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YUI~優衣~  作者: 丹
3角関係
12/51

最後の思い出が欲しい。

優衣のとった行動とは?かなりお待たせして申し訳ないです。優衣目線です。

叶にキスされた。


熱を帯びた唇が私に触れて…


初めての感覚に戸惑う。


でも、好きな人とのキスはこんなに嬉しいんだね。



-これが最後だとしても…。


噂で聞いた、蜜柑と叶が結婚間近だと言う事。


本人から聴かなくても、噂を耳にした瞬間、泣きそうになった。

大好きな人が、他の女と結婚なんて嫌だよ。


嫌だ嫌だ嫌だよ。


あの広い部屋に、蜜柑が住むんだよね?私は恐らく蜜柑に負けてしまう。

叶が私を庇った事なんて一度もなかった…。


多分、新婚な二人を観て暮らせるほど、大人じゃないの。


私は幼稚で、焼きもちばかり妬いてしまうから。



だから、彼との夢のような生活が、崩れていくのが怖い。

思い出が欲しいと昨日パパに電話した。


すると、パパは一言言った。


「ママとパパはね、結ばれたから結婚してお前が生まれたんだよ。

その意味を知る日が来たんじゃないの?」


何のことか全く分からなかったけど、


起きて動揺してる叶を観て、やっぱり蜜柑と重ねてたんだと気づき、


「わわ、わりぃ…」とだけ謝って離れて、私たちはプラネタリウムを出た。


叶は「休める場所」と言った。噂で聞いたマックか、はたまたレストランか想像は全くつかない。

ただ単に、叶を独り占めできる場所に行きたいと思った。


ぎこちないまま、どっちも喋らない。


恐らく最後のデート。最初で最後の。


私はもう蜜柑に完璧に勝てなくなる。


それなら…と決意を固めた。


「叶、あの…」

「何だよ」


ぶっきらぼうに叶が言うと、私は最初で最後のお願いをした。


「今日だけは…一日中、叶の物にして。」


そう言って、指さした先には綺麗な証明が光る宿泊施設があった。


驚き、叶が「はぁ??」と言ったとき、私は思わず手を握って走り出した。


叶の休める場所が合ってるかは分からなかったけど、最後のチャンスを僅かに希望で照らしたいの。

優衣が暴走するのか?叶が誘惑に負けるのか…??


次回かなり話が進むかも??

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