第7話 最後の戦い
戦闘が始まった。まずはトロヤ群への各部隊のワープからだ。密集度が高いワープは危険なのだ。
一応安全策をワープの魔法にはとってはあるが、危険があることは避けたほうがいい。
次々と4万ものバトルシップがワープしていく。
これが機人との最後の戦いになるのだ。
4万ものワープで4日を要した。後は、集結ポイントへ集まることだ。哨戒している機人との戦闘は集結してからの方が効率がいい。
俺はヴァニッシュの部隊に組み込まれた。俺に課せられた目的は宇宙人の拠点、金属の球体の破壊だ。
あの球体さえ破壊すれば、宇宙人の勢力は瓦解するのだ。
全部隊が集結ポイントに集まるのに2日を要した。宇宙は広いのだ。ワープで移動した後はジェネレータによる推進力で移動しなければならない。
さあ、戦闘が始まる。哨戒する機人を掃討しながら本隊が進んでいくと機人の群れが立ちふさがった。意地でも球体には近づけさせないようだ。スローネもいる。ドミニオンと違ってスローネには宇宙人が乗っていないのだ。やっかいな敵だ。
俺はスローネに対して意識を奪ったドミニオン3機を前衛に立てて攻撃した。他のエクスシアとデュナメス、ドミニオンは他の部隊に任せた。俺はスローネに集中した。こいつの壁を突破するのが大変なのだ。
地味に長い戦いが続く。スローネの数はエウノミアのそれを越えている。スローネのレーザーを掻い潜りながらドミニオンのレーザーを叩きつける。俺もスーパーバレットやレーザーを撃ちこんでは、シールドを展開するという戦いを繰り返した。前衛のドミニオンが沈むと他のドミニオンの意識を奪う。いつ終わるとも知れない戦いを続けた。
1週間ものスローネとの戦いでようやく壁が崩れてきた。気づくとヴァニッシュの部隊は瓦解していた。それ程、ここの戦場は激しかったのだ。俺は一人でも戦い続けた。他にも部隊はいるのだ。戦い続けるしかない。
2週間でスローネの壁に穴が空いてきた。もう少しでここを突破できる。だが、敵も必死だ。ここを抜かれれば宇宙人は滅びるのだ。戦いは激しさを増していった。
3週間でスローネが一気に崩れた。ここを突破できるのだ。俺は球体に向かった。そこで見たのだ。新型機人を…。
宇宙人はこの1年で新しい機人を造った。全長20キロにもなる超巨大機人セラフだ。もうどこを突っ込めばいいか分からないほどの大きさだ。シールドを張りながら意識を奪えるかに賭けた。意識を奪えた!宇宙人が乗っているのだ。
セラフを3機捕まえた。全部で30機しかセラフは作られなかったようだ。球体を防衛する最後の盾だろう。
セラフを前衛にしながら他のセラフと戦う。正直な話、意識を奪えなかったら逃げようかと思ったくらいだ。
セラフとセラフの戦いは敵に軍配が上がった。すぐに沈んだ…。新しいセラフを奪った。沈む…。繰り返しだ。
セラフの攻撃は巨大レーザーだ。シールドが軋んだ。俺は最大防御魔法インビンシブルを並行展開した。これとシールドの複合防御で耐えるしかない。そして、セラフに接近し意識を奪うのだ。俺が力尽きるのが先かセラフが全滅するのが先かの戦いになった。普通のバトルシップは沈んでいった。やがて全てのセラフが沈んだ。俺が勝ったのだ!
俺は球体に重力系超々上級攻撃魔法ブラックホールを撃ち込んだ。これが俺の持つ最強の魔法だ。球体に穴が開く。球体全てを消してやる!ブラックホールで球体を消していった。やがて球体は跡形もなく消えた。
球体が消えると戦場にいたドミニオンは撤退していった。できれば全てのドミニオンを殲滅したいが宇宙ではギガデストロイは発動しない。残ったエクスシアとデュナメスを片付ける仕事が残った…。
戦いが終わってみると1万6千のバトルシップが残った。6割のバトルシップを失ったのだ。
宇宙人の本拠地は潰したが、ドミニオンに乗った宇宙人には逃げられてしまった。
このままでは残った宇宙人がどれだけいるか分からないが、再興する可能性がある。
この戦いが終わったらまた異世界に行こうと思っていたがやっかいなことになってしまった。
当分、俺はこの世界で宇宙人からの侵攻に備えていなければならないのだ。
俺の今回の仕事は終わったが、しばらくは暇を持て余しそうだ。宇宙中を廻る旅をして暇を潰そう。
俺は不老不死だ。時間ならいくらでも待てるのだ。
長い間お付き合いいただいてありがとうございました…。
これで4章は終わりました…。