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16話「なんなのこの子」

お久しぶりです!更新できずにすいません><

頑張っていくので、これからもよろしくお願いしますね


あらすじ的なの……家を建てるためにドワーフを雇おうと国へ入った勇太たちは、少女に絡まれて仲間に入れる。少女、改めラルルが家を建てるというので森へ帰ろうとする。が、そこで世紀末の雑魚登場!ヒアさんが軽く吹き飛ばしました。

 ラルルを仲間に迎え入れた(無理矢理入られた)俺たちは、DQN共をちょちょいと吹き飛ばし、森へ向かって歩いていた。

 実際にはヒアが歩いてるんだが。


 まあ、そんなこんなで国の端まで来た俺たちは、警備員らしき兵士さんに、お疲れで〜す、と声をかけながら国を出た。

 兵士さんたちも、あいよ〜、と適当に返事をしてたのでいいだろう。なんか雰囲気がよかったし。


 そして、とうとうあの絶叫アトラクションが開始する。


「おい、しっかり掴まっとけよ」


 俺は崖の前まで来てなにをするのか分からず、首をかしげているラルルに指示を出す。

 俺の指示にまたしても首をかしげるが、とりあえずいう事を聞いて俺に抱きつく。そうくるか、この娘さんは。


 ……………………最高。


 ミリーはいうまでもなくガッツリとヒアの毛を掴んでいる。むしり取るかも、というほどガッツリと。


 全員飛ばされないようになったところで一気に加速する。ヒアが跳び上がったのだ。

 重力に反して何mも跳ぶため、体にものすごい負担がかかる。なんか前回よりも強い気が…………

 と、思ったところでラルルが目にはいる。こいつかぁ…………

 ミリーは後ろで、大の字になり必死の形相でしがみついている。いや、あんた女の子になったんだから恥じらいを持ちなさい。

 まあ、死んだら元も子もないので別にいいのだが。俺の中のミリーの株がちょっと下がるだけだから。


「むー、なんか今勇太の好感度が下がった気がする〜」


 後ろから不満そうな声が上がったため、振り向くとミリーが片頬だけ膨らませて俺を涙目で睨んでいた。

 上目遣いで涙目。そこにあえての片頬だけ膨らませる。


 ……………………いい。


「ぐわぁ!」


 一瞬ふわりとしたかと思うと今度は落下していく。

 そして着地と共に体がヒアに押し付けられる感じがした。

 しかもそのとき、ラルルの慎ましいお尻が俺のナニを刺激する。


 ……………………いい。


 では何故悲鳴を上げたのか。

 それは、このままだといかん!と思った俺が腰を引くと、ラルルがトンと落ちて来たのだ。

 すると、俺のゴールデンがボンバーしてしまったではないか。女々しくなっちゃう。

 ということで、潰されたモノを極力刺激しないように注意しながらラルルをどける。猫のように両脇の下に手を入れてよいしょって感じでだ。


 そして俺は無言で股間を抑えて俯く。泣くのは我慢だ。男だろ?

 …………男じゃなかったらこんな痛みはなかったのに……


「どうしたのですか?」


 声に反応して顔を上げるとラルルが純真無垢な表情で俺の顔を覗き込んでいた。

 俺は冷や汗を出しながら、


「ははは……大丈夫だよ。まだ降りが残ってるから掴まっててね」

「うん!」


 と言ってまたも俯く。

 ラルルはミリーの真似をしてヒアの背中に大の字でしがみつく。今はそれを気にするほど余裕ない。


 それから俺たちは、ヒアに気を使われて優しい衝撃を受けながら崖を超えたのだった。






 ようやく俺の封印されしもの(ゴールデンの痛み)が収まったので移動を開始する。

 なにがなんだか分からないラルルとミリーとヒアは心配しているが、大丈夫と言い切る。

 正直なところまだ芯に残ってるけど…………なんですぐに痛みはとれないんだろうね?鋭い痛みがきて次に鈍い痛みが続くってどんな拷問だよ…………


「それじゃ、行きますか!」

「おー!」

「おー!なのです!」


 ヒアは鳴くことで返事をし、走り出す。

 ほとんど音を出さずにスイスイと木々を縫って走る。すっげぇな。振動もないから俺のゴールデンにも優しい。




 そして、目的地に着いた…………ぽい。

 実はゴールデンの痛みで崖の上から目的地を決めるの忘れてたんだよね。

 でもそこはさすがヒア姉さん。ばっちし俺の代わりに目的地を把握していたらしい。


「ヒア、頼りない俺ですまんなぁ」


 俺の情けない呟きにヒアは慰めるように鳴いてくれる。あれ?目から汁がこぼれてくるよ?

 高速の移動で目がしぱしぱしていたので瞬きなどてならしていると涙が出てきた。え?感動?また今度の機会にね。


 とりあえず着いたのでヒアがしゃがんで俺たちが降りやすいようにしてくれる。

 俺はヒアの毛を掴みながらゆっくり降りた。ミリーは元々猫だったためか、ピョンとひとっ飛び。着地が静かだな。ラルルも同じようにピョンと跳び降りる。スペック高いなぁ。


「お兄ちゃん!ここに家を建てるのですか?」


 俺が地面に降りてラルルたちの方を向くと、ラルルがキラキラした目で俺に聞いてきた。


「ここかぁ」


 俺は周りを見渡す。

 人間が近寄れないところ、ということで森の奥深くを選んだわけだが、やはりと言うべきか闇が深い。

 木の葉の天井が出来ており、昼間なのにかなり暗い。

 それに伴って木も多い。これだと家なんて建てれない。


 俺は一通り見て答えた。


「ここはやめとこうか。木とか邪魔だろ?」

「木、ですか?別に大丈夫ですよ?どうせ材料に木が必要ですから」


 あ、そうか、家を建てる材料を忘れてた…………え〜、木材は必須だし、トンカチとかもいるのかな?……なんも持ってきてないよ…………

 俺の表情からなにを考えてるのか察したのか、ラルルが喋る。


「特に道具とかいらないですよ。あちし、こう見えて優秀なのです!」

「へー、そうなのか。なら頼むわ」


 適当に返事をして頼む。

 が、そんな俺に腹をたてたのか、不機嫌を表情に出している。


「…………どうした?」

「プイッ」


 俺が聞くと、わざわざ声に出してまでそっぽを向いてしまった。

 …………一瞬可愛いと思ってしまった。あざといだろ。でも許せちゃうこの状態。わけわかめ。


 なんか思考が変なことでショートしそうだったので、中断する。

 うーん、多分適当な返事がお気に障ったんだよな。ならとりあえず褒めれば機嫌直るかな?


「ラルルは優秀なのか?」

「…………そうですよ」

「すごいじゃないか!こんな小さいのに一人前か!」


 いかん、自分でもわざとらしすぎるってわかる。

 おそるおそる反応を待つと、


「そ、そうですかぁ?て、照れますよぉ」


 と、満更でもなさそうだった。

 しかし俺の、チョロすぎるな、という視線を受けたからかハッとなってまたそっぽを向く。今度は頬も膨らませた。


 うーむ、また怒らせちゃったかな。なんでだろうか。

 俺はわからなかったのでとりあえず近づく。俺の胸ほどの高さしかないラルルは一度もこちらを見ない。そうとうご立腹なようだ。

 しょうがないので膨らんでいる頬を突ついてやる。

 プシュゥと小さく音がなって小さな頬がしぼんだ。

 が、すぐにまた膨らむ。

 なので、突ついてしぼませる。

 そして、また膨らむ。しぼませる。膨らむ。しぼませる。

 やっべ、楽しくなってきた。


 そうして、しばらく遊んでいるとそれに気づいたラルルが、うがー、と俺の手を弾き飛ばした。


「もう!お兄ちゃんは遊び過ぎです!」


 そういうラルルは怒っているようなのだが、若干顔がにやけている。


「!」


 俺はここで頭の中に、ピコーン、と閃いたときの効果音が鳴った。

 これならいけるぜ。ぐへへへ。


「ごめんごめん。でもさ、そんなに言うなら作って見せてよ。ラルルが優秀なとこ見たいな〜」

「もちろんです!お任せくださいです!」


 ふっ、こんな小娘ごときに俺様が負けるはずがない。

 なんか自分に酔い始めてるとラルルが近くの木にテクテクと近づいてるのが目に入った。

 なにすんのかな〜、って見てると


「ていっ!」


 可愛らしい声とは裏腹にとてつもない威力の蹴りが繰り出された。

 大人の男が二人で両手を回せるほどの太さの木に向かって。


「おい!お前足が………………」


 俺が、足が壊れるぞ、と声をかけようとしたがその言葉は尻つぼみになっていく。

 なぜなら、ラルルは足を振り抜いた(・・・・・)からだ。


「…………」


 もう本当になんなんだよ、この子。いろいろおかしいわ。

 俺が驚きを通り越して呆れていると、ラルルが二カッと屈指のない笑顔を向けてきた。


「……ま、いっか」


 それを見れて俺は十分癒されたのでいいとしよう。

 俺も笑顔を向けるラルルに笑顔で答えた。














 ちなみにこの後俺は放置していたミリーさんに百回撫で撫でするの刑に処された。

 罰になってないね。逆にご褒美だよ。ミリーさんも気持ち良さそうな顔してたし。


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