を立てる優衣は可愛い。息遣いが伝わってきた。
「好きだよ」
囁いた後に、窓辺に行き、窓をガラッと開けて空気を入れ替えた。
カーテンをシャッと開いて光が差し込んできても、優衣は起きない。いろいろあって疲れたのかもしれない。
昨日は大変な日だった。でも、心は許しあい、やっと本当に「婚約者」になれた気がした。本物の彼氏・彼女になれた気もして、顔がにやけてしまう。
珍しく起きない優衣に、今日は自分が朝ごはんを作ろうと、冷蔵庫をぱかっと開けた。味噌に、昨日優衣の焼いた残った鮭、木綿のお豆腐、卵が入ってた。
俺は、それを見て、昨日のご飯があったかなと、次に炊飯器を開けた。
よし、献立はこれにしよう。
「久々だなぁ」
そう思う。一人暮らしの時は、結構料理が好きでよく自活していたけれど、優衣と同棲してからは、優衣はほぼ毎日頑張った料理をふるまってくれた。昨日はあれから、デパートでちょっと高いワインを奮発して、部屋で飲んでああいうことになったので、優衣は気持ちよさそうに寝ている。
フライパンに火をつけ、余分な油をクッキングペーパーで拭くと、ジャーっと久々に卵の焼き音が響く。
手早く、フライパンを傾けて、卵をくるりと片側から巻いていく。火は徐々に弱火にしていき、また油を含んだペーパーで塗っていくと…を繰り返し、綺麗な卵焼きの出来上がり。
「あちち」
出来上がりを切るときが少し緊張したけれど、美味しそうな甘い匂いがふわりと漂う。
そして、お湯を沸かして、沸騰したら火を止めて鰹節を入れてまた煮立ったところで、火を止め、2分置く。
味噌を溶き、切った豆腐をそっと入れていく。切った万能ねぎを乗せて。味噌の香りがする美味しそうな味噌汁の出来上がり。
最後に冷ましておいたご飯に塩を振り、ほぐした鮭を手早く混ぜて結ぶ。海苔で巻く。これで、鮭お結び。
優衣を起こそうと、トントンと肩を叩く。すやすや気持ちよさそうに寝ている彼女が可愛くて、その唇に自然に目が行く。艶やかな唇に、自分の中の波がどくんと響いた。胸がうるさい。そのまま、優衣はシーツを蹴り上げる。
うわ…可愛いネグリジェ姿に、何か…
女性らしい綺麗な体形、膨らんで柔らかそうな胸に、パーマの掛かったオレンジの髪が窓から吹いてきた風にそよいで…足からはスラッと形のいい足が見える。
何かね、いけないと思いつつ、優衣に顔を近づけた。
キスぐらいいいよな?と思いながら、ゆっくり起こさないようにそっと。
どきんどきんどきん。ぎし、ベットがきしむ。上体を優衣に傾けた。
「ひきゃあああああっ」
「うわぁあああ」
―優衣が起きた。
ビックリして、つるっと足を滑らして、優衣の方に押し倒す形で凭れる。ドサッと言う音が耳元で聞こえた後に、
「~!!!」
「あわわわ」
優衣の息が耳にかかる位置で心臓の音が重なり合う。慌てて動こうとする優衣。けれど、ギュッと抱きしめる。このままで居たいけれど…
―やばい。
耐えられない。
その瞬間、理性が勝る。
「ゆ、優衣、ご飯だよ」
「あ、ありがと、玲」
―退かなきゃ…良かった?
寝癖が付いている優衣。顔を洗ってくるねと洗面所へ行く。その隙にお味噌汁を注ぐ。お皿を出して、盛り付けた。
ぎこちなさにまだまだ慣れない生活の中にも、二人で何だかくすくす笑って席について注いであったおかずを見て、優衣が「すごーい!玲が作ったの?」とぱぁっと笑顔になる優衣を見て「よかった…」とテーブルに片ひじを着いて、見つめてしまう。
「「いただきます」」
片方で箸を持ち、優衣の反応を見守る。
「ん~!美味しいよ、玲っ!!!」
「ありがとう、手抜きでごめんな」
「そんなことないっ!」
キラキラと目を輝かせて、パクパク美味しそうに食べる優衣。
幸せだなぁとのんびり俺たちは朝のひと時を過ごす。これも、花音のお陰だな。今度、あいつの好きなお酒でも送って置こう。
「優衣、今日は二人で…デートしよう」
何故か目をそらして、ちょっと戸惑う優衣。
何でだろう?と思いつつも、「うん!」とニッコリ微笑んでくれた。こんな日がずっと続いて行けばいいなと思ってたんだ。
次は優衣目線で書こうと思います♪デート書くの楽しみですねv優衣の戸惑いの理由も次回に書けたらなぁ。




