初めてのデート(後半戦)
いつも読んでくれてる方すみませんでした
更新が遅れました
少し雑な感じがするので編集する日が来ます
…いつか
私は今日、柳くんと2人っきりで遊園地にデートに来ている
ううん
2人っきりで来ていた
なのになんで3人も増えているのか
お昼ちょっと前
「そろそろお腹すいてこない?」
「あーそうだね、もうそんな時間だね。どうしよっか」
「あの柳くん。…私お弁当を」
「あら、柳くんじゃないの」
「え?…え!白百合さん!なんでここに?!」
「偶然遊園地に来たら偶然柳くんき会ったのよ。…これも運命ね♪」
「運命ね♪じゃないです。ただの偶然です」
「あら轟さんもいたの?こんにちは。それじゃ柳くん行きましょう」
「腕を組んでどこへ行く気ですか?柳くんは私とデート中なんです。帰ってもらえますか?」
「そ、そうなんだよ。僕と轟はで、デートでここに来てるんだよ」
「あら、そうでしたのね。ごめんなさい、そうは見えなかったわ」
「…さっさと帰ってください先輩」
「せっかく来たのだから十分に遊んでから帰るわ。また会いましょう柳くん」
「あ、うん」
「もう会いませんさようなら」
「あ、はは…はぁ」
お昼
「うわっ、また美味しくなってる!」
「そう言ってもらえると頑張ったかいがあります♪」
「このだし巻き卵なんか、すっごい好みだし!」
「柳くんが喜んでくれるように作りましたから♪」
「あ、そっちの唐揚げ食べたいな…」
「はいどうぞ♪」
「ん、え、あ、あーん…モグモグ…おいしい!…ってなんで白水さんがいるの?!」
「柳くん次は白身魚のフライです。あ、あーん」
「白水さんなんでまた私たちの前に現れたんですか?」
「わ、私も柳くんとお昼ご飯を食べたいだけです。…そ、そのお箸をどけてください」
「どけるわけないじゃないですか。柳くんにあーんしていいのは私だけなんです。そう、だからその罪は重いんです」
「わ、私は愛人だから寝取るのが仕事です!」
「だからって柳くんは渡しません。私は柳くんの彼女です」
「わ、私だって…あ、あれ?」
「なんですか?……柳くんがいない!」
「さ、探さないと!」
「くっ、やっかいな猫たちですね!」
そう、僕は轟とデートに来ていたはずだった
じゃあなんで隣にいるのが白百合先輩なのか
知るわけないじゃないか!
気づいたらメリーゴーランドに乗ってたんだよ?
一歩間違ったら落ちるからね?あぶないんだからね?
んで今は白百合先輩とともに園内散策中
「ねえ先輩。なんで僕は先輩と一緒にいるんですかね?」
「運命だからよ♪」
「…じゃあ轟探しますから、また今度」
「せっかくなんだから一緒に回らない?」
「いや、でも」
「いいでしょう?轟さんが見つかったらおとなしく別れるから」
「…なら、わかりました」
手な感じで轟を探してる
この遊園地はそれなりに広いので探すのはかなり大変だと思う
だから先輩と一緒に探せば見つかる可能性も高いと思う
「おーい、轟!とこだー!」
「あ、柳くんあのチュロス食べない?」
先輩が腕を絡めて屋台の方へ向かおうとした
何か柔らかいモノが…とか思ったけど轟のことが最優先
「え、いや、轟を探さないと」
「食べ歩きできるみたいだから一つくらいいいでしょう?」
上目遣いで見つめてくる先輩
もちろん腕をくんだままです
目と腕が幸せ過ぎる
ふにふにのぱぁーって感じですよ
何時の間にかチュロスが手の中にあっても気にしないくらい至福の時でした
「柳くん!柳くんどこですかっ!」
私としたことが柳くんとはぐれてしまった
柳くんは自分から私と離れるような人では無いので、これは邪魔者達の仕業
おそらくスタンガンを使い気絶させ攫ったってところだろう
そうなると柳くんは女性、それもいつものあの3人と一緒にいる可能性が高い
白水さんはあの動揺っぷりからして何も知らなかったみたいだから
…となると一麦理菜か白百合舞華のどちらか
一麦理菜の性格からすると攫うとかはしないで正面突破してくるはず
あの子がスタンガンを使えるとも思えないし
では、白百合先輩を探しましょう
「柳くんこっちに轟さんかもしれない人が…」
「え!轟!」
「あ、違かったわ」
「おい!」
さっきからこんなことを続けてる
いまだに見つからないのは先輩が誤情報を毎回伝えてくるから
先輩真面目に探してないような…
「先輩真面目に探してくださいよ…はやく見つけないと轟がどんな目にあうか…」
遊園地は安全なんてことは無い
暇な怖いチンピラさんたちが意外に多い
「…本当に轟さん一筋なのね」
「え?」
「なんでもないわ。早くみつけちゃいましょう」
スタスタと先へ行ってしまう先輩
ふと見えた横顔が僕には悲しそうに見えた
「轟!大丈夫だった?!」
「はい、柳くんの方こそ何もありませんでしたか?」
「うん。何もなかったよ」
「先輩、本当ですか?」
「嘘だったらどうするの?」
「その事実をなかったことにします」
「あら、怖いわね♪大丈夫よ、本当だから」
「…ならいいんですが」
やっと柳くんと合流できた
先輩と一緒に居たということはやはり犯人は白百合先輩だった
柳くんは嘘をついてないだろうから何も無かったんだろう
「本当にごめんね!轟になにかあったら僕はどうすれば…」
「大丈夫です。私は柳くんを悲しませることなんてしませんから」
「轟…手を繋ごう」
「え?」
「こうしておけばもうはぐれないでしょ?」
「…はい」
こんなに私のことを心配してくれて思ってくれる
こんな素晴らしい人と付き合えてる私はなんて幸運なんだろう
この幸せを守るために、私の愛する人を守るため
私はあなたのそばにずっといます
もしこの手が離れてしまってもすぐに見つけてつなぎ直しますから
ずっとあなたと…
「で、そろそろいいかしら?」
「ひゃうっ!!」「うわっ!!」
轟と見つめ合ってたらいきなり話しかけられた
変な声でちゃったやん
「な、なんですか急に」
「柳くんも轟さんも私のことを忘れてラブラブムードになってたから壊してあげたの」
「シャレにならない迷惑だよ!」
まあ本当に忘れてたんだけど
「さて、そろそろあの子達もくる頃ね」
「あの子達?」
なんか嫌な予感がする
後ろから聞き覚えのある声が2人分とか聞こえるわけ無いのにね
「柳くん!はぁ…はぁ…また、会えましたね!…ふぅ」
「お兄ちゃん!でっかいぬいぐるみって可愛いよね!写真とってもらっちゃった!」
なんか息切れしてる優美と理菜ちゃんが現れた!
そして僕たちは5人になった!
「あのー先輩これはどういうことですか?」
「私がみんなで一緒に遊園地に行きましょう?って誘っただけよ?」
先輩が誘った?
どうしてだろう
「もしかして白百合先輩」
「なに?」
「“みんなで”の中には私たちも含まれて居ますか?」
「もちろん♪」
…うわー
だからみんないたのか
先輩はこれを口実にする気だ
絶対自分は悪くないっていうはずだ
…まあ責めないけどさぁ
「轟、どうする?」
「…仕方ないですし、柳くんが良いのならみんなで遊びましょう」
「わかった。んじゃみんなでぱーっと遊びましょっか!」
「はいっ!私はジェットコースターに乗りたいです!」
「理菜も!」
「私もジェットコースター好きなのよね」
「え?!ジェットコースターなの?!」
もう絶叫系は勘弁して欲しい
「あーみんな先行っちゃったし…それだけ楽しみだったんだろうけど。んじゃ僕たちも行こうか」
轟に手を差し出す
「え、え?」
「はぐれないように手を繋ぐって言ったよね?」
「…はい!」
2人っきりのデートとはいかなかったけど轟との仲もさらに良くなったと思うし、みんなでいっぱい楽しめた
これはこれでいい思い出
ジェットコースターの連続はもう嫌だけどね
おわり
あらためて更新が遅れました、すみません
今回ので初めてのデート編終了です!
轟と柳のラブラブ度がうまく伝われば良いなぁと思いながら書き書きしました
次回は25日あたりに短編もしくは本編
今度は轟がお休みになる可能性高いです
なんか殺される気がしますけどね( *`ω´)
感想等お待ちしてます
ではまた次回もよろしくお願いします!