出会い〜鷺ノ宮轟、白水優美〜その1
R15要素ないですね。
そのうちでます…多分。
それと改行をこまめに使っていないため読みづらいかもしれません。
入学式を終え、数週間たった
高校にはもう慣れてしまった
中学の時とあまり変わらないことの方が多かった
先生や校則はかなり厳しくなってるけど
「よーよー柳。何をたそがれとるねん…振られたのか?」
「なんの話だよ。別にたそがれてないって」
「そーかそーか、まあ世の中女子はいくらでもいるからな。焦らなくていいんだぞ柳」
「はいはい」
今話しかけてきたふざけてるやつが栗島 祐介
中学までの友達がいない俺に真っ先に声をかけてきて、流れで友達になった(なってた?)
ふざけた奴だけど人望が厚くて、いざという時に頼れる奴だ
まだ付き合って1ヶ月くらいだけどね
「何か用?」
「用が無いと話しちゃいけないのかよ。酷いわ!柳さん!」
「気持ち悪いから高い声は出さないでよ」
「ぁあ?気持ち悪いとは酷いわ!」
「だからやめてって」
そんな感じで昼休みをだらだらと過ごしてたらクラス委員長が教卓に立った
「えーと、みんな聞いてねー。この前クラス委員をきめたよね。それで今日図書委員の会議あるんだけど…図書委員が1人しかいないんだよね。しかもその鷺ノ宮さんが今日は休み。つまり代わりに会議でてくれる人挙手!」
あーそういえば委員きめたね
僕は黒板消し委員
ぶっちゃけこんな委員いらない
予想通りというか、みんな少し俯いて私は関係ないですの状態
そんな状態で決まるわけ無いと判断したらしいクラス委員長(略して委員長にします)は、くじ引き!ではなく、今変えてしまうと支障がでる委員と別に大丈夫な委員をわけた
「えーと、じゃあこれらの委員は話し合いで決めるとめんどくさいから、くじ引きしまーす」
というわけで僕もくじを引く
黒板消し委員なんて変わったって支障ないよね
8人いるし
で、次の日
僕は図書委員になっていました
さすが5年連続おみくじ末吉なだけのことはあるな
それで昨日の会議で話されたことの書いてあるプリントを昨日休んだ鷺ノ宮さんに渡すとこなんだけど…あんま話したことないんだよなー
気まずい
「あーちょっといい?これ昨日の図書委員会議で話されたことが書いてあるプリント。今日も会議みたいだから読んで置いて」
「あ、ありがとう。…でもなんで白凰寺くんが?」
おっと焦って要点すら伝えてなかった
「図書委員1人はさすがに無理があるって意見がでて、急遽2人になったってことだね」
「ホントに?それは助かるわ(^_^)」
微笑んだ
微笑んだ
微笑んだ鷺ノ宮さん超可愛い
そう、あまり関わっていなかったので意識してなかったが…
鷺ノ宮さんはそこらへんの女子より格段に美しく綺麗で可愛いのだ!
この学校の美人ランキング(3年生調べ)でも入学そうそうbest3に入っていた!
くっ、貧血のようにクラクラしてきた
仕方ない目を逸らそう
「あれ?どうかしましたか?」
「いや、ちょっと目が疲れてて」
苦しい言い訳してしまったー!
「それは…夜更かしはいけませんよ?」
と、僕の顔を覗き込む
【速報】鷺ノ宮さんは天然
おいおい最強だね鷺ノ宮さん
「それじゃ、また放課後の会議でね」
「はい、資料ありがとうございました(^-^)」
そろそろ倒れそうになったため避難
あれ?僕ついてるかも?
放課後、僕は鷺ノ宮さんと一緒に図書委員の会議に参加していた
なにやら今の時期は図書委員全員それぞれに本一冊の感想文を書くらしい
それで、どんな本を読むかなどを決めるらしい
昨日は昨年までのこの取り組みのことを詳しく説明された
委員長は今までとは違った、ユニークな感想文を作ろうと言っているのだけど…
ユニークってなんだよ?ってとこで昨日は終わり
今日はどのような感想文を書くか(目指すか)
委員会の活動ということもあり、よくある夏休みの宿題みたいな感想文とは違うらしい
感想文というか、それを読んだ人がこの本を読みたくなるようなものを作らないといけないらしい
…結構難しいよね
「では、意見を出してください。意見は考えてきてるはずだからA組からクラスごとに言ってね。じゃ1年から」
クラスごとか…
昨日鷺ノ宮さんはいなかったから、僕が言うべきかな
「…ですから、私はこのような感想文にするといいかな、と思いました」
「はい、ありがとう。じゃあ次B組ね」
おっと、もう僕らの番だ
発表しようと鷺ノ宮さんに声をかけようとしたら
「はい、私は…」
鷺ノ宮が立っちゃった
あれ?僕何してんの?座ってるよ
鷺ノ宮さん…さすが優等生
スラスラと自分の考えを言っていく
僕はその立ち姿をみて、綺麗だなと思うことしかできなかった
…いや、ホント何してんの僕?
「はい、とりあえず終わったね。それじゃみんな、来月までには書いてね。では解散です」
終わった
結果は今の流行にあった表現をして書く
こんなんなのかよって思ったけど、それはそれで面白そうだなとも思った
さあ、下校タイム
早く帰りたいけどその前に
「白凰寺くん。一緒に帰りましょう?」
鷺ノ宮さんに呼び止められた
え、今なんておっしゃった?
一緒に帰ろう?
「喜んで!」
ヤバイぞなんかついている
鷺ノ宮さんと一緒に帰れるとか…泣
じゃなくて!
「さっきはごめん!!」
「え?!なんですか?急に!」
「いや、だってさ昨日休んだ鷺ノ宮さんに発表任せちゃって…」
「ああ、いいんですよ。あれは私がやりたかったからやっただけですから。あ、もしかして準備をしていらしたのですか?ならごめんなさい!」
う、ん?
あれ、なんで謝られてる僕?
「いやいやいや、ぶっちゃけ鷺ノ宮さんが発表してくれて凄い助かったよ。ただ僕は何も仕事してないなって思ってさ」
「何を言ってるんですか?!」
「!!」
ちょっと大きな声を急に出されて少しビビる
「白凰寺くんは昨日休んだ私に資料を渡してくれました!それがあったから私は発表ができたんですよ?」
「け、けどそれって当然のことなんじゃ…」
「当然のことであっても、それを実行するかしないかで別れるんです」
「…」
「実行した白凰寺くんは十分私の役にたってくれましたよ?…あれ?これじゃあ上から目線すぎですね、ごめんなさい!」
「…鷺ノ宮さん」
「はい?」
「ありがとうね」
「…?私はなにもしてませんよ(^-^)」
ああ、この子と一緒に仕事ができるなんて幸せだな
そう思えた