初めまして
YUI~優衣~は、タイトル通りの内容で話が進むにつれ、優衣が振り回す形で話が進んで行きます。YUI~優衣~が小説家になろうでは、初めての作品なのでよろしくお願いします。
両親が海外赴任、仕事が大好きな両親。
俺は今日もコンビニに夜ご飯を買いに行く。
俺の成績はまぁいいほうだと思う。
県立の進学校に通う、普通の高校生。
叶、と言う、
冷めてるだの、冷たいだのよく言われるけど、一応育ててくれた親に恩がないわけではない、
「ん?」
勉強もそこそこに出来て、彼女がいなかったわけでもないのに、
猫に苛められてる女が居る。
まさかあなぁ、人間様が猫と『同じような』喧嘩をしてるわけねぇだろ。
そう思って興味本位でのぞき込んだ顔は、俺の歴代の彼女たちの中でナンバーワンって言うくらい可愛い顔をしていた。
パーカーはボロボロ。大きく膨らんだ胸元、デニムのショートパンツが眩しい太ももを演出している。
でも、別に女に不自由してなかった俺は、そこを通り過ぎようと横を通ろうとする。
「ふぅうううう!!」と猫に飛びかかる少女に、猫がさっと避けた。
そのまま女がどしんと音を立ててのしかかってきた。
重い。何か胸当たってるし…どいてくれねぇかな…。
そんなことを思ってたら、彼女は手元にあった物を見てキラキラと目を輝かせていた。
馬乗りになって居て、この手を出されても文句のない距離で…と冷めてた目線で見ていた。
「肉まん、食いたいの…?」
そう言うと清々しい笑顔で、「う-」と言うので、ちょっとだけ可愛いと思ってしまった。
よく見ると、顔は可愛い、髪はくせっ毛のショートヘアーで、野性的な感じがした。
肉まんを渡すと、美味しそうに頬張り、犬のように俺の上からどいた。
去ろうとすると、女にパーカーを掴まれた。
「う?」
「あのさ、俺そろそろ帰らないと行けないからさぁ、離してくれない…?」
冷たい目で睨んだつもりだった。
人なんてうざい。女なんて適当に見繕えるし。
でも、その女の子は分からないようで…
さっきから後ろから着いて来てるんですけど…。
「う?ぁあ-、くぅうう、何て言うの?」
「何が??」
「貴方の名前っ!!私、優衣!」
と毒気のない笑顔を見てると、悪い気はしないのだが、冷めてる俺は一言こう言った。
「俺、叶って言うんだけど、お前みたいな馬鹿な女、嫌いなんだよね、だから着いてくるんじゃねーよ」
そう言うと、悲しそうな顔をしてその女の子は、俺に着いて来るのを止めた。
そこからが始まりだった。
それから数ヶ月経ち、その女の子を忘れた頃、まさかの形で俺の前に現れた。
「あー、転入生、入れ。可愛い女の子だぞ」
先生が茶化して言うので、クラスはどっと笑った。
俺にとってはどうでもいいわけで、「ふぅん」と冷めた脳内変換で単語帳に目をやった。
「転入生の香川優衣ですっ!!」
その声で何か聴いたような気がしてしまい、上を向く。
嘘だろ、ココの偏差値、いくつだと思ってるんだよ。
そこにあの時の「優衣」が居た。
いかがだったでしょうか?感想お待ちしています。