表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

乙女の夢事件〜白百合舞華

どうも…白百合先輩編です

これでメインヒロインの登場話全て終わりです!

少しおかしい感じに仕上がってますのでそのうち編集するかもです



これが白百合先輩との出会い

栞をたまたま拾っただけなのにこんな関係になるなんて何をしたんだよ!みたいな顔してるね

まあまあ、これからが長いんだよ

出会いは簡単な出来事でもそれからの出来事がどんなものかによって関係は変わるものなんだから

けど、なんでこんな関係になったんだろう…って思うこともないけど

とりあえず1番印象的なあの出来事を話そう





乙女の夢事件〜白百合舞華




ここ何日か図書館に通い続けていた

品揃えが良いから次々借りて読んでしまってるから

いやー読書っていいよ

「あら、またいらしてたのね」

「あ、先輩こんにちは」

「ええ、こんにちは」

あと、図書館にくると絶対に先輩に会う

この前聞いたら先輩も最近読書をよくしているらしい

図書館だからあまり話せないけどね

「今日ももうすぐ帰るのかしら?」

「そうですね、そろそろ帰ります」

「じゃあ私もご一緒していいかしら?」

「え!一緒に帰るってことですよね?」

「そうだけど…ダメかしら?」

「ダメなわけないです!こっちからお願いしたいです!」

「ふふ、ありがとう。帰りましょう」

なんと一緒に帰ろうと誘われた!

これは嬉しい

もしかしたらもしかするのかな?

いやーけど先輩の噂すごいしな

なんだか理想が高いという噂

なんか嘘なのがほとんどっぽいけど、告白を全て断ってるくらいだからあながち間違ってないのかも…



「でね、私はアルベルトの方が素直で良いと思うの。あの場面のあの発言は良かったわ」

「あれですよね、あの伯爵との最後の決戦!あれはアルベルトがかなり格好良く見えました」

「私もそう思うわ。あれでこそアルベルトよ」

てなわけで帰り道

なんだか最近読んだ小説を先輩も読んでいたみたいで

あれ読みました?って聞いたら感想の言い合いというか、もう白熱してます

こんなにしゃべるなんて思わなかったし、あんまり漫画みたいな話の小説を読むイメージなんてなかったけど…

意外だなぁ

「でね、あのハレルの落とし穴の場面も逆に…」

「あっ、先輩前!」

「へ?…痛っ!…」

なんと先輩話に夢中で電柱に頭をぶつけた

僕も直前まで気づかなかったけど…

「先輩?」

「う、うう、い、痛いわ…」

「大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫…痛いだけよ」

なんだかドジっ子みたい

もっと完璧なイメージだったけど、そんなことなさそうだなぁ



「あら、ここでお別れね」

「あ、あっちなんですね。じゃあまた明日会えたら」

「会うわよ。また明日ね」

いやーここまで先輩と話してみた結果

それほどお嬢様っぽくない!

てか普通の可愛い女の子!

なんだよ…それはそれでギャップ萌え

いやいや

まあ、これからはもっと気軽に話せそうかな




今日は日曜日

つまり学校が休みの日なんです

しかし暇ではないのだ

なんと白百合先輩とデートなのだ!


うん、話盛りました

本当は先輩と映画を観に行くだけ

お互いの好きな小説が映画化したため、どうせなら一緒に行こうということになった

けど、デートだよね

少しくらい浮かれてもいいと思う



「おはよう白凰寺くん」

「おはようございます白百合先輩。待たせちゃいました?」

「いいえ、今来たところよ」

「なら良かったです」

てなわけでデート(仮)スタート!

…って白百合先輩の私服姿が美し過ぎる!

ほんとまんまお嬢様

それも大人なお嬢様っていうのかな?

「白凰寺くん?どうしたの?」

「あ、いや、そのー…先輩の私服姿にみとれてました」

「ふふっ、照れるわね。ありがとう」

なんかすげー恥ずかしい

あーもー!早く映画観に行こう!



「あの配役はやっぱり失敗だったわね、予想通り。あの感動のシーンで思わず笑いそうになったわ」

「わかります。あんなのでよく上映できますよね」

映画を観終わって僕らは近くの喫茶店で感想を言い合ってた

「なんでセルナでの『クリムゾンの鎖争奪戦』のところをあんなに真っ赤にしたのかしら、鎖が全く目立ってなかったわ」

「確かにそうでしたね。あのシーンはあまり赤に染まるようなシーンではありませんでしたしね」

批判しかしてないけどね

観て損した感じだよ

「好きな作品がけなされた感じがします」

「あんなできならやらないで欲しかったわね」

とことん批判して席をたった



帰り道

今日の映画のことを話したりしてた

先輩は好きなもののことになると、これでもか!と言わんばかりに語り出す

そんな熱心さというか

普段とのギャップも可愛い

こんな人と映画を一緒に観に行けたなんて嬉しい

「ここでお別れですね」

「あ、まって白凰寺くん」

「はい?」

「これあげるわ」

渡されたのは、あの時の栞だった

「これって…」

「珍しいって言ってたから、ぜひ使って欲しいわ」

「いいんですか?僕にあげちゃって」

「白凰寺くんだからあげるのよ。じゃあね」

行ってしまった

あんなこと言われると勘違いしてしまう

男なら誰だってそうだよね





映画を観に行った日から図書館に行かなくなった

正確には行けなくなった

図書館は放課後あいてるんだけど

親が入院してしまって早く帰って家事をやらないといけなくなったのだ

白百合先輩には悪いけど…仕方ないよね






久しぶりに図書館に来たからか、ふと白百合先輩のことを思い出した

今は図書委員の仕事で図書館に来ている

今日から僕も図書委員らしい仕事ができる

そう貸し出しとかやる受け付けの仕事

2人でやるんだけど、実は今僕は本の整理をしていてペアの轟に受け付けを任している

整理も図書委員の仕事だしね


あれ、足元に何か落ちてる

それはあのときのものによく似た

虎の形の栞だった

「あ、それ…」

あのときのように声が聞こえた

「先輩!」

「久しぶり、白凰寺くん」

振り返ると白百合先輩がいた

「お久しぶりです…なかなか来れなくてすみません」

「いいのよ、何か事情があったのでしょう?仕方がないわ」

「ありがとうございます。あ、これ…また落ちてましたよ、気をつけてくださいね」

「…わざとなのよ」

「え?わざと?」

「栞、落としたのわざとなのよ。あなたを久しぶりにみかけたから…ついね」

「はは、先輩もおちゃめですね」

「ふふ、そうかしら」

たわいもない会話をした

まだ3ヶ月程度しかたってないけど

とても懐かしい感じがした





僕は先輩と一緒に帰っていた

轟にどうしてもと頼んだら今回だけだと許してもらえた

つまり先輩と二人きりだ

「白凰寺くんは鷺ノ宮さんと付き合っているそうね」

「はい…いろいろありまして」

「…楽しく過ごせてるかしら?」

「はい。最近ちょっと思いが重いと思う時がありますけどね」

「…最近は本を読んでいる?」

「あー…前よりは読めてないです。すみません」

「…白凰寺くんは物語に憧れたりしたことはないかしら」

「憧れ…ですか?」

「そう。お姫様がさらわれて、王子様が助け出す…そういう物語への憧れ」

「…ないですね」

「私は憧れているの。この現実ではありえないような、非現実な物語に…憧れているの」

「…」

なんで急にこんな話をするのだろう、そう思った

けど、聞かなきゃダメだと思った


「私は現実ではお嬢様、それこそお姫様と言ってもいいと思うわ、そんな風に育った」

「けど現実のお姫様なんて嫌なことしかないわ」

「常に完璧であること、常に人々の上に立つこと、常に人々の憧れになること」

「めんどくさいし嫌で仕方ない」

「だからこそ私は物語に憧れた」

「物語のお姫様は王子様と結ばれる、しかもそれは運命的な出会い」


「そんな出会いをしたい。こんな現実でもそのくらいできるんじゃないか!…と思ってたとき、君にあったわ」

「僕ですか」

「私はわざと栞を落としたの。それを誰かが拾ってわざわざ教室まで届けてくれる。それが出会い。…になるはずだった」

「僕が落ちてすぐに拾ってしまったんですね」

「本当に嫌な気持ちになったわ。また現実が嫌になった…でも、それこそが運命だったのかもしれないわね」

「え?」

「私の計画は失敗した。けれどそれがきっかけで君と出会えた。そして仲良くなれた」

「…そうですね、仲良くなりました」

「…出会いなんて関係ないのかもしらないわね」

「…僕もそう思います。出会いがどんなものかなんてささいなことです。出会ったことが大切なんですから」

「…ふふ、久しぶりに話せて良かったわ」

「はい、また話しましょうね」

分かれ道が近づいて来た

白百合先輩のことがまたひとつわかったな

「白凰寺くん」

「はい?」

「私は将来を共にする人は運命の相手って決めているの。だから、諦めないからね」

「え?!」

そう言って先輩は去ってしまった

運命の相手

諦めない

つまりそれは…




乙女の夢事件〜終わり



どうでしたか?

とりあえずメインヒロインたちは全員紹介できました!

え?先輩もヤンデレじゃないじゃん!だって?

ふふふ、そんなのわかってますよ

これからですよこれから


とりあえず今回のでプロローグが終わったという感じです

次はキャラのプロフィールみたいなのを書きます

そのあとはキャラ一人一人に視点を向けた話を書いていきます

つまり、なんで轟はヤンデレになったの?みたいなことがわかったりするわけですよ

ま、つまりこれまでの話の補足も書かれるということですね


忙しかったりするんで、気長に更新をまってください

いや、楽しみにしている人いないと思うけどね


それでは感想等お待ちしてます

早めに更新するようがんばります






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ