Season story〜クリスマス
なんと今回は番外編です
いや、本編が書けてないから埋め合わせでっていうわけではないですよ?
本当ですよ?
今日はクリスマスイブ
そう、リア充共がイチャイチャきゃっきゃっうふふする悪しきイベントだ
リア充ではない俺は家で一人ぼっちかというとそうではなかった
俺は今妹と一緒にクリスマスイブを過ごしている
まるでデートみたいにな
…いや、別に俺が誘ったわけじゃないからな?
誤解されるのは嫌だから、どうしてこーなったのか話してやるよ
え?
俺の名前?
栗島祐介だよ
クリスマス特別編
クリスマスらんあうぇい
クリスマスイブ前日の就寝時間近く
もう俺は寝ようと思ってベッドに寝転がってた
そしたらドアがノックされたから起きてベッドのふちに座る
叩き方からして妹のゆなりんだ
「ゆなりん入っていーぞ」
呼びかけるとやっぱりゆなりんが入ってきた
ゆなりんは黙って俺の隣に座った
「どーしたんだ?」
聞くと少し照れたような顔をして答えた
「あのね、お兄ちゃん…明日って暇だよね?」
「ん?ああ、暇だな。クリスマスイブに忙しいのなんてリア充だけだからな」
俺に彼女はいない
つまり俺は忙しくないのだ
「…じゃ、じゃあお兄ちゃん。明日ゆなりと…か、買い物に付き合って欲しいな」
「買い物?」
なんでわざわざイブの日に買い物に行くんだろ
ま、ゆなりんの頼みだからいいけどな
「もちろんいいよ。荷物持ちだろ?任せろ」
答えてやると笑顔でお礼をいってくれた
「ありがとう!お兄ちゃんおやすみ!」
「ああ、おやすみ」
てなわけで俺はリア充ではないが明日は暇ではないようだ
クリスマスイブ当日早朝
家
お兄ちゃん早くーと言われ急かされ俺は朝早くからなぜか映画をみていた
映画始まったのが8時だし、てかまず今日はお買い物するんじゃなかったか?
しかも観てる映画は恋愛系
…いや、これクリスマスイブに妹と観るもんじゃねぇよ
とはいえゆなりんが観たいと言ったんだから従わない訳にはいかないのだ
映画が終わって約10時
とりあえずゆなりんに聞く
「なあ、ゆなりん」
「何?お兄ちゃん」
「なんで俺たちは朝早くから映画を観たんだ?」
「買い物のついでだよ」
「それだけ?」
「それだけ」
ということらしい
買い物ついでに観たかった映画を観ただけという
…まあ、嘘はついてないだろう
てか、ゆなりんの言うことはなんでも信じてやるけどな
んでさっきも言った通りに俺はなゆりんと一緒にデートみたいにイブを過ごしている
今はもう日も落ちて暗くなってきた
買い物すると言って置いてまだしてないのはなぜだろう
まあ、ゆなりんは何か考えているのだろうよ
「ゆなりんちょっとトイレ行ってくる」
「わかったよ」
俺はそれに付き合うだけだ
兄としてな
「あの!」
「…はい?」
トイレからでてきたら女の子から声をかけられた
少し驚いたぞ
「私…栗島くんと同じ学校の2年生なんですけど…」
2年生って先輩じゃないか
名前を知っているってことは言ってることは本当だろうし
「でその先輩さんがどうして休みの日に俺に話を?てかつけてきたりしてました?」
「い、いえ!そんなつけたりなんてしてないです。…偶然見つけたので…話したくて…こっち、きてください」
なかば無理やりに少し移動
「ここなら人もいませんし…あの、栗島くん!」
「はい」
「いつも休み時間とかで元気に動いて笑って、優しい栗島くんをみていました」
おやおやこれはデジャビュ?デジャヴ?
こんなこと前にもあったぞ
「栗島くんは彼女いないって聞いたから…だから、勇気をだしました」
確かそれもこんな日…そうクリスマスイブだった
「つけてはなかったけど…待ち伏せはしちゃったの…友達に協力してもらって…うん。言うね?私…栗島くんのこと」
それでいつも大事な時に
「祐ちゃん!」
「ゆ、ゆなりん!」
そう、ゆなりんが現れるんだった
「え、え?だ、だれですか?」
先輩が戸惑いながら聞く
ゆなりんが強気に答える
「男と女がイブの日に一緒に過ごしてたら、その2人ってカップルにしか見えないよね」
あーなんかこれ前にも聞いたことあるなやっぱ
「ねえ、そう思わない?祐くん♪」
この可愛過ぎる妹は俺の彼女のふりをしてるんだ
なぜかって?
そりゃあ、俺に告白してくる子の邪魔したくってだよな
つまり
「ああ、俺たちが良い例だよなゆなりん」
俺の味方ってことだ
クリスマスイブ就寝時間近く
俺はゆなりんの部屋に来ていた
今日のことについて話すためにな
「ゆなりん…俺ら去年もおんなじことしてたよな」
「…去年はたまたまだよ」
「だから今日デートみたいなことしたんだな」
「…デートじゃないよ、買い物だよ」
「遊びまくっといてよく言うな」
「…知らない」
ちょっと頬を膨らませ唇を尖らせたゆなりんが可愛過ぎる
さすが我が妹
「…本当に兄思いの良い妹だよ」
「…」
俺は隣に座るゆなりんを抱きしめる
「ありがとうな、癒奈利」
「…どういたしまして、お兄ちゃん」
ゆなりんは幸せな顔をしていた
そんな顔見ちゃったら俺もそんな顔になっちゃうんだよな
ゆなりんは俺の協力者だ
俺の我がままに付き合ってくれる
俺には親友が1人いるが
協力者はそいつとゆなりんだけだ
俺はそんな2人を一生大事にしていくつもりだ
変な意味じゃないからな
おわり
今回は番外編でした!
ヤン囲初の番外編の主人公が栗島くんでしたね
まだこの作品自体始まったばかりなので栗島くんのこと何も書いてなかったんですよね
いろいろと秘密があるみたいで、今回はその秘密にちょっと触れるような話にして見ました
あんまこんな感じで作品を書いたことが無いので、ちょっと編集したいなぁなんて( ̄▽ ̄)
また季節ごとの話をすると思います
ただ、本編を書かないといけないので…元旦の話とかは無理そうかなぁ
おもしろいと思って頂けたら嬉しいです
感想等お待ちしてます(^-^)/