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特別番外編〜ヤン囲クエスト!〜

活動報告に書いた記念の番外編です

いつもとは違うかもしれない物語をどうぞ

ヤン囲クエスト!



ここはヤンデーレと呼ばれる世界

スライムとかドラゴンとかが普通にいるファンタジーな世界である

この世界では世界征服を企む悪の帝王キミキミが力を持っていた

このままでは近いうちに世界征服されちゃうよ!ということでユウナギ村から1人の青年が名乗りを上げた

「え、この村って青年僕しかいないじゃん?!」

そして1人の青年柳の物語は始まった





「なんで僕が悪の帝王を倒さないといけないんだよ…」

肩を落としながらとぼとぼ歩く青年は名を柳という

顔は普通で特に良いところはなく冴えない男だ

「なんかナレーションキツくない?」

キツくない

というか今のうち言いたいこと言っとかないと言えなくなるから

「え、なにそれ」

では気を取り直して

「おいおい」

悪の帝王の力は世界を消し飛ばすほどの力だと言われています

その力を前にこんな貧弱な男が1人で立ち向かえられるわけがありません

「容赦ないね…ほんと」

なので柳は仲間を増やすことにしました

そこにちょうどよく現れたのは1匹の犬でした

「わんわん」

「…」

「わんわん」

「…え、これ乗り越えなくちゃいけないの?」

乗り越えなくちゃいけません

「…あの、犬って轟のことなの?」

轟犬です

「わんわん」

「…話進まないから仕方ない。…あのーそこの轟…犬さん?」

「柳くんですね。私は轟犬です。仲間にしたいなら結婚を前提におつきあいしてください」

「…」

どうしたの?早くうんって言って

「いや、だって轟犬役なんだよね?犬と結婚って」

小さいことは気にしない

「ありがとう。これで私は柳くんの恋人です♪」

「あれ、なんか話進んでない?!」



そんなこんなで轟犬を仲間に

「恋人です」

恋人にした柳

「おいナレーションそれでいいのか」

登場人物は黙っていてください

こほん…お次に現れたのは猫でした

「猫なんだ」

「にゃー…にゃー」

「どうみても優美だけど」

柳早く話しかけて!

「え?なんで」

早くしないと轟犬が!

「何もいませんね、先に進みましょう」

暴走しちゃうから!

「あれ!こんなところに猫がいるぞ!」

「チッ」

せ、セーフ

「柳くん、私を仲間にしたいなら…その、き、キスしてください」

あれ、優美さんそれ台本と違っ…しーん

「え?ナレーションどうした!」

「き、キスしてくれたら…仲間になります」

「柳くん?私は恋人ですよ?」

「ナレーション!ナレーション助けて!」

「柳くん…」

「柳くん?」

「優美近い!轟怖い!ナレーション!」


ピンポンパンポーン


しばらくお待ちください





そんなこんなで優美猫を仲間にした柳

「ありがとうナレーション!なんかあったみたいだけど大丈夫なの?」

なぜかわからないけど上から蛇がいっぱい降ってきたんだよ

みなさんちゃんと台本守って…

「私は台本通り柳くんの恋人役をやってます」

「わ、私だって恋人役やりたいです」

あの、お願いします…まだまだ続くんでお願いします

「なら力ずくで奪ってみてください」

「う、優美猫の力を見せてあげます」

あーあー

「ナレーション弱いな」

だから引き受けたくなかったんだよ!

「理奈猫も恋人役やるー!」

「望むところです」

「わ、私が恋人役です!」

理奈さんまで!

「ナレーション頑張れー」

ちょ、柳さんなんとかしてくださいよ!

「はい?!ナレーションの仕事でしょ!」

あんなの無理ですよ!元はと言えば柳さんがモテるのがいけないんですからなんとかするべきです!

「そんなこと言われても困るわ!」

もう知りません!

「僕だってしらないよ!」





「あれ、ほんとにナレーション消えた?!ちょっとそれはまずいでしょ!」

「私が恋人役ですね」

「ま、まだです!」

「理奈もー!」

「いい加減みんな落ち着いてよ!みんな恋人役でいいから!」

「「「え!」」」

「柳くん私がいるのになんで」

「や、やっぱり柳くんは私が好きだから…」

「理奈も恋人だー!」

「…ナレーション…後は任せた」




そんなこんなで3人の恋人を手に入れた柳は新たな恋人を求め道を歩いてました

「悪意を隠すどころが見せつけてるよね」

そして現れたのは舞華お化けでした

「なんで私だけお化けなの!」

「いきなり文句言ってますよ先輩」

「あ、柳くん。…透けてる私も素敵でしょ?」

「えー…はい素敵です」

「あの、先輩…あまり近づくと泣いちゃうので」

「ああ、理奈ちゃんね」

「理奈はげんきだー!」

「理奈ちゃんお化けだからって先輩の体に飛び込まない」

「え、…もしかして泣いちゃうって」

「…私ではありませんよ?」

「そういえば轟って怖いの苦手なんだよね」

「…柳くん。そんなわけないですよ」

まあ轟さんがお化け嫌いでも舞華さんは仲間になるんですけどね

「よろしくね」

「なんでお化けにしたんですかぁぁぁ!!!」




そんなこんなで犬、猫2匹、お化けを仲間にした柳

そしてついにやってきた悪の帝王キミキミが住むタマゴ城

最初に現れたのはキミキミの手下クリクリでした

「祐介もやらされてるんだ」

「やっときたな柳。はやく俺を倒して先へ行ってくれ」

「はーい。…倒すってどうやって?」

なんのための仲間ですか

「え、俺あの4人と戦うの?…無理だわ」

「クリクリ逃げたよ」

…心中お察しします




「柳!やっときてくれたのね!」

ついに現れました悪の帝王キミキミ

「世界征服なんてやめるんだきみちゃん!」

キミキミね

「世界征服?そんなことしないわよ」

「え?だって」

「私は柳にここへ来てもらうためにその噂を流しただけ。私は世界じゃなくて柳が欲しいの」

悪の帝王の企みにまんまとひっかかった柳

しかしここでおとなしく捕まる柳ではありません

「ごめん、捕まった」

アホかっ!!!

「だってきみちゃん本気なんだもん。台本通り行くわけないじゃん」

…だから最初から無理あったんですよこの物語

「これで柳は私のもの。もう離さないわ」

「何この黒い球体。出れない…」

あーこのままではお嬢様に怒られる

「待ちなさい」

「…あら、犬が吠えてるわね」

「犬ですけど柳くんの恋人で婚約者です」

「わ、私も猫ですけど恋人です!」

「理奈も猫だけど恋人だよ!」

「私もお化けだけど恋人よ」

「だから何?柳はもう私のもの。そんなの関係ないの」

「悪は滅びるんです」

「は?」

「物語でだいたいの悪は滅びるんです!」

「なっ!!」




「ナレーション!ナレーション!」

…はい?今お嬢様にたいしての言い訳を考えていたんですけど

「なんか台本通り行ったみたい」

え!ほんとに!ナイス柳さん!

「みんなのおかげだけどね」

では気を取り直して!

柳とその仲間たちに敗れた悪の帝王キミキミ

しかしキミキミは友達が欲しいだけだった

「私は柳が欲しいの」

そこで柳はキミキミに言った

もう僕たちは友達、いや、それ以上の関係だよ…と

「おいナレーション最後にやらかすんじゃない!」

「柳!やっぱり相思相愛なのね!」

「柳くん…あなたの恋人は誰ですか?」

「わ、私です!」

「理奈も相思相愛だよー!」

「お化けの体って便利ね。柳くんと体を一つにできるもの」

「みんな落ち着いて!!!」

こうして柳の冒険は終わるのだった



ヤン囲クエスト!完


読んでくださり感謝です!

またくだらない話になりました!

本編完結後に載せるつもりでしたが…本編まだ終わりそうにないので

思ったより長い文章になりそうなのでまとめたりと…後2話で終わるのか?って感じです

8月中に終わりにしたかったな…予定は未定ですね


早めに更新できるよう頑張ります

ここまで読んでくださりありがとうございます



感想等お待ちしてます

特にレビューなんか書いてもらえると泣いて喜びます

感想は(荒らしじゃなければ)一言でもなんでもお待ちしてます!




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