出会い〜鷺ノ宮轟、白水優美〜その2
作者の力不足で予定より文が少ないその2ですが、まだ始まったばかりなので気にしないでください…まだ取り戻せる…!
R12
わかってた
そんなに世の中うまくいかない
鷺ノ宮さんの家は東
僕の家は西
そう、方角が逆
校門を出て別れた
一緒にいた時間は1分もない
悲しすぎる
まあ、メアドと携帯番号を交換できたからいいじゃん
と、自分を慰めていたら道路の端でしゃがんでる人をみつけた
どうやら捨て猫と触れ合ってるみたいだ
この通りは人があまりとおらないので、こういうのが多い
…ん?この人どこかでみたことあるなぁ
制服はうちのだし
そっと顔を伺う
「あ、もしかして白水さん?」
「ひっ!!!…あれ、図書委員の?」
すげービクってした
軽く自己紹介をしてから何をしてるのか尋ねた
「ええと、私、家がこっちで、偶然猫がいたから、拾いたいな…って思ったけど…」
まあ、つまり捨て猫を拾いたいけど家庭の事情で…ってことですね
「うーん…協力したいけどうちは無理だな」
「え?飼うのは私ですよ?」
「え?家大丈夫なの?」
「はい。すでに何匹か飼っていますので」
じゃあなんで??
「私…その…動物に触れると性格が変わるので…」
あー…確かにいくら人通りが少ないからってここは外、公共の場
猫に破顔してる姿なんて見せたくないだろう
「じゃあ、僕が持っていき…」
「決めました!私頑張ります!」
え?
あ
お?
は?
白水さんが俺に絡みついてきた(表現の自由)
「あのー白水さん?」
「なあにボウヤ。私は君が欲しいの」
「あのーどうしたんですか?」
「なによ、私のこと嫌い?」
「いやいやいやいや!」
白水さんを半ば無理やりに引き離す
まてまてまて
なんでこんなんなってるの?
もしや性格が変わるってこれか!
変わりすぎだろっ?!
なんで女豹になるんだよ!
…はっ!
ね、ネコ科だから?
「いやいやいや、ないない!とにかく元に戻ってください!」
「うぇ?!」
手を伸ばしたら白水さんの鼻に当たった
うぇだって
「…あれ?白凰寺くん?猫は…?」
…マジか
覚えてないのか
…やっかいすぎる
「猫は逃げちゃったよ」
「そうなんですか…残念です。あ、じゃ、じゃあまた委員会で」
手を振って別れた
ん?あれ?猫はどこいった?
出会い〜終わり