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YUI~優衣~  作者: 丹
新たな出会い
19/51

貴方の笑顔が幸せ。

叶と蜜柑の結婚式はとうとう終わる。二次会で玲が優衣に迫る??

叶が好き。


好きだと思う。今でも。胸がキュンとなるのも、心が温まるのも叶だけ。


でも、いつまで好きで居ればいいんだろう。

いつまで引きずってるんだろう。

溢れそうになる涙をさっき差し出されたハンカチで拭こうと思ったら、かさ…と音がして、手紙が包まれてることが分かった。


アドレスに電話番号。ドラマだけじゃないんだと遠くから自分を眺めてるような感覚に囚われる。


この人の檻の中にあっさり入ってしまえば、捕まってしまえれば…と思うけども…そう思えない優衣も居て少し嫌。


「優衣!!ここに居たのかよ」


相変わらずぶっきらぼうな叶との久々の対面に、私はかぁっと顔に血が集まる。


「優衣?」

「何でもない!!」


私がふいっと顔を逸らして、涙が見られなかったことは本当に助かった。

と同時に顔が思い切り強い力で引っ張られた。


「痛いよ、叶!もうっ」

「あはは、そりゃそうだよな、悪い悪い」

「何よ、ニコニコ微笑んじゃって。そんなんじゃ、怒れないじゃない」

「いや、お前が元気で居れば俺も嬉しいし?」


本当に嬉しそうに笑う物だから、私も涙が吹っ飛んだ。

大丈夫、蜜柑と一緒に居る貴方に会っても。もう…。

この気持ちを、大事にしよう。


暖かい日差し、暖かい貴方の笑顔。最高の式にしよう。


「叶…」

「何だ、優衣?」

「私が写真撮るね!!」


笑顔で武装する優衣に、叶が何て応えるか冷や冷やしたけれど…


「ありがとうなっ!!馬鹿優衣!」


そんな幸せそうな顔を撮られるのが私で良かったと思った。

デジカメを渡された時触れた手が「最後」と言い聞かせて、泣きそうな目を泣く物か!!と思い直して、愛された蜜柑の世界一幸せな式が終わる。


デジカメの画像が叶から送られてきて、携帯のメールを見ながら嬉しい気持ちになる。同時にハンカチをどう返そうか、私は真剣に悩んでいた。

庭に着たときに?でも。


「あの、あきら、ハン…」

「「「玲さぁあああん~」」」


ばぁんと、優衣を投げ飛ばして、使用人達があきらに行くに決まってる…。


何て返そうか悩んでたし、そもそも2人きりで会ったときはあまりないんじゃなかろうか。


何で、優衣なんだろ?と思いつつ、さり気なくメールの受信箱を見た。もう一度読み返してみようかな。みんなが帰る中、


「良かったね~!」

「綺麗だった!!」

「次の二次会出る?」

「優衣は?」


そう聞かれて次の二次会に行こうか悩んでるところで、先ほどのメールが嬉しくて気が付かなかったけども、


叶(概読)の後に、

あれ?誰だろう…?


知らない人からメールが来てる。受信箱を見返して。そのメールを暫く誰からだろうと思っていたが…


あきらだ。と確信した。手紙を読み返してみると同じアドレス。やっぱり。


その本人と目がふいにあった時に優しい笑顔で微笑まれた。


胸が苦しい。何で。


何でなの。


「優衣は…二次会に行かない」


そう言って踵を返し、無視をして帰ってしまおうと高いヒールの靴で駆けだした。追いついてくる音が聞こえて、叶かな?と期待してしまう優衣は何でだろう。


胸が苦しいのは、叶が好きだからじゃなく、玲を好きになるのが怖いから。優衣は馬鹿だから、すぐに他の人に本気になるのが怖いの。

玲君の攻めっぷりをどう書こうか悩み中です。

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