表の裏の魔法世界
具体的には、町の、風景が、全て溶け、再生した。
但し、ここは元いた場所とは全く違っていた。
そもそも、元々、宮殿など無かったはずだ。
だが、今は確かにある。
唯一、前と変わっていない黒い修道服の少女に話しかけた。
「君は何者なんだ?」
「名前かい?
リストランと呼んでくれ」
名前を聞いた訳ではないがもっと大切なことがあった。
「リストラン
どうなって、、、いるんだ!?」
「仕方がなかったんだ。
人に気付かれず君を確保する方法がこれしか無かったんだ。」
「俺を確保だと?何故だ?
だいたいどうやってこんな所に?
そもそもここはどこだ?」
「ちょっと待ってよ
そんなに沢山質問されても困るよ」
「!?」
尚輝は気が付いた。
町の風景より異質な事に。
人が、浮いていた。
屋台では、自分の掌から出した火で料理をしていた。
「これは、どういう!?」
「魔法だよ
この世界では魔法が使えるんだ
少々条件があるけどね」
「魔法!?」
すぐに信じれる事では無かった。
でも、確かにこの目で見ている。
この世界では、魔法が使える。
この事実を受け入れざるを得なかった。
でも、1つ疑問が残っている。
「何故、俺をこんな世界に連れてきたんだ?」
「率直に言おう。
この世界はもうすぐ崩壊する。
崩壊を止める為には君が必要なんだ。
そう、最強ランクの素質を持った君の力がね。」
そう告げた少女は、こう続けた。
「続きは、宮殿で話そうか」
さて、2話目はどうだったでしょうか?
いきなり魔法が出てきて急展開な第2話。
次章は少女の言った条件を明らかにしようと思います。
今後のネタバレ防止の為にここに登場人物書きますね。
~今回の登場人物~
主人公…神崎 尚輝
黒い修道服の少女…リストラン