愛されたい気持ち。
何であそこで優衣を拒んだんだろう。でも、愛してほしいんだ。愛されたい。愛したいの交差が憎たらしいぐらい(玲目線です)
優衣、ごめん。
ごめんな、傷つけた。
ずきんと心が久しぶりに痛んだ。
今まで笑顔だった優衣の曇る顔をあれ以上見たくなかったし、これ以上自分の都合を押し付けたくもなかった。
恰好つけたけど…
正直、優衣と上手く行くことなんて想像してなかったんだ。
最低だとか、根暗だとか、矮小とか、言われてもしょうがない。
一生片思いのつもりだったよ。
君を抱きしめてキスしても、抱き寄せて愛の言葉を囁いても、手に入らない熱い気持ちを君にぶつけていたと思う。
冷めたわけじゃない、本当に優衣を「愛す」事が怖くなった。
愛してしまえば、優衣が離れてく時に俺はもう生きていけない。
そのぐらい、本当に好きで…
愛って言葉が外国人みたいに「I LOVE YOU」って言えれば良かった。優衣が段々デートの度に不満そうな可愛らしい顔をするものだから、もう逃げちゃえよとかも思ったけど…
でも、好きで好きで堪らない。それが怖い。
親父は、俺を試したんだ。
親父も…母さんを亡くしてるから。
この気持ちをどう伝えるかが今後のポイント。
優衣「だから」受け入れてくれるとか、そういう狡い事を考えるのは辞めよう。
逃げないで、俺を憐れまないで、俺のこと好きでいて。
少しでも「好き」なら。
少しでも「愛してる」なら。
この気持ちを説明して受け入れてほしいんだ。
女の人は、分からないかな。
バカにするかな。あほだって言うかもしれないな。滑稽だよな。
ロマン抱えて子供で、ナイーブな俺のこと本気で好きなら、
愛してほしい。
そしたら、きっと乗り越えられるよ。
玲君の本音はこんな感じです。実はこれちょっと私が過去好きな人に重ねてあります…。




