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初めてのデート(前半戦)


更新しました

前後編の話になりますので、まずは前編を!


おはようございます

僕は今遊園地にいます

なぜかというとデートをしているからです

…5人で





数時間前





「あ、ごめん待たせちゃった?」

「いえ、まってないですよ?」

僕は轟と付き合っているわけだけど、実はデートというものをまだしてなかった

じゃあ次の連休に行こうということになり今に至る

「楽しみですね、遊園地!」

「そーだね…遊園地なんていつぶりだろ」

「私は小学校低学年のときに一回だけだったと思います」

「うーん、僕も同じ感じだなぁ」

お互いめったに訪れない場所だったみたいで楽しめそうかな



「結構すいてるみたいで良かったね」

「はい、たくさん遊べますね!」

運の良いことに遊園地入り口の案内板に書かれているアトラクション待ち時間はどこも10分程度だった

そこまで混みもしないしすきもしない遊園地らしいから、これはラッキーだろう

「じゃあ早く入ろうか」

「はい、行きましょ……柳くんちょっとこっちへ」

「へ?」

なぜか急に僕の手を掴み入り口とは別方向へ向かう轟

なんか顔が怖い

「少し休んでから入りましょう?」

「え、でも入ってから休めば…」

「休みましょう?」

「…はい」

なんか目に見えない圧力を感じた




「まずはあれに乗りましょう!その次はあれに乗って…あ、でもあれも乗りたいですし…うう!!」

「はは、全部乗ろうよ、ね?」

「…絶対ですよ?」

とまあなんか轟のテンションがものすごく高い

いや、可愛いからいいんだけどね?

こういう一面もみれて、デート開始早々良い感じ


「あ、やっと見つけました!」


「ん?」

なんか聞き覚えのある声が聞こえた

「…くっ!柳くん向こうへ…」

轟が慌てて僕を引っ張る

けど反対の手を誰かが掴んだ


「柳くん!おはようございます!」


「え?」

振り向いたらそこには優美ちゃんがいた

「え、なんで優美がいるの?」

ここは地元とはそれなりに離れている場所で遊園地なんて学生1人でくるような場所じゃないのになんで???

「あ、あの…柳くんのいるところが私の居場所だから…」

そう言ってうつむく優美

すごく顔が赤い

いや、そんなこと言われるこっちもそうとう恥ずかしいからね?

「そ、それじゃぁ柳くんあれに乗りましょう?」

「ちょっと待ってください」

「あ、い、いたんですか?鷺ノ宮さん」

「もちろん。柳くんといつも一緒にいますから」

お互いに睨み合う轟と優美

いや、明らかに優美は怯えてるんだけど

「なんで白水さんがいるんですか?」

「わ、私が遊園地きてちゃ、だめなの?」

「ダメとかじゃありません、おかしいだけです。学生1人で遊園地なんて普通は来ません」

「う…ゆ、遊園地が好きだから1人でも来るの!」

「そうですか、じゃあまた学校で会いましょう。さようなら」

「なんでですか?!」

「私達は今デートをしているんです。あなたは1人で大好きな遊園地を満喫していればいいじゃないですか」

「で、でも…」

「でも、なんですか?」

なんか優美が一方的に負けていた

勝ち負けなんてあるのかよくわからないけど

ここは少し助けないと

…轟が怖いからあんまり加わりたくなかったんだけど

仕方ないよね

「まあまあ、轟も優美も落ち着いて?」

「柳くん…私は落ち着いてますよ?」

「う、うう」

「優美ちょっと聞いてくれる?」

「…はい」

俯いてた顔をあげる優美

目のはしが少しだけ光ってた

「今日は轟との大切な日なんだ。だから、優美と一緒には回れない。ごめんね」

頭を下げて謝る

そもそも今日は轟とのデート

優美には悪いけど一緒には回れない

「…わかりました」

「ほんと?!ありがとう」

「…仕方ないので1人で回ります。また会えたらそのときは…」

「うん!またね!」

「はい」

優美は一礼してから人混みへ消えて行った

「それでは柳くん、まずはあれから乗りますよ!」

一難去ってまた一難と言うけど

轟が指をさしたのはジェットコースターだった




「…なんで初っ端からジェットコースターに…うえ…」

「楽しかったですね!柳くんの横顔が特に!」

それは楽しかったというより面白かった、なのではないだろうか

さすがに絶叫系を朝っぱらから乗るはきつい

嫌いじゃないんだけどね…

「次はあの船です!行きますよ、柳くん!」

「船…?…あれって横に降られるいわゆる絶叫系じゃないですか轟さん?!」

「早く行きますよ!」

「ちょ、連続は、や、ぁぁぁあ…」

このあと僕がどうなったかなんてわかりきっているだろう





「ごめんなさい柳くん!…つい、楽しくて振り回してしまいました…」

「い、いや。楽しんでくれてるなら僕は嬉しいよ」

結局気持ち悪くなって休憩することに

なんで轟はこんなに元気なのか不思議だ…

「スポーツドリンクでいいですか?」

「あ、ありがとう。…用意してたの?」

「はい、熱中症対策です!」

熱中症ではないけどありがたかった

園内に自販機少ないからね

「…はぁ。少しは生き返ったよ。これありがとう」

「良かったです♪」

そう言いつつ間接キスを達成させてる轟さんには突っ込んだ方がいいのかどうかで悩んだ



「そろそろお腹すきませんか?」

「ん…もうそんな時間か」

「お弁当を作ってきたので一緒に食べましょう?」

「そうだね!」

そんなこんなでお昼の時間になっていた

轟がお弁当を作ってくれたらしいのでフリースペースへ

「君!危ないからやめなさい!」

?なんか嫌な予感がする

「だって気になるんだもーん」

「ってこの声は…」

「あ、お兄ちゃんだ!おーい!」

「…そんな場所で何してるの?」

「いやーこういうところって気になるよね!」

「…迷惑だからやめなさい」

「えー」

「ほら早く」

「仕方ないなー」


そしてなぜか明らかに立ち入り禁止の場所にいた理奈ちゃんと合流した

「いやー奇遇だねお兄ちゃん!」

「うん、で、なんでいるの?」

「友達と遊びに来たんだよ」

「友達?」

あたりを見回す

けど友達に見える人はいない

「まあ、はぐれたんだけどね」

「おい」

そんなことだろうと思った

「お兄ちゃんはデート?」

「うん、見ての通り」

痛いくらいに組まれている腕を持ち上げる

うん、痛い

ちょっと力強いよ轟さん…

「なんと…んじゃお邪魔虫はとっとと消えますぞ!」

「え?あ、…行っちゃった」

…てかなんで今日はこんなに知り合いに会うんだろう




「思っていたより積極的な妨害ですね…いいでしょう、相手になりましょう」




(後半戦)に続く!



今回は遊園地編の前半戦でした!

前回予告したとおり柳視点ですよ…


なんか自分で書いてて思ったんですが…ヤンデレ成分が足りない!


いや、話の関係上、増やしたくても増やせないっつーか難しいっつーか


…後編は多めですよ?ヤンでますよ?

期待しつつ待っていただけると嬉しいです!


次回の更新は1ヶ月後…もしくはもっと早めです

では、感想、意見等お待ちしています!


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