それぞれの学園祭2日目
お待たせしました!2日目やっとのせます!
二日目
この気持ちに気付いたのはいつだったろう
最初は席が隣の静かな男子って感じだった
けどいつのまにか変わっていた
多分私の中でのあなたはすごく美化されてる
私はそのくらいあなたのことを素敵な人だと思っている
そんなあなたと別れることになって
はっきり自分の気持ちを伝えることができなくて
あの時伝えられなかったことを次に会う時に伝えると約束して
伝えた時
私達は幸せになれると思っていた
けど
あなたは先に幸せになっていた
そんなの信じない
あなたは私と一緒じゃないと幸せになれない
あなたは私のものよ
柳
「おはようございます柳君」
「おはよう、で、轟はどこ?」
「もう柳君たら。目の前に可愛い女の子たちがいるのに別の女の心配をするの?」
「いや、だって待ち合わせしてましたし」
「お兄ちゃん今日は私と遊ぼうね!」
「いや…ううん」
状況を説明いたします
今日は学園祭二日目!
一日中轟と遊ぶぜ!
待ち合わせ場所はここだよな!
あれ?轟が来ないな
もう時間なのに
振り向いたらそこには可愛い女の子たちがいました!←イマココ
以上です
「なんだろう、また仕組まれた感がすごいんだけど」
いつもこの3人(主に先輩なんだけど)に振り回されている
3人とも僕に気があるのかもしれないって思うとそんなに抵抗もできないんだけど(優美の気持ちは以前聞いてるけど…)
「今日は昨日のお礼ってことで轟さんが私に時間をくれたのよ」
昨日のお礼?
「メイド服よ。私はあの後ずっとバニー姿だったんだからこのくらいのお礼してもらわないとね」
ああ、あれか
本当にその件は感謝しています
「私たちは先輩に誘ってもらったんです。昨日は柳君に全然会えませんでしたし」
確かに昨日はほとんど轟と一緒にいた
珍しく誰にも邪魔されなかったし
「そういうことなら…あ、時間は何時まで?」
「お昼にはお開きの予定よ」
「クラスの方に行かないといけないからね」
なんだかんだ言っていつも世話になっているし
轟に確認のメールをしてから4人で学園祭を楽しむことにした
→轟
柳君からメールが来た
「そんなお礼した覚えはないんだけどなぁ…」
昨日の学園祭では結局敬語を治すことができなかった
けれど、柳君が近くにいなければ柳君に関わっていても普段通りに話すことができるようになった
「まあいいです。そのくらいは許します」
今はメールの内容より目の前のことが大事
「どの衣装を着ていったらいいんだろう」
昨日は結局最後までメイド服だった
今日も昨日と同じだと飽きられてしまう
「うーん…露出しないとだめなのかな」
いろんな服を眺めつつ少し不安を感じる
何か嫌な予感がする
「早く会いに行かないとね」
いつまでもあの3人に任せておけない
任せてないけれど
→柳
「柳君どう?」
「どうって…」
「だから、昨日のメイド服とバニーさんと比べてこれはどう?ってことよ」
今なにをしているかというと
「や、柳君…どう、ですか?」
「お兄ちゃん、理奈可愛い?」
「柳君、どうなの?」
コスプレ同好会でコスプレ体験をしている
僕以外の女の子がね
男用が少し痛い服しかなかったってのも理由だけど
とりあえずみんなに感想を言わないといけないらしい
まず先輩は…
「魔法少女ですか?」
「そうよ。柳君はこういうのが好きだと思って」
先輩は魔法少女のコスプレだった
有名な魔法少女アニメの胸の大きな黄色い子です
「柳君のここ、うち抜けたかしら?」
銃(もちろん偽物)を僕の胸に突きつけて聞いてきた
正直にもうしますと僕は胸の大きさは問わない美乳派です
ですが、大きなものに惹かれるのは男のさがってやつです
つまりは視線が下がってしまうということです
「柳君のえっち」
ばきゅんって言われつつ銃で胸を押された
「うわっと」
「大丈夫ですか?柳くん…」
バランスを崩してよろけてしまったけど優美が支えてくれた
「柳君…私はどうですか?」
「優美…えーと…何その格好」
なんて言えばいいんだろう
水着なんだよ
そう、着ているものは水着
水色と白のストライプのビキニ
そこに猫耳と尻尾がついている
…天使か?
「そ、そんなに見つめないでください…うう、やっぱり恥ずかしい」
優美は顔を真っ赤にして座り込んでしまった
いや、それ逆にやばいやつですよ
いろいろ見えてくるんですよ
胸とか太ももとか胸とかが強調されるんですよ
「優美」
「…はい」
「エロ可愛い!」
「!!!!!!」
試着ゾーンへ戻ってしまった
感想としてはとても可愛かったです
「遅いわね、理奈」
「そうですね」
理奈ちゃんがまだ試着室から出てこない
僕はどんな衣装を選んだのか知らないからなんで遅いのかわからない
「お待たせ!」
「あ、理奈ちゃん遅かった……ね?」
…優美のコスプレもなんのキャラかわからないくらい意味不明だったけど
「理奈ちゃん…それ、なんのコスプレ?」
「へ?」
理奈ちゃんのはまた違う方向ですごかった
「…理奈、それはアウトよ」
「…ほ、本当に見えます」
「何がいけないの?お兄ちゃん?」
…なんと言おうか
いや、一言でいえるんだけどさ
えーと
理奈ちゃんは小学生のコスプレをしていた
一応アニメとかのキャラのコスプレしかないはずなんだけど
…なんであるんだよ小学生の衣装
「理奈に似合ってるのはこれだってあの人が教えてくれたの」
「あ、柳っちじゃん!奇遇だねー!」
「お前かっ!」
犯人は笑いながら手を振っていた
「なんで佐藤さんがここにいるんですか?」
「いや、私ってコスプレ部の長やってるからね。いて当然」
「…マジですか」
佐藤さんにはあまり関わりたくない
前科があるからね前科が
「嫌な顔しないでよ。あの水着コスだって私が選んだんだよ?」
「あなたが神だったのか」
とりあえず仲直りの握手
「衣装は貸してあげるからその格好で一日過ごしていいよ。コスプレ部の宣伝になってくれると思うし」
「あー、それは」
「ダメですっ!」
試着ゾーンから優美の叫びが聞こえた
「私は柳くんにしか見せたくないから…優美と同じ意見ね」
その叫びに賛同する先輩
「理奈は別にいいけどなー」
「それはダメよ」
「えー」
理奈ちゃんは乗り気だった
「まあ…そういうことで遠慮しとくよ。部のことは宣伝しておく」
「そっか、んじゃ、楽しんできてね!」
佐藤さんに見送られて校庭に向かった
轟
準備が終わったと思ったら友達にみつけられて振り回されて…
早く柳くんのもとへ行きたいのにもうお昼を過ぎてしまった
着替えをオシャレ部でしたのがいけなかったのかもしれない
「あれ?轟ちゃんだ」
「あ、友梨ちゃん。こんにちは」
「こんにちはー…今日も可愛い格好してるね」
友梨ちゃんは私の姿をじーっと見てた
「こ、これも柳くんのためだから」
「あつあつだねぇ。で、その柳くんはどこなの?」
「今から会いに行くの」
「あらま、引き止めてごめんね。じゃあね」
私の友人はみんな私をからかうのが好きらしい
「もうお昼も近いから…きっと校庭かな」
柳くんを探して私は校庭へと向かった
???
「みたか?あのお方で間違いないだろう!」
「そうだな!では作戦を開始する!」
「了解!」
柳
校庭に来たはいいけど…いい加減轟に会いたい
そろそろお腹空いてきたし
「そういえばみんなお昼はどうする?」
確かお昼過ぎからクラスの仕事があるって言ってたから確認しておく
「私は家庭科部の友達が作ってくれてるから大丈夫よ」
「私はお弁当もってきてます」
「理奈は持ってない!」
「僕も持ってきてないから…とりあえず見て回ってみようか」
校庭にはいろんな屋台が出ていた
お祭りで良く見かけるたこ焼きとか焼きそば、ケバブなんかもある
定番から珍品まであるなんて…すごいな
「理奈は焼きそばにする!お兄ちゃんは?」
「僕は…どうしようかな」
いろんなのがありすぎて困ってしまう
お好み焼きもいいかな、と思ってそっちを向いた時
「柳!」
「え?!」
「もう離さないわ…絶対に」
「え?だ、誰?」
女の子に急に抱きしめられた
轟じゃないし優美たちでもない
「忘れちゃった?私のこと」
顔をあげた女の子を見てすぐにわかった
「きみちゃん!久しぶりだね!」
「うん!」
彼女は唯鬼未花
僕が小学5年生の時に仲良くしていた友達
「今日帰ってきたの?」
「うん。優美ちゃんからきいたの?」
「うん。優美と友達だったなんて知らなかったよ」
「そう…。私達親友だもの。それより」
「それより説明してください!」
「轟!」
轟がいた
会えて良かった
けどなにかお怒りのようだ
怒った轟は怖いから
「なんで抱き合ってるんですか?」
「あ、ごめん!」
と、離れようとした
「離れる必要ないよ」
けどきみちゃんが離してくれなかった
「早く離れてください!」
「そうよ、柳くんは私と抱き合うの」
「離れろー!」
みんなも怒ってらっしゃる
「きみちゃん…そろそろ…」
その先が言えなかった
その時見たきみちゃんの表情に僕は怯えてしまったのかもしれない
「未花ちゃん…そろそろ離れて欲しいな」
優美が声をかける
けど
「なんで?」
「柳くんは私の…えと、その、…愛人だから」
「で?」
「え?」
「私はね、ずっと前から柳のことが好きなの」
いきなりのカミングアウト
僕のことが好き?
ずっと前から?
でも僕らは小5の時の短い間しか一緒にいなかった
…だから好きにならないとは限らないけど
「あなたたちも好きなんですってね」
「そうです。私は柳くんを愛しています」
「完全に心を開いていない人がよく言えるわね、そんなこと」
「…!!」
轟が目を見開いた
僕には何のことかわからないけど轟にとってその言葉は辛いものだったらしい
そっからはきみちゃんのペースだった
「あなたは本当の自分を見せてない。怯えてるの?」
「っ!怯えてなんかいないわよ!」
「ふふ、柳がみてますよ?」
「…っ!!!」
「あなたは自分の想いを隠し続けている。論外ね」
「…私だって決心してるよ」
「あら、いつもの一人称とは違うんじゃない?」
「…」
「未花ちゃん…」
「優美ちゃんもよ」
「…」
「あなたはその立場に満足してる」
「…そんなことないよ」
「いいえ。愛人と言って二番手についてみんなと仲良くして…今の関係に満足してるんでしょ?」
「…なんで」
「なに?」
「なんでそんなこと言うの?なんでみんなを傷つけるの?」
「私は真実を言っただけ。…まあ、それで柳から離れてくれれば好都合」
「未花ちゃん…そんなに柳くんのことを」
「そういうことよ。あなたたちより…誰より愛してるわ」
そのあときみちゃんは僕を連れてみんなの前から去った
後に残ったみんなの表情は見えなかった
続く
お待たせしましたよ!本当に!
やっと更新できました…良かった
暇な時間でちびちび書いてたら、なんか話が盛り上がり過ぎてどんどん長く
書きたいことが多すぎた!
ぶっちゃけこれでも削った!
轟以外が影薄くて本当にごめんなさい!(特に理奈ちゃん)
次回更新も遅くなると思います…
忙しいこの年を早く終わらせたい…(他の作品も書いてるからいけないんだけど)
次回は一件落着!みたいな話にしたいですね!(希望)
轟より他の女の子たちが目立つといいですね!(希望)
ではまた次回もよろしくお願いします!
感想等おまちしてます!




